もしもあなたが上司にサポートをしてもらった時や、日頃から何かと助けてもらうことが多ければ、例えば忘年会や新年会などの機会に、「いつもご高配をいただきまして、ありがとうございます。」と感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。
「ご高配」は、相手の払ってくれる配慮を敬って言う言葉です。
「ご高配」の一言で、お世話になっていると実感しているのだということを上司に対して伝えることが出来ます。
他人を敬って、その心配りを言う言葉
上司に対してだけでなく、目上の人に自分がお世話になったと感じたり、ご配慮いただいたと感じたりした場合にも、その人を敬って心配りに感謝することがあります。
そうした場合にも、「ご高配に感謝致します。」と一言お礼を述べると、目上の人に対する礼儀を示すことにもなります。
例えば道で困っている時に年配の人に助けてもらうことがあったり、目上の立場の人に何かお世話になることがあったりしたら、迷わず「ご高配」という言葉を使うと良いでしょう。
とはいえ、物を拾ってもらっただけの場合や、ただおしゃべりを楽しんだだけの場合には、わざわざ「ご高配」と使うとやや堅苦しい印象になってしまいます。
そのため、お世話になった度合いによって使うか使わないかを判断しましょう。
つまりご高配とは
つまりご高配とは、目上の人に対してお世話になった場合に使う言葉です。
目上の人の気遣いや配慮によって自分が助けられたり、サポートしてもらったりした場合には「ご高配に感謝致します。」と丁寧にお礼を述べるために使うことが多いです。
一方で、些細なことやわざわざ堅苦しく謝罪や感謝の言葉を述べるまでもないような場面では、「ご高配」という言葉は用いずに、代わりの言葉を使うようにします。
目上の人に感謝の気持ちを伝えることは大切ですが、その場に合った言葉選びも必要です。
また、「ご高配」はあくまでも目上の立場の人や年配の人に用いる言葉であり、同僚や部下、目下の人に対しては決して使いません。
目下で年上の場合には一瞬判断に困ることもあるかもしれませんが、もしも立場があなたの部下である場合には、相手が年上でもやはり「ご高配」とは用いないようにしましょう。
「ご高配」の意味をきちんと理解しておくと、正しい使い方が出来るようになります。
場面に合わせて「ご高配」を使い分けることが出来れば、それだけ周りや目上の人からも教養のある人間だと思われやすくなります。
普段使いをしない言葉だからこそ、いざという時には使うことを躊躇う人も多い中で、そつなく使いこなせるようになっておきましょう。
「ご高配」を使うシチュエーション
「ご高配」は、どのようなシチュエーションで使うことがあるのでしょうか?
意味としては、先にご紹介したように目上の人から払ってもらった気遣いや配慮に対し、敬意を表す言葉です。
しかし、そのようなシチュエーションはなかなか想像しづらいと思います。
さらにはかしこまった場面では用いることが多いですが、他にもどの程度礼儀正しく相手に接する場面で使うのか、使うシチュエーションやタイミングがよく分からないという人もいるでしょう。
そこで、「ご高配」を使うシチュエーションをご紹介していきます。
日常会話ではあまり使わない
少なくとも、「ご高配」は日常会話ではあまり使う機会はありません。
実際に、あなた自身日常会話の中で「昨日上司からご高配をたまわってさ~」などと誰かと話すことはないでしょう。
「ご高配」という言葉の響きからも、それを使う時にはそれなりにかしこまった場面であることが多いです。
また、言葉使いも丁寧に話している際に用いることが多いでしょう。
日常会話ではそこまでかしこまった場面も、丁寧な言葉使いをする場面もありませんので、必然的に「ご高配」という言葉を使う機会が少ないのです。
ビジネスシーンで多く使用する
「ご高配」を最も多く使うのがビジネスシーンです。
例えば会社で忘年会や新年会などの飲み会があった際に、幹事が音頭で「社長には日頃よりご高配をたまわりまして、我々社員一同心より感謝しております。」などと言う場面があります。
また、取引先の会社にメールを送るさいにも、「日頃よりご高配をいただきまして感謝しております。」などと挨拶の部分で「ご高配」を使う機会があるでしょう。
ビジネスシーンでは、いつ何時「ご高配」という言葉を使うかは分かりません。
ふとした拍子にその言葉を使う機会が訪れます。
かしこまった場面や挨拶の部分で使うことは多いですが、他にもその場に居合わせた上司に対して感謝の言葉を述べる際に、「課長にはいつもご高配いただき感謝いたします。」と使うことがあります。
このように、ビジネスにおけるシチュエーションでとくに使われる機会が多いため、「ご高配」という言葉を知っておくと、必要な時にその言葉を直ぐに使うことが出来ます。
反対に、「ご高配」の意味すらほとんど知らないと、満足に使いこなすことも出来ませんし、使いこなせる人と教養の部分で差がつけられてしまうこともあるかもしれません。