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存じますとはどういう意味?正しい用...(続き5)

意味は「心づもり」や「用意・準備」「食事・腹ごしらえ」などですが、この内「心づもり」「用意・準備」の意味で用いることが多いです。

例えば「精進したく存じます」という言葉の場合、「これから精進したいと思っています」という意味になります。

「これから○○しようと思います」という言い方では、「これからではなく今からやるべきだ」と言われてしまうこともありますが、「○○したく存じます」と言葉を用いると、そのような批判や指摘をされることはまずないでしょう。

敬語で伝える際には、直接口で言う時にも、また手紙やメールで言う時にも、このように「~したく存じます」という言い方を使うことで、より相手に丁寧な印象を与えることが出来ます。

「存じます」と「存じ上げます」の違いとは?

「存じます」という言葉を使う時、場合によっては「存じ上げます」という言い方で使うことがありますが、この2つの言い方の違いをあなたは知っていますか?

「存じ上げます」の「上げます」とは、話す相手に対してより丁寧な言い方をする際に用います。

また、相手の立場を持ち上げるという意味で使うこともあるため、話している相手により丁寧に敬語を使おうとする時に、「存じます」ではなく「存じ上げます」という言い回しをすることがあります。

対象物によって使い方を変えよう

「存じる」と「存じ上げる」は、同じ意味でもより丁寧な言い方をしたり、微妙にニュアンスが違っていたりします。

そのため、対象物によって使い方を変える必要があります。

もちろん「存じます」という言い方だけでも十分に丁寧ですが、より相手を持ち上げて丁寧な言い回しをしたいと思う時には、「存じ上げます」と使った方が、相手にも好印象に思えるでしょう。

また、「存じます」の反対語が「存じません」ですので、より丁寧な言い方の「存じ上げます」の反対語も、「存じ上げません」となります。

どちらも丁寧語にすると、「知っています」「知りません」と同じ意味になりますが、意味は同じでも言い方にはこのような違いがあります。

対象が人は「存じ上げる」

「存じ上げる」の「上げる」には、相手の立場をより持ち上げたり、相手に対してより丁寧な表現をしたりする意図があります。

それはつまり、対象となる人がいて初めて「上げる」という言葉を用いることになりますので、「存じる」という言葉の対象が人である時にのみ、「存じ上げる」という言い方をします。

自分よりも目上の人や、きちんと敬意を払いたい相手に対しては、「存じる」よりも「存じ上げる」と言い方を変えた方が、相手が受ける印象も良くなるでしょう。

物や場所は「存じている」

「存じ上げる」という言葉は、対象が人である場合に用います。

一方で「存じる」の対象が物や場所の場合には、「存じている」もしくは「存じていない」という言い方をします。

例えば「近くのコンビニについて詳しくは知りません」という言葉を敬語で表現する際に、「近くのコンビニについては存じません」と言います。

また、「○○さんの時計のありかを知っている」という言葉を敬語で表現する際には、「○○さんの時計のありかを存じています」と言います。

正しい日本語を使おう!「存じます」は基本!

「存じます」の正しい意味や使い方について、改めて確認することが出来ましたでしょうか?

何となくのニュアンスだけで「存じます」を使っていると、実際には間違った使い方をしているかもしれません。

また、とにかく丁寧な言葉使いをしようとして、何度もしつこく「存じる」という言葉を使ってしまい、余計におかしな敬語になってしまうかもしれません。

誤った使い方をし続けてしまわないためにも、「存じます」の意味や使い方を理解して、正しい日本語を使っていきましょう!