由来
「他愛ない(たあいない)」の由来は「たわいない」からきています。
「たわいない」も「たあいない」も、由来は分かっていません。
江戸時代から使われていた
「日本国語大辞典 第2版」によると、「たわいない」の意味の用例は江戸時代から使われていたようで、当時から「たわいない」も「たあいない」も両方が使われていたようです。
そして、「たあいない」と「たわいない」はどちらが先かも分かっていません。
現代では、「たわいない」が一般的ですが、「他愛ない」と書かれることも多いようです。
他愛ない会話をするための10個のコツ
わたしたちは、知らず知らずのうちに他愛ない会話をしています。
そして、そんな他愛ない会話によって、お互いのコミュニケーションも成立しているようなのです。
例えば、毎朝の挨拶も他愛ない会話を交えて挨拶すると、気分も和んで温かい空気が流れるでしょう。
自然のうちに挨拶と他愛ない会話で区切りがついて、さあこれから仕事を頑張ろうという気持ちになれるのです。
目上の人に挨拶する時には、きちんと立ち止まって頭を下げながら「おはようございます」としっかりと声を出して挨拶するはずです。
しかし、親しい人や仲間うちでは「おっす」や「おは~」などと簡単に声をかけて挨拶することも多いのです。
他愛ない挨拶と言えますが、挨拶に気持ちがこもっていないとか手を抜いているなどと非難することはほとんどありません。
「おは~、暑いねえ」「おっす!ほんと暑いね」などと他愛ない会話が重要です。
他愛ない会話の内容よりも、コミュニケーションしているということが重要なのです。
このような他愛ない会話は、どのような効果があるのでしょうか?
1.自分から心を開く
他人とのコミュニケーションを取ろうと思っている時には、いきなり難しい話や仕事の話をするよりも、他愛ない話で会話を始めると気が楽です。
ふたりの間では他愛もないテーマでも、二言三言会話ができれば笑顔も出てきます。
今度の連休はどう過ごす予定なのかとか、家族は何人いるのか、子供はいるのかとか、なんでもいいのです。
ただ相手が嫌がっていることだけは、話題には出さないように気配りします。
相手がそんな会話に乗ってくるとしめたものです。
他愛ない会話を続けることで、お互いに打ち解けることができるのです。
きつい性格だと思って話したことがなかったけれども、実際に会話をしてみるととても子煩悩でニコニコと話してくれる時もあると気付くことができるかもしれません。
自分から他愛もない会話で心を開いて行くと、相手もそれに答えてくるでしょう。
相手との距離を縮める
他愛もない会話でお互いが心を開けば、それをもとに次々と話題が広がっていき、つい長話になってしまうこともあります。
他愛ない会話でお互いを理解して警戒心が薄れて、相手との距離を縮めることができるのです。
少なくとも、簡単なコミュニケーションが成立して、お互いの気持ちが通じ合っているのです。
始めは、真剣な会話を期待する必要はありません。
そんなに真剣に向き合うと、相手も警戒心が強くなってどんな意見も出てこなくなってしまいます。
初めは、他愛ない会話で心を開いてコミュニケーションを図り、相手との距離感を縮めてください。
2.話を敢えて途中で止める
真剣な会話を続けていると、相手の考え方や意見が必要になる時がきます。
お互いが真剣なら余計に意見が食い違うことも起こるはずです。
場合によっては、自分の思っていることを簡単に話すことに躊躇することもあります。
お互いの様子を探り合いするのです。
すると、これまでの会話が嘘のように固まってしまい、前に進まなくなります。