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当たり屋は本当にいる!身を守るため...(続き3)

車に当たる

当たり屋が狙う対象の1つ目は「車に当たる」です。

一般的にこれが当たり屋の起こす事故の最も顕著な例といえるでしょう。

車に当たりさえすればいい訳ですから、当たってくる相手は人であっても車であってもいいのです。

とにかく動いている車に当たる。

これが最も効果的な当たり屋の手口なのです。

道路交通法は歩行者を守るためにある法律です。

歩行している人間の安全を最優先に作られた法律なのです。

よって歩行者が故意に走行している車に触れただけでもその車を運転していたドライバーが保険上は分が悪くなってしまいます。

何せ、生身の人間の身と車のボディを比較すれば一目瞭然。

どう考えても鉄のボディの方が勝ります。

いくら車が10キロ以下で走行していたとしても走らせている限り、「アウト」なのです。

ただ当たり屋たちも命あっての犯行。

車が時速100キロで走っているような高速道路では絶対に行いません。

当たれば「即死」ですからね。

よって当たり屋が狙う車は、比較的歩行者が多くて且つ、車も通ってくるような生活道路や繁華街のような場所です。

こういった場所はドライバーも高速走行はできませんからね。

低速程度のスピードで走らなければならないような道路。

そして人が多い道路。

こういった環境が、当たり屋が狙う格好の場所なのです。

自転車に当たる

当たり屋が狙う対象の2つ目は「自転車に当たる」です。

自転車も道路交通法上は立派な「軽車両」に当たっている事を皆さん、ご存知だったでしょうか?自転車は立派な「車」扱いなのです。

だからもし人と走行している自転車がぶつかったら立派な「事故」扱いになるのですよ。

この事実をハッキリ分かっていらっしゃらない方が世の中、物凄く多いのではないでしょうか?

だから当たり屋にとったら今や、当たるべき対象は「乗用車」ではなく「自転車」にシフトされてきているといっても過言ではないのです。

実はこの事実にぶち当たったのは、何を隠そう、この私自身です。

私が自転車を走行させていて誤って歩行者と接触してしまい、相手側が警察に通報するという事態を引き起こしてしまったのです。

勿論、相手側は当たり屋ではありません。

被害者です。

そう私が「加害者」となってしまったのです。

この事実、物凄い衝撃でしたね。

故意ではないとはいえ、走行させている自転車が歩行者に当たったら「人身事故」になるという事実。

身をもって納得したわけであります。

皆さん、自分が思いもよらないタイミングで「加害者」にされてしまったら動揺しますよ。

謝って済む問題、と軽々しく考えてはいけません。

それほど「被害者」と「加害者」の間には埋めきれない大きな考え方の隔たりが生まれるのです。

その心の動揺を当たり屋は巧みについてくるのです。

だから、今の時代、自転車は十分、凶器に変わります。

便利だからといって交通ルールを無視した乗り方は厳禁なのです。