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承るとはどういう意味?正しい用法と...(続き6)

そこで他店舗へ在庫を確認したところ、お客様の希望の品物があったため、お客様に対し「承りました。

それでは○日にこちらの店舗へ届きますので・・」とお客様の要求にお答えしました。

この時使われた「承りました」も、お客様の要求を謹んで受け入れ、その通りに行動するといった意味で使われています。

予約を受ける場合

例えばあるウエディング専門店に、今度めでたく結婚する男女が訪れたとします。

男女はそこで結婚式場選びからドレス選びまで、さまざまなプランニングをプランナーに一任します。

そして肝心の結婚式の日時の予約を男女から受けた際に、プランナーが「承りました。」といい、希望の日時で予約を取りました。

このような場面でも、よく「承りました」という言葉が用いられます。

プランナーにとって結婚式を挙げる男女はとても重要なお客様です。

そのため接客も当然丁寧に行う必要があるため、謙譲語を用いてかしこまった言葉使いで接客を行うことが多いです。

要望を受ける場合

取引先の会社であれ、お客様であれ、目上の相手から何かしらの要望を受ける場合に、「承りました。」という言葉を用いることは多いです。

しかし注意して欲しいのは、「承る」は「謹んで受け入れること」という意味ですので、すでにその要望を受け入れることが決定してから使う言葉です。

そのため、例えばお客様の要望に添えそうにないのに「承りました」と使ってしまうと、お客様はこちらが「受け付けてくれた」と勘違いしてしまいます。

また、上司から指示を受けた際に、指示内容をよく理解していないのに「承りました」と答えてしまうことで、上司はこちらが仕事内容をきちんと理解しているものと勘違いしてしまいます。

そうなると、後になって内容を上司に確認を取ろうとして、上司から「ちゃんと聞いていなかったのか!適当に返事をしたのか!?」と叱られてしまうかもしれません。

そのため、相手の要望や要求を受け入れることが決まっていない内から「承りました」と使うのは止めておきましょう。

「承る」は間違いやすい敬語!

いかがでしたでしょうか?「承る」は、言葉の意味をきちんと理解していなければ間違えて使いやすい言葉です。

そのため、何となくのニュアンスで使っている人や、意味をよく知らないのに多用している人は、まずは「承る」の意味や正しい使い方をきちんと理解するように努めましょう。

その上で、使い間違いのないように場面に合わせてしっかりと使いこなしていきましょう。