ですので、出向が必ずしも悪いものばかりでは無いのですよね。
では、この出向制度があるわけについていろいろと掘り下げて見ていきましょう。
人材援助
人材援助と言うと、こちらは非常に良い出向と言えるもので、厄介払いではなくむしろ優秀な人が子会社や関連会社に出向させることで、その出向先の援助すると言う理由から、その制度を採用していることがあります。
ですので、そのようなできる人を出向させることによって、その子会社や関連会社はノウハウを吸収したり、より良いマネージメントを知ることができるのです。
ですので、このような意味での出向と言うことであればむしろ喜んで良いことだと思います。
そして、妻の会社でもそのような人がいて、人材援助の目的で出向された人は、課長と言うポジション準備され、仕事をこなされていたようです。
人材育成
人材育成と言う意味合いだと、上記の人材援助とは異なってきますが、むしろそのような出向される方のキャリア形成と言う意味合いでそのような出向を命じられることがあるようです。
ですので、そのような場合も、むしろ成長させたいからこそと言うことで出向を命じられると言うことで非常に喜んで良いことだと思います。
具体的にこの人材育成とはどのようなことをするのかと言うと、出向元の企業では体験できないような仕事を経験させることを目的にしており、それに伴い出向元だと経験できない地位も準備されているケースが多いです。
先ほど触れたように昇格の可能性があると言うのは、このような人材育成の目的で出向された人にも多いのでしょうね。
雇用調整
この雇用調整は、上記の2つと比べると少々残念な理由と言わざるを得ないかもしれません。
最近は不景気ですので、やはり基本的に人材を減らす方向性で考えている企業が多いです。
いろいろと、企業には経費がかかりますが、1番かかる経費は人件費だと言われています。
ですので、どうしても人数を減らす必要が出てくるのです。
ですが、解雇と言うと、会社としても努力も当然問われますのでできれば避けたいものですし、仕事をする人も仕事が急になくなる精神的なショックは計り知れないものです。
ですので、そこで出向先で人材の確保と言うことでそのような形の出向もあるようですね。
ただ、必ずしも解雇の一歩手前の雇用調整ばかりでもないようです。
順調に勤め続けていると出世をしていくと言うのが当然の企業であると、そのような管理ポストが用意できないこともあります。
人材を減らすという目的ではなくても、その管理職のポストがないと言うことであると、その出向先でポストを用意されることがあるようです。
良い出向と悪い出向の違い
さて、この出向と言うと、厄介払いのようでネガティブなイメージがつきやすいですが、決してネガティブなものばかりではなく成長を促すための出向であるというケースもあるようです。
ですので必ずしも出向も悪いものじゃないという話をしました。
ですが、やはり残念ながら悪い出向も中にはあるようです。
では、良い出向と悪い出向の違いとはどのようなものがあるのでしょうか?
一つ一つ見ていきましょう。
出向する年齢
良い出向と悪い出向を見分ける方法としては、その出向を命じられる年齢が明確な判断基準なのではないのでしょうか?
基本的に良い出向の場合であれば、若い時に命じられることが多いです。
やはり成長を流すためと言うことであれば、若い年齢で出向しそこそこの年齢になって出向元に帰ってきて出世をしていくと言うようなケースになります。
ですので、そこそこ若い年齢で出向を命じられたと言うことであれば、むしろ成長を願っての出向と言うことで前向きに捉えても良いのではないかと思います。
しかも、この出向に関しては、基本的に期限が定まっていることが多いです。
大体短くて3年、長くて5年以上と言われています。
そして帰るときには管理職としてのポジションが約束されているのであれば大方良い出向で間違いないでしょう。
また、年齢が高い状態、例えば40代以降での出向ということになれば、成長を願ってと言う可能性は残念ながら低いです。
ただ人材援助の観点であれば話は別です。
出向先で与えられるポジションに注意しましょう。
著者は、趣味で掲示板を見ますが、30代で出向を命じられてショックを受けていた女性がいました。