CoCoSiA(ココシア)

弊社とはどういう意味?当社・貴社・...(続き4)

もちろん本来は自分の会社に対して使う言葉ですので、例え新人や一社員であっても使うことは間違いではありません。

しかし、堂々と「私の会社!」と言えるようになってから使った方が望ましいと考えられています。

わが社の例文1

「わが社も年々売上げが上がっていて、良い傾向だ。」この例文は社長もしくは役職者が自社の売上げ向上について話しているものです。

言葉使いとは不思議なもので、その年齢や立場に相応しくなると、自然とそれに適した言葉使いをするようになります。

「わが社」もその一つで、就職し立ての新人は、よほど世間知らずでもない限りは、自ら「わが社」と呼称することはまずありません。

会社に勤めて数年間は社内では「当社」という呼称を使います。

そしてある程度勤続年数が経過したり、役職の立場に就いたりすると、今度は自然と「当社」から「わが社」へと呼称が変わります。

それは、「自分はこの会社とも付き合いが長い」「自分は会社に貢献している」といった自信の表れであることが多いです。

わが社の例文2

「わが社も将来的にはもっと事業を拡大させていくつもりだ」この例文は会社の社長や会長が使うことが多いです。

自分で会社を経営している人の場合、その人のつくった会社ですので、「わが社」というのはまさしく「私の会社」という意味になります。

自分の会社を「わが社」と呼称するのは当たり前のことですので、堂々とその呼称を日頃から使っている経営者も多いでしょう。

️相手の会社のことを指す場合

自分の会社をへりくだって呼称する際には「弊社」といい、また社内で呼称する際には「当社」「わが社」といいます。

では、相手の会社を指す場合には、どのような呼称をすれば良いのでしょうか?普通は「あなたの会社」となりますが、それをそのまま相手の会社へ使う人はまずいないでしょう。

では、その代わりになんと呼称すれば良いのかを、以下にご紹介していきます。

貴社

「貴社」とは、「あなたの会社」の尊敬語です。

また「あなたの神社」の尊敬語でもありますが、ビジネスの場面では前者の意味として使われています。

同じように「あなた」を尊敬語にした言葉に「貴殿」や「貴婦人」「貴人」などがありますが、どれも普段使いはしない言葉です。

「貴社」は相手の会社に対して使いますが、とくに自分の会社よりも相手の会社の方が、立場が上の場合にはよく用いられています。

「当社」と同じくらいに「貴社」も使う頻度が多いので、きちんと使いこなせるようにしておきましょう。

以下に「貴社」つかった例文をご紹介します。

貴社の例文1

「貴社のご発展をお祈り申し上げます。」この例文は、簡単に言えば「あなたの会社の発展を祈っていますね」という意味です。

本心としても、社交辞令としてもよく相手の会社の発展を願う言葉を挨拶の文末に付けることがあります。

そのため、「貴社のますますのご発展、ご活躍をお祈り申し上げます。」と表現する場合もあります。

例え関わりの薄い会社であっても、また親密な関係にある会社であっても、関係なく挨拶の一つとして相手の会社の発展を願う文を付けることは常識とされていますので、あちこちで使う機会があることでしょう。

貴社の例文2

「貴社におかれましては、本年をもって創業10年を迎えられ、誠におめでとうございます。」この例文は、相手の会社の創業10年を祝ったものです。

「貴社」はこのように、ややかしこまった文章の際に用いられることが多いため、とても丁寧な印象を相手に与えます。

貴社は聞き間違えやすい

「貴社」は「きしゃ」と読みます。

メールや手紙で書かれていればすぐに会社を尊敬語で表したものだということが分かりますが、口頭にすると誤解を招く場合があります。

「記者」や「汽車」など、同じ読み方の言葉と混同されることが多いため、「貴社におかれましては・・・」と口頭で言った際に、相手が「?」となってしまうことがあるかもしれません。

また、「貴社」という呼称は実は正式な言葉として登録されていません。

「貴婦人」や「貴殿」といった言葉が先にあったため、いつしか会社に対しても同じように「貴」を付けるようになったのです。

そのため、口頭の場合は明らかに「貴社」の意味が相手に伝わる場面でのみ、その呼称を用いた方が良いかもしれません。

御社

「貴社」が口頭では相手に伝わりづらいのに対し、「御社」は口頭でも直ぐに相手に意味が伝わります。