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承るとはどういう意味?正しい用法と...(続き4)

また、ビジネスシーンだけでなく、場合によっては日常会話の中でも用いることがあります。

頼まれる

「頼まれる」は、人から何かお願いごとをされたり、依頼をされたりするという意味です。

例えば買い物ついでにスーパーに寄ってほしいと頼まれたり、家事を手伝ってほしいと頼まれたり、仕事を助けて欲しいと頼まれることもあれば、食事をおごってほしいと頼まれることもあります。

人によって頼み事はさまざまですので、そのどれにも「頼まれる」という使い方をすることが出来ます。

また、ビジネスシーンでも使われますが、それ以上に日常のあらゆる場面でも使われることの多い言葉です。

頼まれごとはされやすい人、されにくい人がおり、頼む人は相手を見て選んで頼み事をしていますので、よく人から頼まれごとをされやすい人は、それだけ普段から「頼む・頼まれる」という言葉を使う機会が多いでしょう。

頼みごとを承諾する

「承る」は、「目上の人からの指示を謹んで受ける」という意味がありますので、人からの「頼み事を承諾する」という言葉も類語に当たります。

先にご紹介した「頼まれる」では、頼まれた後の結果までは決定していません。

事情により断ることもあれば、受けることもあります。

一方で、「頼みごとを承諾する」という言葉の場合、人からの頼まれごとを引き受けることになります。

「承諾」は「相手の意見・希望・要求などを聞いて受け入れる」という意味がありますので、無茶な内容でもない限りは承諾した以上は、相手から頼まれたことをこなす必要があります。

「承諾」はややかしこまった言い方ですので、ビジネスシーンで使われることが多いです。

また、目上の相手に対しては使わず、同等の立場の相手か、もしくは目下の相手に対して「承諾しました」などと使うのが一般的です。

【承諾については、こちらの記事もチェック!】

引き受ける

「引き受ける」とは、相手から頼まれた事柄や物を、自分が引き続き受けるという意味があります。

例えば「自分が留守の間にペットの面倒をみてほしい」と頼まれて承諾したら、相手のペットの面倒を自分が引き受けて、世話をすることになります。

また、例えば会社で同僚から「悪いがこの資料を30部コピーしてもらいたい」と頼まれそれを引き受けたのなら、同僚から預かった書類で頼まれた仕事をこなすことになります。

「引き受ける」という言葉を用いる時、あなた自身が相手の希望や要求を聞き、それを受け入れることになります。

そのため、一度引き受けたからにはきちんと責任を持って頼まれたことを果たす必要があるのです。

承知する

「承知」には、「事情などを知ることや知っていること」「依頼・要求などを聞き入れること」という意味があります。

時々、「無理を承知でお願いするよ」という言葉を聞くことがありますが、これは相手が自分の事情を分かっていて、「おそらく無理だろうな」と思うことをあえてお願いする場合に「無理を承知で」と用いています。

頼まれごとをされた人は、相手が自分の事情を知った上で頼んできているため、「それだけ重要な頼み事なのか」と相手の話をより真剣に聞いてくれることが多いです。

もちろんその結果相手の頼みを聞き入れるかどうかは、その人や事情によって変わりますが、少なくともあっけなく断れることはないでしょう。

普段の会話の中で誰かが別の誰かに話を振った時に、その人が「承知しています。」と言えば、それは話に出てきた事柄について知っているという意味です。

一方で、誰かが頼みごとや要求をした際に、相手がそれに「承知しました。」と答えたら、それは相手の依頼や要求を聞き入れたという意味になります。

頼みを引き受ける

先ほど「引き受ける」という類語についてご紹介しました。

それに「頼みごと」を付け足した言葉が「頼みを引き受ける」です。

これはその言葉そのままの意味で、相手の頼みごとを自分が引き受けるということになります。

一度引き受けた以上は必ず責任を持って頼まれたことをこなす必要があり、それが上手く出来れば相手からの信頼は増し、一方で何かやらかしてしまった場合には信頼は失われてしまうでしょう。

お受けする

「お受けする」は、「受ける」を丁寧な表現にした言葉です。

「お」は相手に対する敬意を表していますので、「お受けする」と言った場合、その言葉を向けた相手に対して敬意を表していることになります。

つまりは、自分よりも目上の人か、または同等の立場の人に対して使う言葉です。