ビジネスシーンで時々「拝受」という言葉を使うことがあります。
主にfax・手紙・メールのやり取りでよく用いられますが、あなたはその言葉の意味や正しい使い方を知っていますか?
意味や使い方をきちんと理解していなければ、誤用してしまう可能性もあります。
もしビジネスシーンで誤用してしまうと、恥をかいてしまうかもしれません。
この記事では、「拝受」の意味や使い方・例文・類語などを解説していきます。
この機会にマスターしておきましょう!
️「拝受」って説明できますか?
「『拝受』について説明してください」と言われて、あなたは迷うことなく正しい説明が出来ますか?出来る人は、きっと「拝受」の正しい意味や使い方を理解して、マスターしているのでしょう。
一方で、「なんとなくは分かるけど、ちゃんと意味が正しいかまでは分からない・・」という人は、説明をするには少し自信が足りないかもしれません。
さらに「まったく説明出来ない!」という人は、「拝受」の正しい意味や使い方を理解出来ていない可能性が高いです。
勉強でも、問題を解いていて「なるほど」とその時は分かっても、いざそれを人にも説明しようと思ったら途端に上手く説明出来なくなってしまうことってありますよね。
それは実は「分かっているつもり」で、実際に「理解出来ている」わけではないのです。
「拝受」もそれと同じことが言えます。
他の人が使っているのを聞いて、「なんとなくこう使えばいいのか」と分かったつもりで日頃は使っていても、実は言葉の意味をきちんと理解出来ていない可能性があります。
堂々と「拝受」について説明出来ない人ほどその傾向が強いため、「あれ、ひょっとした自分は言葉の意味をちゃんと理解出来ていないかも?」と心当たりがある人は、この機会に「拝受」について改めて理解を深めましょう。
あまり聞き慣れない言葉ですよね
「拝受」という言葉は、あまり聞き慣れない言葉ですよね。
それもそのはずで、「拝受」は普段使いをほとんどしない言葉だからです。
日常会話の中で出ることもなく、昔ながらの言葉使いをする年配の人でもない限りは、普段はほとんど「拝受します」「拝受しました」などと口に出す機会はありません。
そのため、その言葉自体を聞き慣れなくても無理はないでしょう。
社会人になってから、ビジネスの場面で使われて初めてその言葉を知ったという人も少なくはないでしょう。
また、社会人になってからもそう頻繁に用いる言葉というわけではありません。
メールや手紙、FAXなどのやり取りの際に「拝受しました」と使う機会はあっても、それ以外にはそこまで多用することはないため、会社に勤めて数年経ってから初めて「拝受」という言葉を知ったという人もいるかもしれませんね。
それほどビジネス以外のシーンでは聞き慣れない言葉なのです。
️「拝受」の意味
ビジネスシーンでは時々使うことのある「拝受」ですが、この言葉の意味をあなたは知っていますか?正しく言葉を使えるようになるためには、まずはその言葉の成り立ちや意味についてきちんと理解しなければなりません。
「拝受」を辞書で引くと、「受けること、受け取ることをへりくだっていう語」とあります。
そのため「拝受」とは、誰かから何かを受けることや、受け取ることを意味しています。
加えて謙譲語ですので、相手よりも自分の立場を下に置いています。
つまりは、目上の人から何かを受けたり、受け取ったりする場合に「拝受」という言葉を使います。
一方で、目下の人から何かを受け取る際には「拝受」とは言いません。
目下の人に対しては自分がへりくだる必要はないため、そのまま「受ける」「受け取る」と表現します。
つつしんで受けること
「拝受」の「拝」には「拝(おが)む」という意味があります。
そのため、「拝受」には、「つつしんで受けること」という意味があります。
時代劇や古代のドラマ、映画を観ている時に、王様や皇帝、殿様などの偉い立場の人から書状や賜りものを受け取るシーンがあると思います。
その際に、賜りものを受け取る人が床に膝をつき、拝みながら両手を掲げ、受け取っている姿がありますが、それこそがまさに「つつしんで受けている様子」なのです。
名は体を表すといったように、古来はこのようにして拝受するのが普通でした。
時代を経て、そこまで大袈裟な受け取り方をすることはなくなりましたが、それでも例えば学校の卒業式で卒業証書を受け取る際には、両手で受け取り、それを掲げてからお辞儀をするという作法は未だに受け継がれています。