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失念の意味とは?正しい使い方や用例...(続き3)

プライベートであれば家事洗濯や出かける用事、必要な買い物や連絡などです。

ビジネスであれば取引先との連絡のやりとりや事務手続き、上司への報告や作業内容など、毎日たくさんのやるべきことがあります。

忙しければ忙しいほど、うっかりやるべきことのリストから零れ落ちて、忘れてしまうことがあります。

その忘れてしまったことが重大な内容であるのなら、取り返しのつかないミスになってしまうかもしれません。

また、ささいなことでもいつまでも忘れていると、後になってそれが大きなミスになってしまう可能性は十分にあります。

だからこそ、基本は忙しい時にこそやることリストを作成し、それに優先順位をつけてその通りに行動をすることが大切です。

しかしそれが出来ない人が、うっかり自分のやるべきことを忘れてしまうことがあるのです。

そして思い出した時には後悔していることが多いです。

️「失念」はビジネスで使用していい?

「失念」の意味が分かり、どんなことに対して使うのかが分かっても、どんな場面でその言葉を使えばいいのかが分からないという人もいるでしょう。

「失念」はその言葉の響きからも、プライベートの場面ではそう使われることがないということが窺えます。

その反面、堅くるしい場面やかしこまったものの言い方をする時には用いる印象が強いでしょう。

「失念」はビジネスシーンにおいて、使われることが多いです。

仕事中にうっかり忘れてしまい、それがミスになってしまった時には上司に報告をする必要があります。

その際に、「失念」という言葉を使うことがとても多いのです。

「失念」は忘れるの謙譲語

「失念」は元々、「忘れる」の謙譲語です。

謙譲語とは、目上の人に対して自分がへりくだった物の言い方をする敬語の一種です。

そのため、「失念しました」と言葉を使う時には、必ず相手が自分よりも目上の人である必要があります。

例えば上司に対して仕事のミスをした原因を伝える際に、「わたくしが失念したためにミスを犯してしまいました。」と報告するのは正解です。

一方で、同僚や部下に対して「自分が失念したせいでミスが出た。」とは表現しません。

同僚や部下が対象の場合には、「うっかり忘れ」や「つい忘れしまった」という表現方法を用いるのが普通です。

また、もしも不特定多数を相手にする場合には、対象の立場はさまざまですので「失念しました」の言い方をするのが望ましいです。

始末書や謝罪文での使用もOK

「失念」は要するに「うっかり忘れ」です。

自分が忘れてしまったことが原因で何か悪いことが起きてしまったのなら、当然それを反省する必要があります。

そのため始末書や謝罪文を書く際には、「失念」という言葉を用いて文書を作成します。

始末書や謝罪文を提出する相手はほとんどの場合自分よりも目上の立場の人ですので、謙譲語である「失念」を使う必要があるのです。

また、提出した先でさらに目上の立場の人間が目にすることもありますので、十分に敬語に注意した文書を書く必要があります。

【始末書の書き方については、こちらの記事もチェック!】

ただし失念を使うような状況を作らないのが一番

「失念」とは「もの忘れ」のことです。

誰でも必ず一度はうっかり忘れやど忘れをしてしまったことがあるでしょう。

うっかり忘れをしないために、日頃から予防に努めることは出来ますし、そうして予防に努めている人は、簡単に自分がやるべきことや覚えておくべきことを忘れることはありません。

しかし、どんなに注意をしていても、やってしまう時はやってしまいます。

誰でもうっかり忘れはしますし、忘れないようにそのことだけを注意した結果、別のことを忘れてしまうことも珍しくはありません。

とはいえ、もの忘れはするものだと理解は出来ても、なるべくならばそれがないようにした方が賢明ですし、「失念」という言葉を使うような状況を作らないように努めるのが一番です。

「人は誰でも忘れることがある」と開き直らずに、きちんと日頃から忘れない努力を怠らないようにしましょう。