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あんぽんたんとはどういう意味?そう...(続き2)

それでは次に「あんぽんたん」の言葉の由来についてみていきましょう。

かなり長い歴史のうえにこの言葉が成り立ってきた、という匂いがプンプンしてきそうですね。

あほだら・あほんだらから派生

「あんぽんたん」は「あほだら」や「あほんだら」から派生した言葉というのが最も有名な説のようです。

ではその説をもう少し掘り下げてゆきましょう。

阿呆+だらすけ

元々、昔から「阿保」」は「あっぽ」とも言われていたようです。

更に「愚か」は「だらすけ」という意味があったようです。

この2つの言葉の派生がやがて「あほんだら」に結びついていったのでしょう。

そして「だらすけ」は「陀羅助(だらすけ)」という実在した薬があって、その薬に「反魂丹(はんごんたん)」や「萬金丹(まんきんたん)」というものがあったため、その薬の名前の語尾の方が「あほんだら」と結びつき、「あんぽんたん」という言い方に派生していったのでしょう。

最も有力な説だけあって、なかなか説得力があったようですね。

あんぽんたんの由来そのほかの説

では「あんぽんたん」のその他の由来についてもみていく事に致しましょう。

アンポンタンという魚から

「あんぽんたん」の由来、そのほかの説の1つ目は「アンポンタンという魚」だったというものです。

何でも江戸時代に市中によく出回った魚だとか。

形はカサゴに似ている結構、身体のサイズが大きかった魚のようです。

ところがこの魚、サイズが大きいわりには美味しくなかったようですね。

あまり美味しくない魚だった

江戸の庶民は期待してこの大きな魚を吟味したのでしょう。

サイズが大きいわりには恐らくお値段の方も安かったのでしょう。

この魚が獲れる頃には結構、人気のある魚だったのかも分かりません。

ところが肝心のお味の方がいただけなかったようですね。

一言でいえば「不味い」魚だったようです。

期待したほどあまり美味しくなかったから、この魚の名前「アンポンタン」をそのまま人間の世界にも流用して「あんぽんたん」の語源の由来になったのでは?というのがこの説です。

しかしながら時代背景的に少々、無理があったようですね。

「あんぽんたん」という言葉の語源はもっと昔から広く庶民の間で使われていたようです。

よって、この魚による「あんぽんたん」の由来の説はかなり苦しい説と言えるでしょうね。

独活の大木と同じ使われ方

この「アンポンタン」という魚の由来は、「独活の大木」と同様の意味合いがありました。

つまり図体ばかりがでかいだけで実際には期待したほどの活躍をやってくれないもの、という解釈です。

「アンポンタン」という魚は大ぶりだっただけに江戸の庶民は味に期待したのです。

しかし、煮ても焼いても食えない、代物だったという訳です。

「独活の大木」も身体は大きいのにいざとなったら全く力仕事も出来ない臆病者、というように取られています。

どちらも期待外れの「あんぽんたん」という語源になっても確かにおかしくはなかったかもしれませんね。

フランス語のアポンタン

「あんぽんたん」の由来、そのほかの説の2つ目は「フランス語のアポンタン」から来ている、というものです。

性交不能という意味

このフランス語の「アポンタン」、意味は「性交不能」という何とも不名誉な意味なのです。

まあ恐らく男性の事を指して言ったのでしょう。