そこで、入社と同時にみんなの仲間入りをするのですが、翌日の朝礼で自己紹介の挨拶を行いました。
その時に「みなさんの期待を真摯に受け止めて頑張ります」と言ったのです。
その人は実績があるのですが、入社したところなので少々へりくだって、しかも真剣に取り組むというポジティブな使い方なのです。
期待を持たせるような挨拶だったのです。
目上の人にも使えるフレーズ
「真摯に受け止める」という表現は、派手ではありませんが心を込めた丁寧語のような感覚です。
つまり、目上の人の意見に対しては「承知いたしました。
あなたの意見は尊重して伺います」というへりくだった返答にもなるのです。
先輩や上司などに対しては、どんな場面でも問題なく使えるフレーズなのです。
真摯に受け止めるの例文
「真摯に受け止める」の例文をまとめてみました。
・事故を起こした企業が、事故報告の記者会見を開きます。
事故が発生した原因や事故の状況、さらには防止対策を行うことを企業の役員が発表したのです。
しかし、その2ヶ月後にもまた同じような事故を起こしてしまい、マスコミが騒ぐことにもなりました。
そこで今回は、社長自ら記者会見して
「この度の事故については、真摯に受け止めております」と謝罪するのです。
・販売に自信があると言っていた営業マンが、今期の売上が前期の半分ほどに減ってしまった。
「売上は大丈夫か?」と上司から尋ねられても「大丈夫です」の一点張りです。
しかし結局は、年度末には前期の半分以下の結果になり惨敗でした。
そこで、部長が彼を呼びつけて叱ったのですが、その時その営業マンは、
「真摯に受け止めます」と答えた。
指摘を真摯に受け止める
・不登校や退学する児童が多い中学校で、いじめがあるという噂が父兄の間で広がりました。
学校ではいじめの調査をしたが明確な結果は出なかったと報告しました。
しかし、今度は生徒の自殺未遂事件が起こったため、PTAから再度実態調査をする意見が噴出しました。
そこで、PTA総会を開催して議論をすることになりましたが、冒頭の校長の挨拶は、
「ご父兄のご指摘を真摯に受け止めて調査いたします」
今回のお話を真摯に受け止めます
独身を貫いている40代の男性に、周りの人も放っておけないと声をかけます。
「おまえにふさわしい女性がいるよ。
紹介しようか?」とか「お見合いの話しが来ているのだけど、このあたりでボチボチ身を固めたらどうだ?」と親切に言ってくれます。
こんな声を尻目に、当人は独身を謳歌しているようです。
しかし、50歳直前になってから体調も悪くなるし、ひとり身が寂しくなったようです。
そろそろと思っても、今度は良い縁談の話しも届かなくなってきたのです。
あの時に縁談に乗っていたら、今頃は・・・と後悔するようにもなりました。
そんな時に、上司から呼ばれて行くと、訳あってお嫁に行きそびれた美人がいるが、一度会ってみないか?とのこと。
これに対して、
「今回のお話を真摯に受け止めます」と会うことを承諾したのです。
真摯に受け止め取り組む姿勢が評価された
実力はあるのだが、練習のパートナーに恵まれず、結果が出ないアスリートがいます。