自分だけの考えで、思考錯誤を繰り返して練習しても、思うような成績は発揮できません。
そんな前向きな努力を側で見ていた仲間が、「俺の先輩が指導してもらっているコーチは、理論的に指導してくれるらしいので、おまえに向いているのではないか」と教えてくれた。
そこで、そのコーチに会って見ると、「とりあえずこの練習メニューを1週間続けてみろ」とのこと。
そのコーチの指導を本気で受けたいと思ったので、一生懸命言われたメニューをこなしました。
1週間後に会うと、そのメニューを真摯に受け止め取り組む姿勢が評価されて、1年間の指導を受ける契約をすることになったのです。
真摯に受け止め改善に努めます
ある企業からデーター入力の作業を引き受けている下請け会社があります。
パートや契約社員を30人ほど抱えて、PCで入力作業を行っているのです。
簡単な入力作業と言っても、ミスは許されません。
顧客から上がって来るクレームの数で、入力の正確さも判断できるのです。
新人がたくさん入社する時期は、特に注意が必要なのです。
そんな時期には、誤入力が多くなるので特に注意しているのです。
しかし、今年は注意しているにも関わらず、異常にミスが増えてしまったのです。
クライアントから呼びつけられた社長は、「真摯に受け止め改善に努めます」と謝罪したのでした。
真摯に受け止めさらなる向上を目指します
決して大きなミスをしたり問題を起こした訳ではありません。
毎年順調に業績は上がっているのです。
顧客の開拓や新商品の開発、コストダウンと手は打っているのです。
しかしながら、国内外を取り巻く環境は年々厳しくなり、グローバル化も急速に拡大しています。
それを考えると、いつまでも安閑としてはおれません。
ある日に、役員と一緒に経営セミナーに参加することになりました。
この時の講師の話しを聞いているうちに将来が不安になったのです。
一緒に講演を聞いた役員に感想を聞かれたときに、「今日の講演を真摯に受け止めさらなる向上を目指します」と誓ったのです。
真摯に受け止めるを使うときの注意点
「真摯に受け止める」を使う時の注意点をまとめました。
漢字の間違いに気をつける
「真摯」という漢字は、書くと難しい漢字です。
PCで文章を書く時には、「しんし」で検索するとすぐに出て来るので分かりやすいんですが、手書きとなると難しいのです。
おなじ「しんし」という発音でも、「紳士」という漢字もあります。
「紳士」とは上流社会の人で、上品で礼儀正しくて教養がある人ということです。
礼儀正しいとか上品とかの意味合いは、どこか「真摯」と重なってしまいます。
しかし、「真摯」の方は真面目で熱心で執着心が強いことを表しているのです。
「紳士」にはこのニュアンスは無いのです。
発音が同じでも「紳士」と「真摯」を間違わないようにしましょう。
「撃」によく似ているので注意
「真摯」を手書きする時に間違いやすい漢字があります。
それはマンガやTVアニメでお馴染みの「進撃の巨人」の「撃」です。
進撃の「撃」の漢字の上半分をよく見ると、「執」という字の右に「殳(ほこづくり)」の字が合わさっています。
それを下で「手」が支えているのです。
「真摯」の「摯」という漢字は、上半分は「執」の右側は「丸」なのです。