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励ます言葉として効果がある7個の言...(続き4)

では、どんな言葉が励ましているつもりで、実際には相手の心に響かず、逆効果になってしまうのでしょうか?

以下にご紹介していきます。

なんとかなるよ

「なんとかなるよ」という言葉は、一見明るく前向きな言葉のようでいて、実際には相手の心に響かないことが多いです。

もしあなたがとても落ち込んでいる時に、誰かに軽い口調で「なんとかなるよ」と言われたら、はたして嬉しく感じるでしょうか?

落ち込みが激しいほど、きっと「こっちの気も知らないくせに」と不快に思えてしまうことでしょう。

「なんとかなるよ」という言葉は、言葉の印象が軽いだけでなく、いかにも他人行儀で、投げやりな励ましの言葉のイメージが強いです。

そのため、言われた相手はやる気を出すどころか、反対にやる気が萎えてしまう可能性がありますので、相手が落ち込んでいたり、大変だったりする時ほどこの言葉はかけないようにしましょう。

次は頑張ろう!

「次は頑張ろう!」という励ましの言葉は、場合によってはさらに相手を傷つけてしまうことがあります。

例えば相手が全力投球で頑張ってもダメだったことに対して、軽々しく「次頑張ればいいじゃない」と声をかけると、「簡単にそんなことを言うな!」と憤慨してしまうでしょう。

本人は最初から次のことを考えて適当に取り組んでいたわけではありません。

今回に全力投球で必死になっていたわけですので、その頑張りをないがしろにするような軽々しい発言は、相手を怒らせてしまうだけです。

もちろん場合によっては、「次は頑張ろう!」と励ますことも出来ます。

例えばまだまだこの先チャンスが多い場合には、諦めるなという意味でこの励ましの言葉を送っても良いでしょう。

しかし、チャンスが限られている場合や、本人が「今回を最後にしよう」と考えていた場合には、無神経な言葉になってしまいますので、十分に注意して使うようにしましょう。

辛いのはみんな同じ

辛いことがあって落ち込んでいる人に対して、時々「辛いのはみんな同じだよ」と言う人がいます。

その言葉をかけた当人はまったく悪気があるわけではないのでしょう。

しかし、言われた人にとっては「余計なお世話だ」としか思えないでしょう。

同じような出来事があっても、それをどの程度辛く感じるかは人それぞれです。

人によって出来る限界が限られているように、気持ちの感じ方も人によって違います。

自分にとって平気なことでも、相手にとっては耐えられないような辛いこともあるのです。

それを理解している人は、落ち込んでいる人に対して「辛いのはみんな同じだよ」などと、さらに追い込むような発言は決してしません。

しかし、人それぞれで感じ方が違うと理解していない人は、平気でこのような励まし方をしてしまいます。

励ましている人にとっては、「みんな一緒なのだからそこまで落ち込むことはない」と相手に伝えたいのかもしれません。

しかし、受け取る側はそのように感じることはなく、反対に「みんな辛いのは同じなのだから、自分一人だけ辛い顔をするな」と言われているようにしか感じないでしょう。

私はもっと大変だったよ

落ち込んでいる人を励ますつもりで、「私の時はもっと大変だったよ」と言葉をかける人が時々います。

しかし、落ち込んでいる人にとっては、自分が辛いという気持ちでいっぱいで、精神的に余裕がない状態です。

そんな状態の時に「自分はもっと大変だったのだから」と話をされたところで、「だから何なの?」としか思えないでしょう。

こちらは励ましているつもりでも、実際にはほとんど励ましになっていないことが多いため、この言葉はあまり使わない方が良いでしょう。

一方的な叱咤激励になってしまうだけです。

人を励ますときの注意点

人を励ますときには、言葉選びに気をつけることが重要ですが、それ以外にもいくつかの注意点があります。

ただ自分が励ましているつもりだけでは、実際には相手は悪く受け取っているかもしれません。

もしくは、元気づけているつもりでも、相手は余計に傷ついてしまっているかもしれません。

善意で励まそうとするのであれば、相手に誤解されないように励ます必要があります。

では、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?

アドバイスしない

誰かを励ます時には、アドバイスをしてはいけません。