ビジネスシーンのように、上司の存在はありませんが、駅伝の監督やコーチ、仲間やその家族、応援してくれる人たちなど、不特定多数の相手を前にして意志を表明する場合にも、謙譲語である「所存」を用いることが多いです。
例文4
「この度は弊社のサービスをご利用くださり誠にありがとうございました。今後もより一層のサービス向上に努めてまいる所存でございます。」
この例文では、ある会社のサービスを利用したお客のところへ、後日お礼のメールが届いたという設定になっています。
どこの会社でも、自社のサービスをお客が利用したら、まずはそれに対するお礼の言葉を挨拶と一緒に送ります。
その後で他のサービス内容も提示したり、もしくは例文のように「今後もサービス向上に努めます」といった内容を送ったりします。
今回の例文では「所存でございます」という言い方をしていますが、「所存」には「ございます」と言葉を続ける場合もあります。
時々「『ございます』を付けるのは二重敬語になっておかしい」という指摘を聞きますが、基本的には間違いではないため、「所存でございます」という表現をしても問題ではありません。
むしろ、会社によっては積極的に「所存でございます」という言い回しを多用しているところもあります。
️所存を正しく使っていこう
いかがでしたでしょうか?
ビジネスシーンで特に使う機会の多い「所存」という言葉。
社会人であればその意味を理解し、使いこなせて当たり前だと考えられていますが、いつその言葉を使う機会が来るのかは予想が出来ません。
そのため、突然上司からこちらの意見を求められた時などには、「私は◯◯の所存です」と戸惑うことなく口に出来るよう、日頃から「所存」を使った言葉や文章を考える癖をつけておくと良いでしょう。