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てんやわんやとはどういう意味?てん...(続き2)

「てんやわんや」の語源には大きく分けて2つの説があるようです。

その2つの説を調べていく事に致しましょう。

てんやわんやの語源・1つ目の説

それではまず1つ目の「てんやわんや」の語源の説から参りましょう。

てんでん+わや

「てんやわんや」の語源の1つ目は「てんでん」+「わや」という組み合わせです。

つまり「てんやわんや」は「てんでん」と「わや」という言葉がひっついて合成された言葉、という意味合いです。

しかし、これだけではもう一つ、詳しい解説になっていませんね。

そもそも「てんでん」という言葉の意味も不明ですし、「わや」という言葉も「?」ですよね。

ではその言葉について更に深く見て参りましょう。

てんでん:手に手に・手々

「てんでん」は「手に手に」あるいは「手々」、という意味があったようで、それらがいつしか「各自」「銘々」という意味に転嫁していったようですね。

まあどうして「手に手に」が「各自」になってゆくのか、何とも不思議な言葉の展開ですが、日本語の多くが元々の語源をたどってゆくと今とは想像もつかないような表現になっているものが結構、たくさんある事を考えると、ここは深く詮索しすぎない方がいいのかも分かりませんね。

「手に手に」や「手々」という言い方は「一人一人」、あるいは「各自」「銘々」という複数の人間があるところに集まっている状態、というように解釈しておいてよろしいでしょう。

わや:無理・無茶

「わや」。

これは「無理」とか「無茶」という意味になる一種の関西弁です。

「さっぱりわややは」という言い方を聞いた事がおありの方ならば理解しやすいかも分かりませんね。

「さっぱりわややは」を平たく言いかえれば「全くダメだ」「出来ない」という弱音を吐いた言い方になります。

この「わや」が「わんや」という言い方に変化してゆき「てんでん」の方もそれに合わせて言いやすいように「てんや」と変わっていった、というところが自然の流れでしょう。

「てんやわんや」は「てんでん」と「わや」が合成され長い年月の後に人々が言いやすい言葉に変わっていって、現在の「てんやわんや」と変化していった、というのが1つ目の語源という事になるのでしょうね。

てんやわんやの語源・2つ目の説

では次に「てんやわんや」の2つ目の語源の説を紹介していきましょう。

わや:ワイワイ・ワヤワヤ

「てんやわんや」の2つ目の語源の説は「わんや」に当たる「わや」が「ワイワイ」騒ぐという意味の「ワヤワヤ」が語源である、という説もあります。

何かちょっと聞き取りづらい構図になってしまいましたが、詰まるところ、「ワイワイガヤガヤ」とやっている姿はいつの時代にも当然ながらあった訳です。

「てんや」は元々、「各自」、「銘々」という意味合いで取られてきていましたからその後ろに「騒がしい」を意味する「ワヤ」が変化してくっついて行ったとしても何ら不思議なことはないでしょう。

日本語というのは変化しながら今日の姿に収まっているかのように見えます。

ところがそれは仮の姿であって、今後もこれからも今の言葉が完全に定着するという保証はありません。

そういった歴史の流れを考えたら、あながち「わや」元々「ワイワイ」という言葉の変化したものなのかも分かりませんね。

わや:関西弁の”わい”

そして「わや」については「関西弁のわい」という意味も語源の一つとして捨てがたい説得力を持っています。

「わい」は関西に住んでいる方ならば、ほとんどの方がご存知なのではないでしょうか?
ハッキリ言ってかなり汚い表現です。

関西の人間が全て、自分の事を「ワイ」と呼ぶと思われたら少々、困ります。

しかし、江戸時代以前の関西において「ワイ」という言い方が多くの庶民の間で普通に使われていただろうことは容易に想像ができます。

関西、特に早くから開けていた大阪方面は、昔は「河内の国」と呼ばれていた地域。

現在の大阪において「河内」という地域は決して褒められるほどの「柄の良さ」はありません。

どちらかというと気性が荒く、喧嘩っ早い風土が残っているイメージが今でもあります。

そういった特性を考慮すると、関西方面において自分の事を「ワイ」と呼び、我先に「ワイや、ワイや」と自己主張を叫んで支離決裂に騒ぎ立てる状況は「てんやわんや」の語源になったとしてもおかしくはない説得力を感じずにはいられないのです。

とにかく目立ちたがり屋が多い関西。

「てんやわんや」の発祥とも言えるもしれない土地柄がそこにあるのかも分かりませんね。

てんやわんやの広まり

「てんやわんや」という言葉は諸々の語源を元にしながら各地に広まり定着していったようですね。

そしてさらに「てんやわんや」を世に広く知らしめることになるような小説まで」登場することになるのです。

小説『てんやわんや』

それでは小説「てんやわんや」について紹介していってみましょう。

1948年〜1949年の新聞小説

小説「てんやわんや」は1948年から1949年の1年間、毎日新聞紙上に掲載された小説です。

時代背景的には戦後わずか3年しかたっていない、混乱の時期の作品です。