新しく店や会社を立ち上げた時、選挙で当選した時、スポーツ大会で優勝した時など、おめでたいとされる場面では度々万歳三唱が行われます。

儀式的なものにも思えるこのバンザイですが、正しいやりかたや、何故バンザイを行うのかなどについて、詳しく知っているという人は意外と多くはないでしょう。

バンザイの由来ややり方、意味などについて理解を深めておけば、いざ万歳三唱をする時には一味違ったバンザイが出来るかもしれません。

知っているようで意外と知られていない、そんなバンザイについてご紹介していきます。

️バンザイの正しいやり方知ってる?

誰しも人生で一度くらいは、バンザイをしたことがあると思います。

子どもや学生の頃に周りでやっている姿を見ているため、自分がバンザイをすることになった時でも、やり方をわざわざ練習することもなく、いきなり万歳三唱をすることが出来るでしょう。

日本人であれば誰でも簡単に、当たり前のように出来ますので、バンザイに正しいやり方があるということ自体、知らないという人もいるでしょう。

また、いつからバンザイをやっているのか、どんな時に行われているのか、バンザイにはどんな意味があるのかなどについても、知らない人は少なくはないでしょう。

多くの人がそうしたバンザイのやり方や意味を知らないままで、それに疑問を抱くこともなくバンザイを行っています。

けれども、どうせならばやり方や意味を知った上で行う方が、バンザイにも気持ちが入るというものでしょう。

式典や飲み会などさまざまなシーンで使われる


よくテレビなどで、何かの式典や開園式の折に万歳三唱を行っている姿を目にすることがあると思います。

そうした式典などのおめでたい場面では、バンザイが行われるのが一般的です。

また、飲み会の場面でもバンザイを行うことがあります。

会社の部署内での飲み会や、友人同士での飲み会のように、規模の小さな飲み会ではわざわざバンザイを行うことはありません。

一方で、1つの会社が丸ごと集まって飲み会を行う場合や、規模の大きな飲み会の場合には、飲み会の締めに全員で万歳三唱をすることがあります。

選挙当選を喜んでバンザイをする場合にはその場で行いますが、飲み会のような場面では、最後の締めにバンザイを行うのが普通です。

バンザイや、そうしたさまざまなシーンで行われる機会があります。

️そもそもバンザイをする意味

そもそも、何故バンザイをするのでしょうか?

バンザイという行為そのものをする意味を、あなたは知っていますか?

よく知らない人であれば、なんとなく、周りがやっているから自分もやっていることでしょう。

また、自分は別にやりたくはないけれど、周りが一緒にバンザイをしているので、自分一人だけやらないのもおかしいと思い、何となくつられてやっているという人もいるかもしれません。

バンザイをやる意味が分からない人にとっては、バンザイ行為は一部の人が自己満足でやっているだけの行為に思えるかもしれません。

けれども、バンザイをすることにはいくつかの意味があります。

その意味は、どんな場面でバンザイをしているのかを考えると、自然と理解出来ることでしょう。

何故バンザイをするのか、その意味を以下にご紹介していきます。

本来の意味は「長く生きて栄えることを願い祈る」言葉

バンザイとは、万歳三唱という言葉の通りに、バンザイと3回唱えて両手を高く掲げる行為です。

このバンザイという言葉本来の意味は、長く生きて栄えることを願い祈るというものです。

長久ともいい、めでたい時や、これからの幸せや繁栄を願って両手を頭上に高く振り上げ、バンザイと唱える言葉になったと言われています。

長く生きて栄えることから、本来は一族の子孫繁栄を祈るものであるとされています。

それが長い年月が経過するとともに、一族の子孫繁栄だけでなく、例えば新たに事業を始めたり、新しい門出に立ったりする際にその幸せや繁栄を願って万歳三唱がされるようになりました。

そのため、現在では新しく何かを始める時や、おめでたいことがあった時などに儀式的にバンザイが用いられています。

喜びやめでたい気持ちをあらわす


バンザイは、新しい門出や祝いごとの場で使われるのが一般的です。

万歳三唱をすることで、喜びややめでたいという気持ちを表します。

本来の意味は長く生きて栄えることを願い祈るものですが、少なくとも現在ではほとんどがお祝い事で万歳三唱が行われていますので、「バンザイ=喜びやめでたい気持ちを表わしている」と認識しても間違いではないでしょう。

バンザイは、そうしためでたい時に行われるものですので、悪い意味として使われることはまずありません。

どこかで誰かが万歳三唱をしていれば、それはすなわちめでたいと祝っていることですので、何かに対して不満を訴えていたり、怒りや不快な気持ちがあったりするということはないでしょう。

喜びの感情を表すように、バンザイをする人たちは大抵その顔には笑顔を浮かべています。

満面の笑みを浮かべている人もいれば、付き合いとして作り笑顔の人もいるかもしれませんが、本心の思惑はどうであれ、表面上は誰もが笑顔で万歳三唱をしていることが多いです。

何も知らない子どもが大人につられてバンザイをする時なども、大人の笑顔を見て自分も同じように満面の笑みを浮かべることでしょう。

みんなでやることで一体感が生まれる

バンザイの主な目的は、新たな門出や祝い事をめでたいと喜ぶことですが、それ以外にも大きな目的があります。

それは、みんなで万歳三唱を行うことで、その場に一体感を生み出すことです。

喜びの感情というものは、一人で表現するよりも、みんなで一緒に分かち合うことでさらに大きな喜びの感情を生み出すことが出来ます。

たった一人だけで喜んでいるのは単なる自己満足に過ぎませんし、その場に何の一体感も生まれません。

けれども、みんなで同じようにバンザイをすることで、一人の喜びの感情が周りにも伝わり、その喜びの感情を通してその場に一体感を生み出すことが出来ます。

怒りや悲しみの感情をみんなで分け合うことに対しては、抵抗がある人も少なくはないでしょう。

けれども「嬉しい」「おめでたい」といった明るく前向きな感情は、みんなに伝染するとみんなが良い気分になれますし、自然とその場の雰囲気も良いものになります。

本来は一人だけの喜びであるものが、バンザイを通してみんなの喜びになることで、みんなが同じ一つのことに対して意識を向けることが出来ますし、仲間意識や協調性も生まれやすくなります。

集団で動く必要がある時や、全員で一致団結しなくてはならない時には、こうしたバンザイのようにみんなで何かを行うことによって、バラバラだった気持ちを一つにまとめることが出来ます。

もともとは中国の千秋万歳

バンザイの発祥は中国です。

日本では「万歳三唱」と言われていますが、そのもともとの由来は中国の「千秋万歳(せんずまんざい)」という言葉です。

言葉の意味は長寿を祝うものであり、当時の中国では「万歳」の言葉を受けることが出来るのは皇帝のみとされていました。

すなわち、民が皇帝の長寿を祝う際に「万歳」の言葉を贈っていたと言われています。

また、臣下が同じ意味で言葉を受ける場合には「千歳(せんざい)」という言葉を受けていました。

現在の日本では誰に対しても平等に万歳の言葉を向けていますが、当時の中国ではそれは皇帝のみに許された特別な言葉でした。

日本の最初のバンザイは明治時代

中国の「千秋万歳」という言葉は、日本でも平安・鎌倉時代には伝わっていました。

その当時は新年を祝う際の言葉として用いられることが多かったですが、現在の「バンザイ」については由来はまた別のところから来ています。

日本で最初にバンザイが行われたのは明治時代だと言われています。

大日本帝国憲法が発布される一月前に、当時の政府が天皇をたたえるための言葉や行動は何かないかと考え、当初は「奉賀(ほうが)」という言葉が採用されました。

しかし、奉賀をみんなで何回も続けて叫んでいると、次第に「(あ)ほうが」つまり「阿呆が」と聞こえてしまうことに気付いたため、急きょそれに代わる言葉が考え出され、それが万歳になったとされています。

そして憲法発布の日には、民衆が一斉に「天皇陛下万歳!」と大声をあげたのが始まりです。

現在では天皇陛下の言葉を言われなくなり、代わりに何かおめでたいことがある時には、万歳三唱が行われるようになったと言われています。

️バンザイのやり方

バンザイの意味や由来について分かったところで、次はバンザイのやり方についてご紹介していきます。

バンザイはいつの頃からか、周りに合わせて自分もやれるようになっていることが多いので、改めてバンザイのやり方について教わるような機会はこれまでになかったという人が多いと思います。

また、実際に学校の授業などでもいちいちバンザイのやり方を教えることはありませんし、動作自体は単純なものですので、周りに合わせていれば自然と出来るようになるのが普通です。

しかし、この機会に一度改めて正しいバンザイのやり方について知っておくのは良いことでしょう。

人によっては万歳三唱を「右翼的な考え方や行動」と捉えることもありますので、みんなで一緒にバンザイをすることに対して抵抗があるという人もいるかもしれません。

しかし、バンザイ行為そのものは何ら右翼的な考え方でも行動でもありませんので、そうした国家的な思想とは関係なしに知っておいた方が良いでしょう。

あなた自身、バンザイの意味や正しいやり方も何も知らないのに、ただ何となく周りに合わせてやっているだけでは、万歳三唱にもまったく気持ちや力が入りませんし、無意味な行動に思えてしまうことでしょう。

そのため、実際には行わなくても知識として知っておくことは大切なのです。

万歳三唱

バンザイは、正式には万歳三唱と言います。

そのためよく、これからバンザイをするという時には、司会者が「それでは皆様、万歳三唱の用意をお願い致します。」などと言うことがあります。

実際にバンザイをする時には「万歳三唱」とは叫ばずに、「バンザイ」と叫びます。

三唱とは読んで字の如く「3回唱える」ことですので、実際に口に出す言葉としては「バンザイ」だけです。

また、万歳三唱をする際の基本的なシチュエーションとしては、少なくとも複数人その場にいることが前提になります。

バンザイは普通1人だけで行うものではありません。

みんなで一緒になって行うものですので、万歳三唱をする時には周りに最低でも3~5人はいる必要があります。

その状態で周りの人と息を合わせて万歳三唱を行っていきます。

また、万歳三唱は個人的なことを皆で祝う場合にも行われますが、その場合には選挙で当選した時など、みんなの応援を受けた人がいる状態で行います。

それ以外の場合は、新しく店や会社を開く時や何かの門出の時など、みんなにとってめでたいことがある時に行うのが一般的です。

バンザイの音頭をとる代表者を決める

万歳三唱では、まず「誰がバンザイの音頭を取るか」ということを決めます。

それはその場に最も相応しい代表者が選ばれることが多く、それ以外では何らかの事情があって当事者がその場に出席できない場合に、代理の者が代わりに音頭を取ることがあります。

その場に最も相応しい代表者とは、例えば選挙の当選祝いであれば、選挙に当選した人が万歳三唱の音頭を取ることになります。

また、あまり例はありませんが受験などの合格祝いの場合には、受験に合格した人が音頭を取ることになるでしょう。

他にも新規オープンの店の門出を祝う場合には、その店の社長や会長、もしくは店長などが音頭を取ります。

基本的にはその場に最も相応しい当事者が万歳三唱を行いますが、実際に「バンザイ!」と掛け声を上げるまでにその流れを説明、誘導するのは司会者の役目であることが多いです。

例えば「それでは皆様、◯◯に続いて万歳三唱をお願い致します。」と司会者や進行役が説明した後で、代表者が「バンザイ!」と発した掛け声に続いて周りも万歳三唱をすることが多いです。

このように、万歳三唱をする前には必ずそれを行う代表者を決めておく必要があります。

代表者の紹介

誰がバンザイをするかを決めて、実際に万歳三唱を行う前に、まずは代表者について紹介する時間がもうけられます。

多くの場合、その代表者が何故万歳三唱をするに至ったのか、すなわちその人にどんなおめでたいことが起こったのかを司会者が説明します。

例えば選挙の当選祝いであれば、司会者が当選者のこれまでの功績やどれだけ市民のために努力をしてきたのかを周りに説明し、その上でこれからの当選者の成功と繁栄を願う意味でもバンザイの音頭を取ろうとします。

また、スポーツ大会で優勝したチームであれば、そのチームのこれまでの頑張りを讃えて万歳三唱の音頭を取りますし、新規に店や会社を開く場合には、代表者のこれまでの経歴や業績などを紹介した上で、今後の店や会社の繁栄、発展を祝って万歳三唱を行います。

万歳三唱は複数人~数百名単位の大勢で行うのが一般的ですので、その場に居合わせた人の中には代表者についてよく知らない人もいるでしょう。

そうした人たちや来賓などに対して代表者を紹介し、知ってもらった上で一緒に万歳三唱をしてもらいます。