また、具体的に書いていくことで、頭の中も整理されてきて、何件かあったと思われていたことが、実は一つの不安に集約されることもあるのです。
書かれた文字を眺めることで冷静になる時間も生まれます。
そして、箇条書きにされた不安の内容を関連する項目ごとにまとめていくと、これとこれは表現が違うけれども同じことを書いてるとか、まとめる過程で解決策もひとりでに浮かんでくることもあるのです。
解決策がなんとなく浮かんでくると、「その不安は自分でも解決できるかも」と不安が少し減って前向きな気持ちになってくるのです。
そして、不安を抜き出した項目の上に、解決策や対策なども走り書きできるようになるのです。
まずは、不安なことを思いつくままに順に書いてみることです。
2、いいイメージを思い浮かべる
仕事に不安を持つようになる前には、しっかりと仕事を処理していて、上司にも褒められたこともあるはずです。
予定よりも早く完成したとか、仕事の中身が素晴らしかったとか、褒められる理由があったのです。
この時の熱意を思い出してみてください。
現状と何が違うのでしょうか?
独身の人は失恋の痛手で悩んでいるのでしょうか?
既婚の人は、パートナーとの関係が悪くなったり、子供の教育のこと、学資や住宅ローンのことで悩んでいるとか、万一不倫問題で喧嘩しているとか、理由が分かれば解決法も考えられます。
そういう問題が無ければ、上司から褒めてもらっていた頃の、いいイメージを思い浮かべて見ることです。
当時は理解し合える相棒がいたこと、自分の能力を理解してくれて応援してもらっていた取引先の担当者など、意外な仲間の支援があった場合もあります。
結局は親身に相談できる人がいなくなったためです。
このように、仕事が順調に進んでいた頃のイメージを思い出して、現在欠けていることを補う工夫が必要なのです。
3、あえて好きなことや趣味に取り組む
仕事のことで頭がいっぱいになっている証拠です。
そんな硬直した頭の中を、楽しいことに置き換えてみることをお勧めします。
旅行をしたり、スポーツのサークルに参加して仲間を増やして汗をかいてみることも必要です。
何かに熱中することで、疲れた頭を活性化するのです。
4、上司、先輩に不安を打ち明ける
自分の心や頭の片隅に留まっている悩みや不安を、一度オープンにしてみることです。
上司や先輩に不安を打ち明けて見るのです。
真剣に打ち明ければ、相手も真剣に受け止めてくれるはずです。
頭や心がスッキリとすると気持ちが落ち着いて、適切なアドバイスと対応をしてもらえば、不安も減っていき仕事に打ち込めるのです。
家族や友人に相談するのもOK
仕事不安の時には、必ず何かしらの悩みごとを持っているはずなのです。
周りの人にとっては、本当に些細なことかも知れませんが、本人は人知れず気にかけていることも多いのです。
セクハラを受けている時の状況と同じで、セクハラの大小に関係なく、当人がストレスを強く感じたら立派なセクハラなのです。
悩み事も同じで、悩みの大小には関係なく本人が苦しい、耐えられないと感じたら仕事不安になる立派な動機なのです。
そんな不安は、一度家族や友人など信頼できる人に相談するのも良いことです。
家族や友人も、過去に経験してきたことかも知れません。
あなたの相談を真剣に聞いて受け止めて何らかのアドバイスをくれるはずです。
あなたの性格をよく知っているので、適切なアドバイスになるかもしれません。
そして、心の中のモヤモヤを打ち明けることでストレスが減って、精神的にも落ち着きを取り戻して、自分を客観的に見つめ直す機会にもなります。
聞いてもらえたという安心感で、仕事に対する考え方に変化が起こることもあるのです。
5、不安を受け入れる
人間は生きていく上で、何かの不安は常に付きまとうものです。