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表現とはどういう意味?言葉の表現力...(続き5)

人気の詩や小説を読んでいても、抽象的な表現が多く、それがまた素敵だと言われていることが分かるかと思います。

ですが、実際に人間が音として言葉を聞いたときに分かるのは、抽象的な表現よりも具体的な表現の方なのです。

ぱっと聞いたときに抽象的な表現だけですべてを理解できるほどには、人間の理解力は優れていません。

もし抽象的な言葉だけで理解できるのだとすれば、それは相手が同じ感性で生きている人間だからでしょう。

普通は具体例の方が分かりやすいですし、そちらの方が万人に伝わるようになります。

そのため、言葉による表現力を高めようとするのなら、まずは具体例を意識して言葉を出すようにしてください。

カッコいい、もしくはおしゃれな表現も素敵で良いかもしれませんが、それより先に、相手にきちんと伝えるのだということを意識して言葉選びをすることが大切なポイントの一つなのです。

具体例をいくつか出した上で相手が理解してくれている様子なら、まとめとして中小礼を入れても構いません。

見栄えだけ良くしても、中身が伴っていなければ意味がないのと同じです。

まずはその「中身」である「具体性」を高めていくことを主眼に置いてみてください。

これで、綺麗な言葉だけど内容がないと言われてしまうのを防ぐことができるでしょう。

情景を思い浮かべる

情景を思い浮かべるということも大切ですね。

言葉によって伝えるときには、相手が言葉を情景として浮かべているということを忘れないでください。

確かに言葉は単語や音韻でできています。

耳から入ってくる情報なので、基本的には視覚情報が関係ないかのように思われるかもしれません。

ですが、人間には想像力がありますよね。

耳から入ってきた音としての情報を、きちんと視覚的な情報に変えることができるのが人間なのです。

相手の話を聞いているとき、そのときには理解をするために人間は色々な情景を想像しています。

言葉によって表現をしなければいけない時には、その情景作りを助けるような情報を盛り込んであげることが大切なのです。

相手が適切に情景を作り出すことができれば、同じ理解をしたということにもなるでしょう。

情景を正しく伝えるためには、まずは自分もきちんと情景を思い浮かべていなければいけません。

自分の中に豊富な情報量の情景がなければ、相手の中に鮮やかな情景が再現されることがないからです。

自分の内面世界にある情景は、きちんと言葉によって詳細に伝えられるようにしましょう。

本をたくさん読む

人間は「まねる」ことで成長してきた生き物です。

生物種としてもそうでしたが、それは個人の成長の中でも変わりありません。

言葉による表現を高めたいと思っている方は、言葉のプロの表現をまずは学ぶべきなのです。

その中で役に立つのはやはり本ですね。

本には多種多様な言葉が溢れています。

言葉だけで作られた世界を伝えなければいけないのが本ですから、当然、表現力に満ちた言葉があふれているのです。

私たちもその言葉を学ぶことで、表現力を盗むことができるかもしれません。

知らない言葉を調べる癖をつける

言葉による表現の中で大切なのは語彙力なのではないでしょうか。

語彙力がなければ、そもそも表現に使うことができるツールが少ないということになりますよね。

表現というのも一つのテクニックですから、手元にあるツールが多ければ多いほど、相手に対しての武器を持っているということになります。

本当のプロはツールの数などにこだわらないということもあるかもしれませんが、普通の人間である私たちにとってはツールの多さというのは表現力を高めるためには絶対に必須です。

そのため、語彙力を増やす努力をしてみることにしましょう。

まずは分からない単語があったら、それを調べるところから始めるというのが一番ですね。

起承転結を考える

ただダラダラと言葉を並べ立てているようでは表現力があると言われることはないでしょう。