唐突ですが皆さん、「出向」という言葉を聞いたことがありますか?
著者が今勤めている会社は、基本的に本社と営業所がある形態で、中小企業であることから出向を命じられる人もおらず、あまりピンとこないのが本当のところです。
やはり、子会社があるような比較的大きなところがそのような出向などがあるようですね。
ちなみにですが、うちの妻が昔勤めていたところは、かなり大きな所の子会社だったようで、そのような出向という形できている人がいたようです。
大企業にお勤めの方であれば、そのような話が身近で見聞きするのではないのでしょうか?
ドラマ等でよく聞く出向
出向と言うと、最近銀行系のドラマをよく放送されていますが、そこでもよく出てきますよね。
著者は、銀行とは全く関係のない業界に勤めていますが経理関係の仕事ですので、このような話をよく聞くことがあります。
なんとなくですが、ドラマでよく見るような出向と言うとあまり良くないイメージがあり、このような言い方なんですが左遷を思い浮かべてしまう人もいるかもしれません。
かつて、非常に流行したドラマがありますが、そこでも、出向先でいじめられる銀行員と言う役柄の人がいました。
そのようなこともあって、そのようなネガティブなイメージを抱いてしまいますが、この出向と言うのは必ずしも悪いものでは無いようですね。
では、このドラマ等でよく聞く出向についていろいろと掘り下げて見ていきましょう。
どういったものなのかはっきり知らない
著者のところもそのような出向先がないですが、大企業などにお勤めの方でないとそのようなことを実際に見聞きする事はなく、あまりピンとこない人も多いのではないのでしょうか?
特に、学生さんや専業主婦の方など、実際のお勤めから少々離れている人であればもっとピンとこないことから、ドラマのイメージが強く残ってしまう人も多いのではないのでしょうか?
ですが、ドラマで見る出向だと、その出向先でいじめられると言うようなシーンがよくあることからネガティブなイメージを抱いてしまうかもしれません。
ですが、必ずしも出向を命じられたからといって、暗に辞めされられようとしていると言うわけでは無いようです。
特に、学生さんでこれからお勤めをしようと思っている方にであれば、ぜひともこの出向の事について明確に理解しておきましょう。
出向の意味は?
では、そもそもこの「出向」と意味と言うと具体的にどのような意味があるのでしょうか?
早速出向について調べてみると、「出向く事」と出てきました。
命令されて、あるところに出かけていくことを「出向」といい、基本的にそのような企業で、子会社に行くように命令されてそこに行くと言うことで使われることが多いです。
ですので、ドラマなどでよく見られるような、左遷的な意味では必ずしもないようです。
ただ単に、命令されて他のところに出向くことを指すのです。
命令を受けて籍を置いたまま他の会社等で勤務すること
では、出向の意味は分かりましたが、そうなると会社の昔の状態はどうなるかが気になりますよね。
子会社に行くということはすなわち、その子会社の従業員になることかと言う事を思ってしまうかもしれませんが必ずしもそうとは限りません。
もちろん、出向元に帰ってこれない形の出向もあります。
ですが確かに子会社には行きますが、籍を置いたまま他の会社に勤務することもあります。
著者の間ではそこまで出向について実際に体験している人が少ないのでなかなか実感を持つことは難しいですが、確か妻が昔勤めていたところの上司の人はそのような出向で妻が勤めていた子会社に勤めている人がいました。
決して左遷ではなく非常に仕事ができる方で、色々とそこの子会社の営業の方に指導していたような人でした。
そして無事に本社に帰って順調にお仕事をされているようです。
出向には種類がある
さて、必ずしもこの左遷とばかり言い難いような出向ですが、この出向に関しても種類があります。
では、下記に挙げた2種類の出向について見ていきましょう。
出向に関しては、主にこの2タイプです。
ですので、出向を命じられたときに、どちらの出向かというのは確認しておきましょう。
もしかしたら、この出向の種類を確認することによって悪い趣向を免れることができるかもしれません。
在籍型出向
では、在籍型出向とはどのようなものを言うのかと言うと、出向元と出向先ともの間に契約関係がある状態のことを在籍型出向と言うようです。
調べてみると、この在籍型出向にもいろいろな形があるようです。
例えばですが、出向中は、出向先に勤める形になりますので、出向元のほうは、休職扱いになっている場合があるようです。
そのような時は籍だけが残っているようなケースが多いようですね。
さらには、給与体制についてもいろいろな体制があり、出向元が1部負担しているケースもあるようです。
ただ、子会社に出向すると言うのであれば全く問題がありませんが、出向の形をとりつつ、まるで派遣社員のような感じで労働力を提供するような感じになると、法律に違反するようで、それを偽装出向と呼びます。
普通の企業にお勤めであれば大丈夫だとは思いますが、念のために知っておきましょう。
移籍型出向
在籍型出向と移動型出光の違いは、出向元の雇用関係が大きいです。
出向元との雇用関係を終了している状態で出向することを、移動型出向といいます。
どちらかと言うと、業務が業務成績が悪化するがために、人事整理と言う意味で出向させられる場合はこのようになってしまうケースが多いです。
また非常に残念なことに、追い出部屋的な目的で出向先のどうでもいい部署に配置をと言うことであれば、この移動型出向になる可能性の方が高いです。
出向するメリット・デメリット
さて、ドラマなどでついついネガティブなイメージで見てしまう出向ですが、決してデメリットばかりではありません。
色々と良いところもあります。
先ほども少し触れたように、このようなネガティブなイメージだと、できない人を追い払うようなイメージがありますが、妻の勤め先の所でもあったように、むしろ優秀な人が出向していくと言うようなケースもよく見られます。
ですので、出向が決まってからショックを受けているような方もいらっしゃるようですが、決してショックを受けるようなことでもありません。
では、出向するメリットとデメリットについて見ていきましょう。
きっと、出向を命じられて落ち込んでいる人も、良いイメージを持つことができること間違いなしです。
成長を促せる
出向と言うと、ネガティブなイメージしてしまうかもしれませんが、むしろ、成長を促すと言う意味であえて出向を命じられるケースが多いようです。
ですので、出向のことでショックを受けているようであれば、むしろ成長するチャンスと捉え、前向きに取り組んでもらえればと思います。
人間ですので、ついつい安定を求めてしまうところがあります。
でも、安定を求めてそこに留まり続けたら成長はありません。
ですので、あえて新しい環境に飛び込み成長を促すのは長い会社員生活において大切なことです。
確かに、安定を求めてそこに留まり続けるのは成長ができないと言う話をしましたが、だからといって会社員をやめて、起業するとなるとかなりリスクも上がりますしハードな人生になります。
だけど、会社員と言う立場にを守りつつ、そのような新しい環境に飛び込めるのはむしろ非常に良いのではないのでしょうか?
新しい環境に不安を抱いてしまうのは、人間ですのである意味仕方がないところがありますが、むしろ成長できるチャンスと捉えれば、出向も悪くないと思えますよね。
出向先で人脈を作れる
出向するという事は、新しくそこの子会社等で人間関係を築いていくということになります。
確かに、慣れた人と離れると言うのは大変寂しいですし、新しいところでうまくやっていけるのかと不安に思うかもしれません。
ですが、出向先でも違う人がいるということで人脈を広げられるというメリットがあるのです。
やはり、いろいろなところに、尊敬できる人はいますし、また人脈が広い人を通じて、新たに人脈を築くこともできます。
仕事さえできていればいれば人間関係は関係ないと思いたいところですが、やはり仕事は人と人とのつながりです。
ですので、情報を仕入れたり、技術について教えてもらうのも、人がいるからこそです。
ですので、人間関係について悩むこと多いかもしれませんが、むしろ、その人脈を作ると言う点では大きなチャンスです。
能力を計れる
そして、能力を図れると言うのも大きなメリットの一つです。
確かに慣れた仕事をずっとし続けるのも良いことです。
ですが、やはり先ほども触れたように新しい環境に行かないと、成長はありません。
自分の力を試すと言う意味でも、出向は非常に価値のあるものです。
ですので、出向を命じられると落ち込むかもしれませんが、むしろ「自分の能力を試す時が来た!」と捉えれば、非常に前向きにとらえることができます。
良い出向であれば、ポジションなども出向元では経験したことがないようなもの与えられることもあるようですし、今まで経験しなかったような仕事をさせてもらえるっていうことがあります。
ですので、このような能力を試すと言うような前向きな出向であれば、むしろ成長するチャンスです。
昇進のチャンスに繋がる
もし皆さんが40代より前という事とであれば、その経験が昇進のチャンスにつながるという可能性があると言われています。
ですので、若い方は、このような出向がある時は積極的にそのチャンスをつなげていきましょう。
もし、出向について拒否をすることができるのであれば40歳以降と言うことになれば、あまり出向はオススメでは無いところがあります。
また、もし出稿を命じられた場合、就業時間については必ず確認してください。
出向を命じる可能性があることやどのような条件になるのかなどが明確に記載がない場合は拒否をすることもできると言われています。
ただ、著者も会社員だからわかりますが、なかなか会社に逆らうっていうの難しいんですよね。
もし、どうしても拒否権がない場合や、拒否ができるけどそうすることによって不利な立場に立たされると言うことであれば話は別ですが、40歳以上の方であれば、むしろそこでキャリアを築いていった方が昇進に恵まれやすいと言われています。
ですので、もし40歳以上で出向を命じられた場合は、いろいろな人の例を見ながら冷静に判断していきましょう。
就業規則の整備が必要
やはり出向と言うと成長のチャンスと捉えられ、決して悪い点ばかりではないとは言われますが、やはり、その就業規則があいまいだと、仕事をする士気も下がりますよね。
また、出向先で不当な扱いを受ければ、もしかしたら自分を辞めさせたいのでは?と不安になり、ますます仕事に身が入らなくなります。
ですので就業規則についての整備はある程度必要です。
やはり、仕事するにあたって納得して仕事に取り組むことが重要ですよね。
ある程度のポストの用意が必要
やはり、出向と言うとドラマで悪いイメージがあるのもそうですが、そのようなドラマのイメージがなくてもなんとなく、そこの企業で不要だから他のところにいかせられると言うようなネガティブなイメージを持ってしまうことがあります。
ですので、もし出向を命じられると言うことであれば、そこの出向先である程度のポストを用意する必要があります。
確かに成長のチャンスではあるものの、一から業務を覚える必要があったり、人間関係を一から築いていくと言う事は、ある程度年齢を重ねた人にとっては負担に感じられるところがあります。
ですので、その負担の代わりにある程度のポストがあると言うことであれば、納得して働くことができますよね。
一から業務内容を覚えなければならない
先ほども触れたように1から業務内容覚えていく必要があります。
やはり、親会社と子会社とはいっても、全く仕事内容が同じとは限りません。
その子会社でならではのやり方があるということであるが、その方法を覚えていかなくてはなりません。
若い頃はそうでもなくても、ある程度年齢を重ねると、だんだんとものを覚えるというのは大変になってきます。
確かに成長のチャンスではあるものの、そのようなことがあることから精神的な負担が少々増えるところがあります。
確かに、1から業務内容覚えると言うのは大変ですが、新しい経験したことがないことをやると言う意味では非常に恵まれています。
ですので、少し大変ではあるものの、今までできなかった経験ができるということで前向きに捉えるのも良いでしょう。
これまでの人間関係がリセットされる
こちらは、メリットでもありますしデメリットでもあります。
これまで、築いてきた人間関係がリセットされ、新しく人間関係を築く必要があることから(学校生活で例えると)まるで転校生のような気持ちで仕事をすることになります。
ですので、今までの会社で人間関係をうまく円滑に進めてきたのであれば、そこは精神的な負担があるかもしれませんね。
ただ、親会社で人間関係が非常に悪くストレスを感じていた人が、子会社に来て、良好な人間関係になり、むしろ生き生きと働いていると言うような事例もあるそうです。
ですので、今までの人間関係でうまくいっていた先とっては負担かもしれませんが、人間関係でうまくいかなかった人にとっては、願ったり叶ったりの条件ですよね。
出向制度があるわけ
さて、銀行等のドラマでよく見る出向ですが、この出向制度というのはなぜあるのかと思いますか?
そのようなドラマなどをよく見ている人にとっては、都合の悪い人をやめさせるためと言うようなイメージがありますよね。
ですが、先ほども触れたように、決して厄介払いと言う意味の出向ではなく、むしろ非常によくできる人が子会社の支援などで出向を命じられると言うこともあるのです。
ですので、出向が必ずしも悪いものばかりでは無いのですよね。
では、この出向制度があるわけについていろいろと掘り下げて見ていきましょう。
人材援助
人材援助と言うと、こちらは非常に良い出向と言えるもので、厄介払いではなくむしろ優秀な人が子会社や関連会社に出向させることで、その出向先の援助すると言う理由から、その制度を採用していることがあります。
ですので、そのようなできる人を出向させることによって、その子会社や関連会社はノウハウを吸収したり、より良いマネージメントを知ることができるのです。
ですので、このような意味での出向と言うことであればむしろ喜んで良いことだと思います。
そして、妻の会社でもそのような人がいて、人材援助の目的で出向された人は、課長と言うポジション準備され、仕事をこなされていたようです。
人材育成
人材育成と言う意味合いだと、上記の人材援助とは異なってきますが、むしろそのような出向される方のキャリア形成と言う意味合いでそのような出向を命じられることがあるようです。
ですので、そのような場合も、むしろ成長させたいからこそと言うことで出向を命じられると言うことで非常に喜んで良いことだと思います。
具体的にこの人材育成とはどのようなことをするのかと言うと、出向元の企業では体験できないような仕事を経験させることを目的にしており、それに伴い出向元だと経験できない地位も準備されているケースが多いです。
先ほど触れたように昇格の可能性があると言うのは、このような人材育成の目的で出向された人にも多いのでしょうね。
雇用調整
この雇用調整は、上記の2つと比べると少々残念な理由と言わざるを得ないかもしれません。
最近は不景気ですので、やはり基本的に人材を減らす方向性で考えている企業が多いです。
いろいろと、企業には経費がかかりますが、1番かかる経費は人件費だと言われています。
ですので、どうしても人数を減らす必要が出てくるのです。
ですが、解雇と言うと、会社としても努力も当然問われますのでできれば避けたいものですし、仕事をする人も仕事が急になくなる精神的なショックは計り知れないものです。
ですので、そこで出向先で人材の確保と言うことでそのような形の出向もあるようですね。
ただ、必ずしも解雇の一歩手前の雇用調整ばかりでもないようです。
順調に勤め続けていると出世をしていくと言うのが当然の企業であると、そのような管理ポストが用意できないこともあります。
人材を減らすという目的ではなくても、その管理職のポストがないと言うことであると、その出向先でポストを用意されることがあるようです。
良い出向と悪い出向の違い
さて、この出向と言うと、厄介払いのようでネガティブなイメージがつきやすいですが、決してネガティブなものばかりではなく成長を促すための出向であるというケースもあるようです。
ですので必ずしも出向も悪いものじゃないという話をしました。
ですが、やはり残念ながら悪い出向も中にはあるようです。
では、良い出向と悪い出向の違いとはどのようなものがあるのでしょうか?
一つ一つ見ていきましょう。
出向する年齢
良い出向と悪い出向を見分ける方法としては、その出向を命じられる年齢が明確な判断基準なのではないのでしょうか?
基本的に良い出向の場合であれば、若い時に命じられることが多いです。
やはり成長を流すためと言うことであれば、若い年齢で出向しそこそこの年齢になって出向元に帰ってきて出世をしていくと言うようなケースになります。
ですので、そこそこ若い年齢で出向を命じられたと言うことであれば、むしろ成長を願っての出向と言うことで前向きに捉えても良いのではないかと思います。
しかも、この出向に関しては、基本的に期限が定まっていることが多いです。
大体短くて3年、長くて5年以上と言われています。
そして帰るときには管理職としてのポジションが約束されているのであれば大方良い出向で間違いないでしょう。
また、年齢が高い状態、例えば40代以降での出向ということになれば、成長を願ってと言う可能性は残念ながら低いです。
ただ人材援助の観点であれば話は別です。
出向先で与えられるポジションに注意しましょう。
著者は、趣味で掲示板を見ますが、30代で出向を命じられてショックを受けていた女性がいました。
そして、また別の女性の場合でも総合職の希望がない人がそのような出向を命じられるケースも見たことがあります。
出向先
そして、出向先がどのような場所かにもよります。
例えば出向先で、重要なポジション任されているということであれば良い出向で間違いないです。
経験を積むと言う意味合いでは、もしかしたら出向先でそこまで重要なポジションと言うのは与えられていないのかもしれませんが、それでも待遇が悪くないと言うことであれば、良い出向で間違いないでしょうね。
先ほど、掲示板で見たと言うような人は、非常にハードなところに出向されてしまったようです。
そのような場合は、帰ってこれると言うことであれば良い出向の可能性も捨てきれませんが、出向元に帰って来れないと言うことであれば、追い出が目的の可能性も大きいです。
また出向先で、ポジションも与えられずどうでも良い部署に配属されたと言うことであれば、追い出部屋代わりに使われている可能性も非常に高いです。
ですので、出向先の状態や任されるポジション等についても色々と見ていく必要があります。
出向元に戻れるかどうか
重要なのは、出向元に戻れるかどうかと言うところも大きいです。
成長を促すと言う意味合いでの出向であれば、必ず出向元に戻れるはずです。
そこに戻ってまた仕事をしていくのが必須ですので、成長を願った出向であれば出向元に帰ることは可能です。
それは人材援助についても同じで、必要な人材であれば必ず戻ってくることができるはずです。
なぜかというと、そのようなできる人は企業にとっては必要な人だからです。
ただ、どちらかと言うと追い出すことを目的にしているのであれば、必ずと言っていいほど出向元に戻る事はできないようになっているといってもいい位です。
出向があるのは銀行員だけ?
なんとなくドラマで見ると、銀行系のドラマで出向のことが取り上げられることがあることから、出向が銀行員だけかと思ってしまいますよね。
ですが、必ずしもそうではなく、銀行員だけでなくても色々なところで出向があるようです。
大企業等でも行われている
子会社があったり、大きなところであれば、そのような出向も普通にあります。
妻の兄もかなり大きなところに勤めていますが、海外にも工場展開しているようなところで、ともすれば海外に出向させられるような人もいるようです。
聞いた話によると、物価が低い国での出向にもかかわらず、現地通貨での給与が支払われることから、あまり行きたがらない人が多いようです。
ですので、大企業においてもこのような出向と言うのはよくあるようですね。
出向命令が出たら絶対避けられないの?
良い出向と言うことであればまだ前向きに捉えられますが、悪い出向の場合はなんとしても避けたいと言う気持ちがありますよね。
では、この出向はどうにかして拒否ができるのでしょうか?
正当な理由があれば拒否出来る
基本的に正当な理由であれば、いくら企業の出向命令が出たからといって、必ず従わないといけないと言う事はありません。
具体的に言うと、就業規則に明確に出向した後の条件、給与、退職金、出向手当などいろいろなことが明確に書かれているかどうかというのが鍵です。
確かに、企業に必要な出向と言うことであれば、それは業務の都合上明確に命ずることができると言うような規定があるようですが出向する方が不利益となるような条件の変更であれば、それを拒否するのは法律的には全く問題はないようです。
不正な出向目的
どちらかと言うと、追い出部屋的に出向させるような考え方だと、不正な出向目的であるケースが多いです。
出向に関しては、就業規則に関してはきちんと書かれていることもあるのかもしれませんが、基本的に業務上必要であると言う条件はたとえ就業規則になくても必ず必要になってきます。
ですので、特に目的もなく出向させるというのは拒否することができます。
もし追い出し部屋的に出向を命じるとなると、その出向が必要なことを証明するのは難しいでしょう。
ですので、その出向目的が不正であるのが明確であれば、それを拒否するのは何ら問題はありません。
就業規則にきちんと書かれていても、それが正当ではない、権利の乱用のように感じられるということであれば問題なく拒否することができるようです。
もし、そちらが明確にわからず悩んでいると言うことであれば、労働基準監督署などしかるべきところに相談するのも手です。
労働条件が大幅に低下する
労働条件が大幅に低下すると言うことであれば、その出向命令は拒否をすることができます。
良い出向であれば成長目的や人材援助を目的としているということから、労働条件が大幅に低下すると言う事はあり得ません。
そして出向元に必ず帰れることが多いです。
もしその労働条件が大幅に低下する出向命令であれば、拒否しても法律的には何ら問題ありません。
何度も「法律的には問題がない」とは言う物の、やはり中には悲しいかな拒否をしても社内での扱いが悪くなるという事はどうしても避けられないところがあります。
ですので、もし出向を拒否したい場合は、拒否はできるけれどそのような冷たい社内の雰囲気と戦う必要性が出てくるかもしれません。
就業規定等に出向について明記されていない
就労規則等に出向について明記されていないのであれば、問題なく拒否することができます。
出向については、必ず就業規則等に書いてある必要性があります。
思いついたように出向させるということであれば、それはあまり良い出向でない可能性が高いです。
ですので、もしそのような出向を命じられ、なおかつ就業規則がについて出向について書かれていないのであれば、それは拒否しても何ら問題はないです。
期待されているからこそ出向を言い渡される
いろいろな出向があり、良い出向と悪い出向があります。
ただ基本的には、期待されているからこそ出向を言い渡されると言うケースが多いです。
もし良い出向か悪い出向かで悩んでいると言うことであれば、皆さんの年齢を今一度振り返りましょう。
若い世代の方の出向であれば、期待されている可能性大です。
40代以降と言うことであれば、人材援助目的でない場合は残念ながら追い出しに掛かられている可能性もあります。
そして、良い出向か悪い出向かの大きな違いは、出向元に帰ってこれるのかどうかと言うことです。
人材援助目的や成長を期待されているのであればきちんと帰ってくることができます。
帰って来れないと言うことであれば、悪い出向である可能性も否めません。
ただ、どうしても経営状態が悪くやむを得ず帰れない出向になる可能性もあるかもしれません。
拒否する権利もありますし、悪い出向であればそれを払いのけることができます。
ただ、良い出向である可能性が高いのであれば、前向きに検討してみましょう。
皆さんが大きく成長をするチャンスかもしれません。