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進学校にありがちな24個のこと(続き4)

九州、とくに福岡の高校によくある文化で「朝課外」とも呼ばれています。

しかも福岡では進学校じゃなくてもあるらしいので大変ですね。

その上、朝課外に出ないことを理由に成績優秀でも内申点を下げられる事例すらあるそうです。

実績が関係ないなら、もはや宗教じみています。

学校からめちゃくちゃ近いところに住んでいるならまだしも、通学に1時間以上かかる人からすれば地獄です。

6時台には家を出なければなりませんから起床は5時台。

しかも大体こういう高校は授業後の補習もやっていますから、自分の時間なんて皆無な上に寝不足になること間違いなしです。

寝不足で好成績が収められるとも思えません。

また、若い内はそんな過密スケジュールでもなんとか持ちこたえられるかもしれませんが、大人になってからもその勢いで始業前から仕事というのブラックさにも疑問を持たなそうで、過労死の恐怖すら潜んでいるように感じられます。

というか、現時点でも朝課外に授業後補習を行っている教員はまず間違いなく過労です。

気づいたら7限目、8限目は当たり前

文科省では卒業までに履修させる単位数を“1単位時間を50分、35単位時間を授業の1単位として計算することを標準とする”としており、各科目に標準単位数を定めています。

また同じく文科省が掲載している「高等学校の単位数,授業時数等に関する定めの推移」では平成11年時点で卒業までに履修すべき単位数74以上、全日制課程の週当たりの授業時数が30、年間授業週数は35週としています。

ここで計算をしてみましょう。

1単位あたりを35単位時間として50分の授業、74単位を取得すると「卒業までの単位数74×1単位あたり35×分数50」で129,500分の授業ということになります。

一方、卒業までの3年間で実施される授業の分数は「年数3×週当たりの時数30×年間授業週数35×分数50」で157,500分となっています。

月~金まで5日間通学するとしても50分の授業が6時限目まであれば、学活など科目の授業ではない時限を含むとしても既に十分満たしていることがわかりました。

これが進学校になると1時限あたりの授業時間も65分だったり、7,8時限目まであるのですから相当オーバーします。

さらに補習や部活はあくまで「授業外」ですから21時帰宅なんてこともよくあるでしょう。

授業スピードが光のごとく速い

授業第一主義であってもなくても予習してくるのが基本とされているので、授業でイチから懇切丁寧に教えてくれるわけではありません。

また、進学させることがメインであるため、本来高校の3年間を使って理解できればいいことを2年生までには完了して3年は応用問題を解きまくることに時間をあてようとしていることから、3年分を2年までに圧縮して教え込みます。

これが授業スピードの速い理由です。

「ここ飛ばします」が頻繁

教科書に公式があれば予習で覚えてくるのが当たり前、復習で問題は解くのが当たり前として進んでいくので、わざわざ説明しなくてもいいと教員が判断した部分はすっ飛ばしていきます。

そうでなければ2年間で3年分の科目を終わらせることができません。

中学校の成績上位は中間ぐらい

偏差値60程度の高校ならそうでもありませんが、65以上になってくると、公立中学校での成績上位者でも中間くらいになってしまうことがあります。

中間くらいにいるのすらキープするのが大変なので、無理して入ると赤点になることもあるでしょう。

学校によっては成績でクラスが特進と通常に別れるところもあり、毎年のクラス替えで特進に入れるかどうかを気にするなど同学年すら皆ライバルのような雰囲気を持っていたりします。

得意不得意の差が激しくなる

高校での勉強は中学までと比べて専門性が出てくるので、進学校でなくても得意不得意の差は生まれてきます。

今まで単に「社会」だったものが日本史・世界史・政治経済・倫理に分かれることでより細かく覚えることが増え、「理科」も化学、生物に分かれ、数学はA、Iなど取り扱う問題の形式が分かれます。

それがB・ⅡくらいになるとBはできてもⅡはダメなど、同じ数学の中でも差が出てきます。

国語も現代文・古文・漢文があるので得意不得意がありますし、英語も筆記・読解・リスニング・スピーキングのどれもすべて得意というわけにはいかなくなってきます。

国立大学や理系の学部を目指すなら全教科マルチにできなければなりませんが、難関大学でも私立文系を目指すなら国語・英語・世界史・日本史あたりに特化すれば合格できます。

また、募集数は限られますが国立でも得意科目の点数を倍として計算してくれる1教科入試を設けているところもあるので、進学を目指す以上教科によってバラつきが出るのは普通のことです。

長期間の休みでも学校

先述した文科省の発表によれば年間35週の授業なわけですから、1年を52週として17週間、つまり3ヶ月以上は学校がお休みのはずです。

春休み2週間、GWを1週間、夏休みを7週間、シルバーウィークが1週間、冬休み3週間でもまだ余ります。