独特な世界を持っている人がそれを表現するとユニークな人だというように言われるようになるのです。
例えば芸術家などは自分の中にある独特の感性を外側にうまく表現することができる人でしょう。
そこまでは行かなくても、一般人も表現をする際には、自分の内部にある世界を外面的に、そして感性的な形象として客観化することを言います。
客観化するというのはとても大切なポイントで、他の人から見て分かるようにするということが大切なのです。
自分では自分の内面世界を出しているつもりであったとしても、それが他の人に分からなければ、表現していることにはなりません。
きちんと他の人から見て分かるような形にすることが表現ということなのです。
心理的・感情的・精神的なものを表すこと
表現というのは、自分の内面世界を外面的に客観視できるようにするということです。
それでは、この「内面世界」というのはどのようなことを言うのでしょうか。
内面世界と言っても、自分の中で想像しているようなことを言うだけが表現ではありません。
例えば心理的なもの、感情的なもの、精神的なものを言うのも表現に当たります。
自分の中にあるとてもプライベートなことを、自分の個人的なものを他の人に伝えるのが表現なのです。
個人的な話をするということではなく、感情や心理というのは自分でなければ味わうことのできない個人的なものです。
その個人的なものを他の人に分かるようにするというのは、人によっては苦痛を伴うものである可能性もありますよね。
だからこそ、表現は得意な人もいれば不得意な人もいるのです。
私たちの身の回りには表現で溢れている
個人的なものを表し、人によって異なる手段を使っており、粗に言えば表現を得意としていない人がいるとはいっても、私たちの周りに表現が少ないということはありません。
私たちの周りには表現がたくさん現れています。
人間は多かれ少なかれ、そして好きか嫌いかに限らず、表現をしなければ生きていけないものです。
機械のように暮らすことはできません。
人がいればその人と交流をして、自分の内面世界を知ってもらうための表現をして生きています。
だからこそ、誰でも社会生活を営んでいる人の周りには、表現が溢れているのです。
表現というとどこか大袈裟なもののように思えてしまうかもしれませんが、表現の中には当たり前のように毎日行っているので「表現」という大げさな言葉で表す必要がないと思っているものもあるかもしれません。
一番身近な表現は感情や言葉
一番身近な表現というのは感情や言葉です。
私たちの周りにはたくさんの感情や言葉が溢れていますよね。
言葉は自分の内面世界をきちんと表すことができますし、表情は自分で表そうと思っていなかったものでも表してしまうような効果があります。
表現の意味を考えたことがない人も、自分を表すのが苦手だと思っている人であったとしても、それを遣わずに生きることはできないはずです。
人間であれば、必ず毎日のように言葉や表情と言った手段を使って自分の内面世界を他人に表現しながら生きていると言えるのではないでしょうか。
表現の種類
私たちは自分のことを毎日のように表現して生きていると説明してきました。
大きく意識するというようなことはなかったとしても、自分のことを相手に全く知らせるようなことなく生きている人はいません。
自分の内面世界であったり、自分が感じていること、自分が考えていることというのは、相手に伝えたくないと思っていても、自分が予想もしていなかった表現方法で伝わってしまうことがあります。
一方で、普通の表現方法では伝わらないために、表現の種類に気を遣って伝えなければいけないこともあるでしょう。
ここで大切なのは、私たちがきちんと自分たちの持っている表現の種類を知って、かつ、それをきちんと使いこなしているということです。
自分にどのような表現方法があるか知らなければ、相手に適切な方法で伝えることはできません。
無意識的に使っている表現方法に頼るしかなくなってしまうのです。
ここでは、私たちが表現することのできる方法について見てみることにしましょう。
表情
第一に私たちが使っている表現方法は表情です。