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研鑽とはどういう意味?「研鑽する」...(続き4)

一般的にどのような言葉で表現されるのでしょうか?

以下にご紹介していきます。

自己研鑽

「自己研鑽」とは、先にご紹介した「研鑽」の意味に加えて、「自分がすでに持っている技術を高めたり、知識を深めたりする」という意味もあります。

どんな人でも最初は無知の状態から始まり、そこから新しく物事について知ったり学んだりしていきます。

通常はある程度まで学び終えたところで満足するものですが、それにとどまらずにさらに知識を深めたり、物事を追及したり、経験を重ねていこうとしたりすることを、「自己研鑽」と言います。

そのため、ストイックに物事を追求し続ける人のことを、「あの人は自己研鑽がすごいね」と評することがあります。

また、「自己研鑽」を目標とするのはとても良いことですが、自分で軽々しく「日々自己研鑽に励んでいます」や「自己研鑽が出来ています」などと口にするのは、せっかくの日々の努力を自分で価値を下げてしまうことになりますので、吹聴するような真似は控えましょう。

研鑽に努める

「研鑽に努める」とは、要するに「研鑽」に励み、努力することです。

研鑽が学問などを深く究めたり、さまざまな経験を積んだりするという意味ですので、そうした行為に努めるということです。

ストイックに努力し続けることが出来る人は、そうした努力を日々の生活の中に習慣づけることが出来ます。

もちろん時には休息も必要ですが、ストイックさを忘れることなく励める人が、「研鑽に努める」ことが出来る人でしょう。

研鑽を深める

「研鑽を深める」とは、「より深く研究する」「より深く勉強する」という意味です。

今勉強しているものをより深めていったり、研究しているものをより追究していったりする場合に用います。

元々「自己研鑽」をしている人は並の人よりも努力や研究をしていますので、それだけでも十分に評価に値しますが、それ以上にさらに深めようとする人もいます。

そうした人に対して「研鑽」という言葉を用いる時に、「あの人は研鑽をより深めようとしている」などと表現します。

️研鑽の使い方・例文

研鑽という言葉は、あまり日常的に使われる言葉ではありません。

またビジネスシーンでも、頻繁に使われることはないでしょう。

かしこまった場面で時々口にしたり、耳にしたりする機会がある程度でしょう。

しかし、そうした数少ない機会が訪れた時には、その機会を逃さずにすぐさま研鑽を用いた言葉を考えることが出来れば、それだけ周囲の評価のアップに繋がります。

では、実際に研鑽を用いた言葉や文章には、どのようなものがあるのでしょうか?

以下に例文をご紹介していきます。

「民俗学の専門家になるために、日々大学の研究室で自己研鑽を図る。」

この例文では、民俗学の専門家になるという目的のために、毎日のように大学の研究室で勉強に励んでいる様を「自己研鑽」という言葉を用いて表現しています。

あくまでも自分の目的のために行っていることですので、周りの人に「自己研鑽してるんだよ」と言いまわることなく、黙々と勉強に励めば、自然と周りにはその人自身が研鑽しているのだということが見て取れるでしょう。

例文では民俗学の専門家となっていますが、どの分野であれ、専門家になろうと思ったら、並々ならぬ努力を重ねなければなりません。

その並ならぬ努力を言葉にするとまさに研鑽となるのです。

「あの人は常に自己研鑽を怠らないため、周りの人たちよりもたくさんの知識や経験を持っている。」

この例文では、「自己研鑽」をしている人を客観的に見た場合の文章です。

傍から見て、周りに自分が頑張っている様をアピールする人の場合には、研鑽の域には達していないことが多いです。

しかし、周りから見てもストイックな様で、かつそれに見合った結果を出していたり、知識や経験が豊富だったりする人の場合には、「自己研鑽」が出来ている可能性が高いです。

そうした人は自然と周りの人の目にも付きやすく、人から頼られることも少なくはありません。

「将来は海外で働きたいと思っているため、今の内に研鑽を積んでおこう。」

この例文では、将来は海外で働くという夢のために、今から努力を重ねて実力を付けようという意気込みを表わしています。

このように、将来の夢や目標に対して、それに必要な努力や行動を研鑽によって身に付けようとする人は少なくはありません。

実際に夢を叶えるまで研鑽し続けることが出来るかどうかはその人によりますが、そうした夢や目標を持つこと自体は良い事でしょう。

「日々自己研鑽を怠らなかったからこそ、今のキャリアに辿り着けたのだ。」

この例文では、これまで「自己研鑽」を怠ることなく続けてきたからこそ、今の自分のキャリアを得られたのだということを振り返っています。