家族や友達、会社の同僚などが落ち込んでいる時には、つい慰めや励ましの言葉をかけたくなりますよね。

けれども、こちらが善意で励ました言葉が、相手には悪く受け取られてしまうこともあります。

誰かを励ますのは簡単なようでいで、意外と難しいものなのです。

どんな言い方をすれば、上手く相手を励ますことが出来るのでしょうか?

励ます言葉として効果的な言い方や、注意点などについてご紹介します。

落ち込んでいる人には励ましの言葉を

落ち込んでいる人は、周りから見れば分かりやすいものです。

いつもよりも無口だったり、ため息が多かったり、表情が暗かったりするので、顔見知り程度の関係であっても、「あの人なにか落ち込んでいるのかな?」と周りの人は察しやすいです。

これみよがしに「私落ち込んでいます」というオーラを出している人もいれば、本人は無自覚でどんよりと暗いオーラをまとっている人もいます。

中には他人に落ち込んでいるさまを見せないようにと懸命に振舞っている人もいますが、どうしても無防備になった瞬間には、負の感情が表へと出てきやすいです。

そして落ち込んでいる人がいれば、自然とそれを励まそうとする人も現れます。

それは落ち込んでいる人の家族だったり、友達だったり、恋人だったり、または会社の同僚や上司だったりします。

人の気持ちに敏感な人や、共感しやすい体質の人ほど、他人の負の感情や落ち込んでいる姿を見ると、「何とか元気を出させてあげたい」と感じるものです。

それを「偽善だ」と中傷する人も時々いますが、例え元気づけようとする行動が偽善であったとしても、落ち込んでいる人の気持ちが少しでも晴れるのならその偽善はお互いにとって良いものになるでしょう。

また、親しい関係の人ほど、偽善ではなく本心から相手を「元気づけてあげたい」と感じるものです。

そのこみ上げる衝動は人の感情の中でもとても暖かく、優しいものでしょう。

だからこそ、その相手を気遣う感情に従って、落ち込んでいる人には励ましの言葉をかけてあげると良いでしょう。

でも、なんて言えばいいのかわからない…

落ち込んでいる人を励まそうとする時、衝動のままに「元気出して!」と軽く言葉に出来る人もいれば、そうでない人もいます。

前者の人は自分の「何とか元気づけてあげたい」という気持ちに従って素直に励ましの言葉を口に出しますので、自分の発言で相手がどう感じるか、またどんな風に励ましの言葉を言えばいいのだろうかということをそこまで深く考えることはしません。

ただ自分の心に従って、相手を元気づけようと思い付いた言葉を発することが多いです。

一方で後者の人は、自分や他人の感情に対してかなり慎重なタイプが多いです。

例えば相手にかける言葉一つに対しても、「こんな風に励ますのはどうだろう?でも、もし相手がそれを悪く受け取ったらどうしよう。誤解されたらどうしよう・・。」と深く考え、悩みます。

このタイプの人は自分の感情にも敏感で、繊細ですので、「もし自分がこう言われたらどう思うだろうか」と、常に相手の立場に立ったものの考え方をします。

それゆえに、相手に対する気遣いがとても良く出来ますが、同時に自分の尺度で物事を考え過ぎてしまう傾向もあります。

そしてこのタイプの人ほど、落ち込んでいる人を励ます時には、「どんな風に励ましの言葉をかけたらいいのだろうか」と長々と悩んだり考え込んだりしてしまいやすいのです。

かけられて嬉しい励ましの言葉

あなたは自分が落ち込んでいる時に、どんな励ましの言葉をかけられたら嬉しいと感じますか?それは落ち込んでいる内容によっても変わってきますが、大抵は「自分が言われたら嬉しいと感じる励ましの言葉」をかけてあげるのが良いと言われています。

しかし、人の性格は十人十色ですので、自分が言われて嬉しい励ましを、必ずしも相手も同じように嬉しいと感じるわけではありません。

自分と同じように嬉しいと感じることもあれば、「余計なお世話だ」「人の気も知らないで・・」と悪く受け取られてしまうこともあります。

そのため、「もしこう言われたら相手はどう感じるか」を考えていると、それこそ切りがありません。

では一体どんな言葉をかければ良いのか分からないという人のために、以下に一般的にかけられて嬉しいと感じることの多い励ましの言葉をご紹介していきます。

時と場合によって、使い分けてみて下さい。

それで相手の反応が悪くなければ、あなたの選択した励ましの言葉はその時の相手にとっては、きっと嬉しいと感じるものなのでしょう。

よく頑張った


例えばスポーツの試合で、一生懸命に頑張った人に対して、コーチや選手の両親、友達など周りのひとたちがかけることの多い言葉です。

スポーツの試合や試験などでは、必ず勝敗や合否といった結果が決まっています。

しかし、「よく頑張った」という励ましの言葉は、勝敗や合否の結果に関係なく、一生懸命に頑張っていた人であれば誰に対しても使える言葉です。

もし試合に勝てば、その言葉は励ましよりも褒め言葉としての意味を強く持つでしょう。

一方で負けたのなら、励ましの意味を強く持ちます。

「よく頑張った」という言葉には、頑張ったその人自身に対する労いの気持ちが込められていますので、よほどのことがない限りは、その励ましの言葉を、悪意を持って受け取る人はいないでしょう。

時々「いや、頑張りがまだまだ足りなかった」と自己反省をして、頑張った自分を認めようとしない人がいますが、そういう人に対しては、「それなら、この悔しさを活かして次に繋げよう」と前向きな励ましの言葉をかけてあげると良いでしょう。

スポーツや試験だけでなく、社会に出てからもこの励ましの言葉はよく使います。

例えば大勢の前で企画のプレゼンをした人や、リーダー役になって皆をまとめて仕事を進めた人に対して、労いの意味を込めて「よく頑張ったね」と声をかけることも多いです。

大変だったね

何か辛いことや災難に遭った人に対して用いることの多い励ましの言葉です。

「大変だったね」という言い方は、人によっては他人行儀に感じてしまうかもしれません。

しかし、相手と自分との距離感や親しさに関係なく、どんな相手に対しても用いることの出来る、使い勝手のいい言葉でもあります。

もし災難にあったのが目上の人であるなら、「この度は大変でしたね」と丁寧な言い方をすれば良いでしょう。

また、親しい相手であれば、「大変だったね。何があったの?」と気遣いの一言を入れた後で、より具体的な話に入っていくことが出来ます。

人が本心ではどのような気持ちでいるのか、また感情の程度も他人には決して分かるものではありません。

せいぜい自分の立場と置き換えて、「自分だったらどの程度辛いか」を想像するのが精一杯でしょう。

しかし、本心からは理解出来ないからこそ、何となくの察しでかける励ましの言葉としては、「大変だったね」はどんな相手でも、またどんな場合でも用いることが出来ます。

いいことは必ずやって来る


辛いことがあった人に対して、「悪いことがあったなら、次はきっといいことがあるよ」という励ましの意味として用いることの多い言葉です。

受け取り方がちょっと捻くれている人の場合、この言葉をかけられると「どうして必ずなんて言い切れるのか」「次にいいことが来るとは限らない」と反発することがあるかもしれません。

しかし、それは受け取り手の感じ方であり、こちらがかける励ましの言葉としては何もおかしいものではありません。

そのため、嫌なことがあって落ち込んでいる人にはこの言葉をかけても良いでしょう。

また、例えば運勢や占い、風水といったものを信じやすく、それによって落ち込んでいる人に対しては、効果的な励ましの言葉でもあります。

運勢とは常に変わっていくものですので、運気が悪く落ち込んでいる人に対しては、「今は悪くても、その内良い運勢にきっとなるよ」と声をかけてあげることで、落ち込んでいる人の心を慰めることが出来るでしょう。

あなただったら大丈夫!

もしも恋愛や仕事で悩んだり、落ち込んだりしている人がいた時には、このような励ましの言葉が相手を勇気づけることがあります。

自分自身に対して自信がなく、ネガティブな思考な人は、一つひとつの行動に対しても自信が持てないため、常に「これで良いのだろうか」と思い悩むことが多いです。

そんな傍から見ればうじうじしている人がいた時には、こちらが自信を持って「あなただったら大丈夫!」と太鼓判を押してあげると、少なからず相手に自信を持たせたり、思考を前向きなものにさせたりすることが出来ます。

ネガティブな人はとても自己評価が低いです。

そのため何をやっても自分で「これでいいんだ!」と言い切れる自信がありません。

そんな時に、自分を良く知る人が自分に代わって「あなたなら大丈夫だよ」「あなたならきっと出来るよ!」と堂々と言い切ってくれると、「そうなのかな・・もしかしたら自分にも出来るかも」と前向きな思考になりやすくなります。

場合によってはある種のマインドコントロールになることもあるかもしれません。

しかし、励ましの意味としては、相手をその気にさせてあげるのは大切なことなのです。

一緒に乗り越えよう

人は誰でも、自分一人では抱えきれないような辛いことがあると、心が挫けてしまいそうになります。

そんな時に、「一緒に乗り越えよう」と言ってくれる人がいると、それが大きな心の支えになることがあります。

例えば親を亡くして悲しんでいる妻に対して、夫が「この悲しみを一緒に乗り越えていこう」と励ませば、妻は「自分は一人ではない」と実感することができ、悲しみの感情を少し和らげることが出来るでしょう。

また、思春期特有の悩みを抱える子どもに対して、母親が「一緒に乗り越えていきましょう」と優しく諭せば、子どもは「自分一人だけで悩まなくてもいいのか」と気付くことが出来ます。

「一緒に」という言葉は、相手を「自分は一人だけではない」と気付かせることが出来ます。

どんな悩みであっても、それを自分一人だけで抱えなくても良いのだと気付くことが出来れば、心の負担は例え少しだけだとしても、確実に軽くなるのです。

そのため、「一緒に乗り越えよう」という励ましの言葉は、より近い関係にある者同士で用いるのが良いでしょう。

反対にあまり親しくもない相手に言われたとしても、信憑性に欠け、相手を余計に不安な気持ちにさせてしまうことがありますので、使う際には注意が必要です。

いつでも話し聞くよ

例えば悩んでいる友達がいる時や、仕事で同僚や部下が悩んでいる時に、「自分で良ければいつでも話を聞くよ」と励ましの言葉をかけることはよくあります。

人が本心ではどのように感じているのかを理解することは出来なくても、話を聞くということだけであれば、誰でも簡単に出来ることです。

そのため、励ましの言葉として用いる機会の多い言葉でもあります。

中には無責任に「いつでも話聞くからね」と言い、実際に悩み相談を受けそうになると逃げる人もいますが、そんな人はごく少数です。

大多数の人は、とくに自分の親しい人に対しては、本心から相談に乗りたいと思ってこの言葉を相手にかけます。

「いつでも話を聞く」という言葉は、相手に「自分一人だけで悩まなくてもいい」「いざとなったら相談に乗ってくれる・助けてくれる存在がいる」と認識させることにもなります。

そのため、励ましを受けた相手によっては、それだけで少し心が軽くなることもあるのです。

もし相手が「そんなの悪いから・・」と遠慮する場合には、少々強引にでも「私があなたの話を聞きたいの」と話させる手段もありますが、これは互いの信頼関係が成立している上で用いるようにしましょう。

そうでなければ、嫌がる相手に無理矢理気持ちを話させることになり、相手を余計に嫌な気持ちにさせてしまいます。

応援してるからね

友達や家族、恋人や会社の同僚などが何か頑張って取り組んでいることがあるのなら、「応援してるからね」という励ましは、相手には嬉しいと感じます。

直接自分が手伝うことは出来なくても、応援しているという気持ちを相手に伝えるだけで、相手には励みになりますし、心の支えにもなります。

また、親しい関係の人であれば、わざわざ口に出して伝えなくとも、行動や態度で相手を応援しているのが伝わるでしょう。

人によっては「応援してるからね」と言われることでプレッシャーに感じてしまうこともありますが、そういう人には「自分のペースでね」など押しつけがましくなく、柔らかい印象の言葉をかけてあげるようにしましょう。

適度なプレッシャーを与えられた方がやる気が出るという人には、どんどん自分が応援しているという気持ちを相手に伝えていくと良いでしょう。

無理しないでね

相手が気負い過ぎてしまうタイプの人や、プレッシャーに負けてしまうことが多い人の場合には、「無理しないでね」と相手を追い込まないような励ましの言葉をかける方が良いでしょう。

このタイプの人は、「頑張って!」「応援してる」「期待してる」といった言葉を聞けば聞くほどにプレッシャーに感じてしまい、がちがちに緊張してしまいます。

そうなると本来は出来るものも出来なくなってしまうことがありますので、相手を追い込まないように、優しい励ましの言葉をかけてあげるようにしましょう。

自分のペースで良いよ

こちらもプレッシャーに弱いタイプの人におすすめの励ましの言葉です。

やらなければならないことがあったり、頑張らなければならない状況に追い込まれると、誰しも気持ちが焦ってしまいます。

また誰でも必死になってやらざるを得ないため、その上さらに他人から「頑張って!」などと言われると、思わず「分かってるし頑張ってるよ!!」と怒れてしまうかもしれません。

そうなると励ましの言葉も逆効果になってしまいますので、焦りながら必死になっている人に対しては、さらにやる気を出させるような言葉よりも、相手を少し落ち着かせるような言葉を選んだ方が良いでしょう。

「自分のペースで良いよ」という言葉には、焦っている人に深呼吸をさせるような落ち着きを促す気持ちが込められています。

相手が焦っていればいるほど、いったん動きを止めさせて、笑顔で落ち着かせてあげると良いでしょう。

これを乗り切れば楽しみが待ってるよ!

辛いことや大変なことがあると、誰しも心が折れてしまいそうになります。

そんな時には、辛いことの原因を取り除くことは出来なくても、少しでも心の負担を軽くさせるような言葉をかけてあげると、相手の気持ちも楽になりやすいです。

人が辛いことを乗り切ろうとする時には、その後に自分なりの楽しみを用意しておくと、辛くても頑張ることが出来ます。

自分一人だけではつい目の前の辛さに挫けてしまいそうになる時でも、誰かが「これが終われば楽しみが待ってるよ!」と声をかけてあげることで、「そうだ、この後の楽しみを目標に今は頑張ろう!」と気持ちを持ち直すことが出来るかもしれません。

辛いことや苦しいことに取り組む時ほど、その後には楽しみを用意しておくと、気持ちにメリハリがついて頑張ることが出来ます。

それは何も悪いことではなく、その場で全力を出すためのきっかけにもなりますので、目標や楽しみがあれば燃えるタイプの人にはこのような励ましの言葉をかけてあげると良いでしょう。

逆効果!?心に響かない励ましの言葉

励ましの言葉は、同じ言葉であっても受け取る人によっては嬉しく感じることもあれば、嫌な意味として受け取ることもあります。

また、本人は励ましているつもりでも、励まされる側の人にとっては、嬉しくない言葉というものも存在します。

自分は励ましているつもりでも、うっかり相手の神経を刺激してしまわないためにも、きちんと励ましに適した言葉を選んで用いるようにしましょう。

では、どんな言葉が励ましているつもりで、実際には相手の心に響かず、逆効果になってしまうのでしょうか?以下にご紹介していきます。

なんとかなるよ

「なんとかなるよ」という言葉は、一見明るく前向きな言葉のようでいて、実際には相手の心に響かないことが多いです。

もしあなたがとても落ち込んでいる時に、誰かに軽い口調で「なんとかなるよ」と言われたら、はたして嬉しく感じるでしょうか?落ち込みが激しいほど、きっと「こっちの気も知らないくせに」と不快に思えてしまうことでしょう。

「なんとかなるよ」という言葉は、言葉の印象が軽いだけでなく、いかにも他人行儀で、投げやりな励ましの言葉のイメージが強いです。

そのため、言われた相手はやる気を出すどころか、反対にやる気が萎えてしまう可能性がありますので、相手が落ち込んでいたり、大変だったりする時ほどこの言葉はかけないようにしましょう。

次は頑張ろう!

「次は頑張ろう!」という励ましの言葉は、場合によってはさらに相手を傷つけてしまうことがあります。

例えば相手が全力投球で頑張ってもダメだったことに対して、軽々しく「次頑張ればいいじゃない」と声をかけると、「簡単にそんなことを言うな!」と憤慨してしまうでしょう。

本人は最初から次のことを考えて適当に取り組んでいたわけではありません。

今回に全力投球で必死になっていたわけですので、その頑張りをないがしろにするような軽々しい発言は、相手を怒らせてしまうだけです。

もちろん場合によっては、「次は頑張ろう!」と励ますことも出来ます。

例えばまだまだこの先チャンスが多い場合には、諦めるなという意味でこの励ましの言葉を送っても良いでしょう。

しかし、チャンスが限られている場合や、本人が「今回を最後にしよう」と考えていた場合には、無神経な言葉になってしまいますので、十分に注意して使うようにしましょう。

辛いのはみんな同じ

辛いことがあって落ち込んでいる人に対して、時々「辛いのはみんな同じだよ」と言う人がいます。

その言葉をかけた当人はまったく悪気があるわけではないのでしょう。

しかし、言われた人にとっては「余計なお世話だ」としか思えないでしょう。

同じような出来事があっても、それをどの程度辛く感じるかは人それぞれです。

人によって出来る限界が限られているように、気持ちの感じ方も人によって違います。

自分にとって平気なことでも、相手にとっては耐えられないような辛いこともあるのです。

それを理解している人は、落ち込んでいる人に対して「辛いのはみんな同じだよ」などと、さらに追い込むような発言は決してしません。

しかし、人それぞれで感じ方が違うと理解していない人は、平気でこのような励まし方をしてしまいます。

励ましている人にとっては、「みんな一緒なのだからそこまで落ち込むことはない」と相手に伝えたいのかもしれません。

しかし、受け取る側はそのように感じることはなく、反対に「みんな辛いのは同じなのだから、自分一人だけ辛い顔をするな」と言われているようにしか感じないでしょう。

私はもっと大変だったよ

落ち込んでいる人を励ますつもりで、「私の時はもっと大変だったよ」と言葉をかける人が時々います。

しかし、落ち込んでいる人にとっては、自分が辛いという気持ちでいっぱいで、精神的に余裕がない状態です。

そんな状態の時に「自分はもっと大変だったのだから」と話をされたところで、「だから何なの?」としか思えないでしょう。

こちらは励ましているつもりでも、実際にはほとんど励ましになっていないことが多いため、この言葉はあまり使わない方が良いでしょう。

一方的な叱咤激励になってしまうだけです。

人を励ますときの注意点

人を励ますときには、言葉選びに気をつけることが重要ですが、それ以外にもいくつかの注意点があります。

ただ自分が励ましているつもりだけでは、実際には相手は悪く受け取っているかもしれません。

もしくは、元気づけているつもりでも、相手は余計に傷ついてしまっているかもしれません。

善意で励まそうとするのであれば、相手に誤解されないように励ます必要があります。

では、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?

アドバイスしない

誰かを励ます時には、アドバイスをしてはいけません。

アドバイスは、相手から求められればしても良いですが、自分から進んでしてしまうと、単なる自己満足にしかなりません。

求めてもいないアドバイスは、相手にとっては有難迷惑であることが多いです。

そのため、励ます際にはアドバイスはせずに、まずは相手の気持ちに共感してあげるように努めましょう。

本心から理解出来なくとも、相手に寄り添おうとする気持ちが大切です。

頑張っている人に「頑張って」と言わない

頑張っている人は、既に十分に頑張っています。

そんな人にさらに「頑張って」と言うのは、相手を追い詰めてしまうだけです。

うつ病の人に「頑張って」と言ってはいけないのも、うつ病になりやすい人は元々人並み以上に頑張り屋が多いためです。

既に一生懸命に頑張っているのですから、そんな相手に対しては、「頑張って」ではなく、「ゆっくりマイペースでね」や「無理しないでね」といった励ましの言葉の方が向いています。

一方で、だらけてばかりでろくに努力もしていない人に対しては、使っても問題はないでしょう。

聞き役に徹する

落ち込んでいる人や頑張っている人がこちらにアドバイスを求めていない限りは、基本的に自分は聞き役に徹しましょう。

相手の話をろくに聞かない内に自分の話ばかりしてしまう人は、相手への気遣いがまったく出来ていません。

気遣いが出来ないということは、励ましも当然出来ていませんので、自分からベラベラと話をするのは止めましょう。

まずは相手の話をしっかりと聞き、その上で相槌を打つなり返答をするなりしましょう。

【聞き上手になるには、こちらの記事もチェック!】

わかってあげたいという気持ちを伝える

誰しも、相手の気持ちを本心から理解してあげることは出来ません。

あなた自身がそうであるように、自分の本心は、自分にしか分からないものです。

ですが同時に、他人に自分の気持ちを理解して欲しいという思いもあります。

そのため、相手の気持ちを理解出来なくても、「あなたの気持ちを分かってあげたい」という思いを相手に伝えることが大切です。

相手の言葉に耳を傾け、安易に分かったふりはせずに、相手の話を自分の立場に置き換えて相手の気持ちを想像しましょう。

その上で、相手の気持ちに寄り添うことで、相手とより親密な関係を築くことが出来ます。

見守るという意思を伝える

誰かを励まそうとする時、言葉にしてそれを伝えるのがもっとも分かりやすいですが、何も言葉でしか伝えられないというわけではありません。

例えば自分一人で頑張っている人に対して、横から「大丈夫?」「無理しないでね?」と声をかけるのではなく、頑張っている内は静かにただ相手を見守ります。

そしてその人がもしも躓きそうになった時には、そっと手を差し伸べて転ぶのを防いであげます。

それだけでも、相手からすれば「自分を見守ってくれている」ということが分かります。

あれこれと励ましの言葉をかけなくても、このように相手を見守っているのだという意志を伝えるだけでも十分なのです。

ポジティブすぎる励まし方はしない

「何とかなるよ!」「明日はいいことがあるよ!」といった励ましの言葉はとてもポジティブですよね。

そのポジティブさは大切なものですが、時にはポジティブ過ぎる励ましが、相手の心の負担になってしまうこともあります。

人によっては、落ち込んでいる時に無理に明るく持ち上げようとされるよりは、少しの間一人で静かに放っておいてもらえる方がありがたいと感じることがあります。

そうして一人静かに時間を過ごすことで、気持ちの切り替えが出来る人もいます。

それをやたらと前向きな励ましばかり受けてしまうと気持ちが余計に疲れてしまいますので、相手のタイプによってポジティブ過ぎる励ましは避けるようにしましょう。

励ましの言葉は慎重に

誰かを励まそうとする気持ちはとても良いことです。

しかし、自分の「励ましてあげたい」という気持ちばかりが先行してしまうと、励まされる相手は嫌な気持ちになったり、余計なプレッシャーを感じてしまったりするかもしれません。

そのため、誰かを励ます時には、常に相手の気持ちを考えたり、相手の立場に立って励ましの言葉を考えるようにしましょう。

落ち込みやすい人には明るすぎる励ましの言葉は避け、相手の話をしっかりと聞き、その上で相手と同じようなペースで励ましの言葉をかけましょう。

また、叱咤激励でやる気に火がつくタイプの相手には、少しばかりプレッシャーになるような励ましの言葉をかけた方が良いでしょう。

どんな場合でも、相手の性格に合わせて慎重に励ましの言葉を考えるようにしましょう。