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研鑽とはどういう意味?「研鑽する」「研鑽を積む」の意味や自己研鑽の効果、使い方・例文・類語・英語表現を解説!

あなたは「研鑽する」「研鑽を積む」といった言葉を聞いたり、使ったりしたことがありますか?

あまり普段使う言葉ではありませんが、知っておくと自身のためになったり、いざという時に役に立ったりします。

今回は「研鑽」とはどういう意味なのか、使い方や例文、類語、反対語、英語表現を解説します。

この記事の目次

️「研鑽」の読み方

研鑽は「けんさん」と読みます。

️「研鑽」の意味とは?

研鑽の意味は「学問などを深く究めること」です。

「学問など」とありますので、学問以外のさまざまなことに関しても究める際には「研鑽」という言葉を当てはめることが出来ます。

研鑽という言葉だけでもそうした意味がありますが、この言葉を用いて「研鑽する」「研鑽を積む」といった表現をするのが一般的です。

学問などを深く究めること

研鑽には、「学問などを深く究めること」という意味があります。

それはつまり、「ちょっと勉強する程度」ではなく、「かなり深いところまで勉強する」ということです。

例えばタンポポの花について調べている人がいるとします。

ごく一般的に勉強をする人の場合、タンポポの大まかな生態について調べてノートにまとめることでしょう。

一方で、深く究めようとする人は、タンポポの生態についてはもちろん、花弁や根、茎の部分まで細かく調べ上げ、どのような地域に生息しているのかを自分で探して回ったり、一年を通してその生態を実際に観察したりします。

タンポポの例えで言えば、それについて「研鑽」する人は、自分で調べるだけでなく、実際に現物を見て、触って、匂いを嗅いで、五感のあらゆる部分でタンポポについて理解しようと努めます。

研鑽とは、それほどまでに学問を始めとして、あらゆるものを深く究めようとすることを意味しています。

いろいろな経験を積むこと

研鑽には、「いろいろな経験を積むこと」という意味もあります。

「学問などを究めること」もその内の一つです。

一生懸命に勉強をしているその行動が、その人自身の経験となっているのです。

人の価値観や物の考え方を決めるのは、その人自身の経験だとする説があります。

例えばあなたが何も知らない子どもの時に、親から「赤信号を渡ってはいけない」と教わるとします。

その時には親の言葉を疑うこともなく、信じて赤信号は渡らないようにするでしょう。

しかし、「何故赤信号を渡ってはいけないのか」「赤信号を渡るとどうなるのか」ということについては心底から理解は出来ていないでしょう。

「危ないから」という理由を聞いていても、それが実感としてないため、「なんとなく赤信号は渡ってはいけないのだ」と認識する程度でしょう。

しかしある時、目の前で信号無視をした自転車が車にひかれた瞬間を目にしたのなら、その衝撃の大きさで、一瞬にして「何故赤信号を渡ってはいけないのか」「赤信号を渡るとどうなるのか」という事実を明確に理解することでしょう。

もちろん実際に自分が事故に遭うという経験に勝る実感はありませんが、それでも十分に「赤信号を渡るとこうなるのだ」という経験はあなた自身の中に刻み込まれたことでしょう。

このように、私たちは人生を送りながら、たくさんの経験をその都度するでしょう。

そしてその時に自分が見聞きしたことや知ったこと、感じたことが今の私たちの価値観や考えの元となっているのです。

そうしたいろいろな経験を積むことを「研鑽」と言います。

スキルなどを向上させること

学ぶこと、そして経験を積むことと同様に、スキルなどを向上させることも「研鑽」の意味の一つです。

スキルにもさまざまあります。

外国語のスキル、パソコンのスキル、会話のスキル、接客のスキル、営業のスキルなど、すべての事柄に対してスキルがあると言っても良いでしょう。

そうしたスキルというのは、自ら学んだり、磨いたりしなければ向上することは出来ません。

元々、英会話にせよパソコンにせよ、ちょっとかじった程度では「スキルがある」と声を大にしては言えないものです。

ある程度突き詰めて勉強したり技術を磨いたり、経験を積んだりすることで、スキルは向上させることが出来ます。

そしてまた、スキルなどを向上させることを「研鑽」と言うのです。