ビジネスの場で頻繁に用いられる「弊社」という言い方。
あなたも社会人であれば一度は使ったことがあるかもしれません。
「弊社」とはどういう意味でしょうか?
「弊社」の他にも「当社」や「貴社」「御社」など、さまざまな呼称がありますが、どのようにそれらの呼称を使い分ければ良いのかをあなたはきちんと理解出来ていますか?
新社会人ではまだよく理解出来ていないかもしれない「弊社」を始めとしたさまざまな会社の呼称について詳しく解説していきます!
️「弊社」の詳しい解説!
「弊社では・・・」「弊社の場合・・」など、ビジネスのさまざまな場面で「弊社」という言葉を耳にする機会があると思います。
会社の呼称ですので、「ビジネスでしか使うことがない」と思っていても概ね間違いではないでしょう。
取引先相手の会社の人がそう言っているのを耳にすることもあれば、自分が使うこともある「弊社」という言葉。
この言葉の意味をきちんと理解しておかなければ、どのような場面でどのように言葉を使えば良いのか分からずに、上手く言葉を表現することが出来なくなってしまうかもしれません。
また、「弊社」を始めとして、「御社」や「当社」など、会社に対するさまざまな呼称は、社会人であれば使いこなせて当たり前だと考えられています。
会社によってはそのような呼称があると研修で説明することもなく、最初から使いこなせて当然だとするところもあるでしょう。
就活の際に知る機会があるかもしれませんが、人によってはまったくそれらの呼称を知らないままで社会人になる人もいるかもしれません。
そこで、いつでも使いこなすことが出来るように、この機会に改めて「弊社」を始めとした会社の呼称について理解を深めておきましょう。
️「弊社」の意味
「弊社」とは、自分の会社の謙譲語で、「小社」ともいいます。
「粗末な会社」「至らぬ会社」「ちっぽけな会社」などの意味があります。
謙譲語というのは自分を相手よりも下の立場に置いて、へりくだったものの言い方をすることです。
そのため、「自分の会社では・・」と相手に話す際には、自分が相手よりも下の立場だと感じたのなら「弊社では・・」という言い方をするということです。
一度謙譲語を使うからには、その後の会話の中でも「申し上げます」や「◯◯させていただきます」など、統一して謙譲語を使いましょう。
「弊社」という謙譲語の呼称を使っておきながら、他の会話はタメ口や丁寧語だと会話が不自然な印象になってしまいますし、教養のある相手の場合、「この人は言葉使いがきちんと出来ていない」と思われてしまいます。
また、謙譲語は自分を相手よりも下に置くのが基本ですが、どんな相手に対しても「弊社」という言葉を使えばいいというわけではありません。
例えば相手が自分の会社の顧客の場合には、お客様を敬う気持ちで「弊社」と使うのは問題ないでしょう。
しかし、取引先の会社が明らかに自分の会社よりも下の立場だった場合には、こちらが「弊社」と使うのはおかしいですし、また使われた側も困惑してしまいますので注意しましょう。
自分の属する会社の謙称
「弊社」とは、自分の属する会社の謙称です。
つまりは自分の会社のことを指しますので、あくまでも自分の会社のことを言うときにのみ「弊社」という言葉を用いるようにしましょう。
間違っても相手の会社を示す際に使ってはいけません。
「会社に対してならどんな風に使ってもいい」と思っている人は大きな勘違いですので注意しましょう。
相手の会社に対して使う呼称は他にあります。
「弊社」は自分の会社に対してのみ使う呼称であるときちんと理解しておきましょう。
その上で、相手よりも自分の会社の方が、立場が下なら「弊社」という謙称を使います。
社外で自分の会社のことを指す場合
「弊社」という謙称は、社外で自分の会社のことを指す場合に用いられます。
例えば外で取引先の会社の人と会って話をしている際に、「自分の会社では~」というところを、「弊社では~」という言い方をします。
また、何も会社の外にいる時にしか使わないというわけではありません。
例えば自社内に他の会社の人や顧客を招いて話をする機会があるとします。
そうした場合にも自社のことを指す時には「弊社ではこのように次の商品について取り組む所存です。」
などと言います。