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奢ってもらう時に忘れてはいけない7...(続き2)

お礼を言っておけば、奢られたことに対する感謝や申し訳ないという自分の気持ちを相手に伝えることができますし、相手も良い気分になりますのでお互いに良い関係を保つことができるでしょう。

「ありがとう」や「ごちそうさま」


奢ってもらった時のお礼の言葉は、「ありがとう」や「ごちそうさま」が一般的です。

相手が目上や年上であるなら、「ありがとうございます」や「ごちそうさまです」と丁寧な言葉でお礼を述べると良いでしょう。

奢ってもらうことに対して抵抗がある人や、極端に申し訳ないと感じる気持ちが強い人の場合、「ありがとう」や「ごちそうさま」ではなく、「申し訳ないです」や「ごめんなさい」と口にすることの方が多いです。

日本人はとくに親切にしてもらった際に、相手に対してつい謝罪を口にしてしまう癖がありますので、奢ってもらった時に「すみません」と口癖のように言ってしまう人も中にはいるでしょう。

しかし、奢った側の心理としては、謝罪の言葉よりも感謝の言葉の方を求めていますので、つい謝罪の言葉を口にしてしまいそうな人は、いったん心の中でそれを抑えてから、改めて「ありがとうございます」や「ごちそうさまでした」と感謝の言葉を口にしましょう。

またお礼を述べる際には、申し訳なさそうにするよりも、にこやかな笑顔でお礼をした方が相手には好印象です。

普段は自分が奢る側の立場の人ほど、奢られる際には申し訳ないという感情が起こりやすいですが、自分が奢られた時には有難くお礼の言葉を口にするように意識しましょう。

どんなに親しい間柄でも礼儀は必要

例えば家族で食事に行くと、大抵は両親のどちらかが食事代をすべて負担してくれることでしょう。

身内同士での食事の場合、自分が子どもの立場であれば奢ってもらうのが当たり前と考えている人も多いと思います。

しかし、当たり前のことであり、自分の身内だからこそ、食事に行った際にはきちんと「ごちそうさま」の一言を言えるようにしておきましょう。

「家族だから当たり前」という顔をしていると、両親は何も気にしなかったとしても、将来自分の家族になった人たちに対しても、同じような態度をとってしまうかもしれません。

例えば結婚したなら、自分の配偶者や義理の両親にも、奢ってもらって当たり前という顔をしてしまっていると、ひょっとしたら良くない感情を抱かれてしまうかもしれません。

身内や親戚、友人や恋人同士のように、どんなに親しい間柄であっても、最低限の礼儀は必要でしょう。

常に頭に「親しき中にも礼儀あり」という言葉を入れておけば、奢ってもらった際にも自然とお礼の言葉が口からは出てくることでしょう。

親しい間柄だからこそ礼儀を忘れなければ、知人や仕事上の付き合いの人たちに対しても、すんなりとお礼の言葉が出てくるはずです。

普段から自然にお礼が言えるように意識して言葉にしましょう。

3.態度に注意

人に奢ってもらった時、私たちはさまざまな対応をします。

申し訳なさそうに軽いおじぎをする人もいれば、爽やかな笑顔でお礼を言う人もいるでしょう。

また、会計時には黙っていて、店を出た後でこっそりとお礼を言う人もいれば、奢ってもらって当たり前だという態度の人もいるでしょう。

これらの態度の内、どんな態度が理想的で、どんな態度が悪いのかはわざわざ答え合わせをする必要もないでしょう。

どんな対応が良いのか分からないという人は、もしも自分が人に奢ってあげた時のことを想像してみて下さい。

爽やかにお礼を言われるのと、申し訳なさそうにされるのと、当然という態度を取られるのと、どの態度が嬉しくてどの態度が不快に感じますか?

自分がされたら嬉しいと思う対応は、大抵お礼を言われたり、恐縮されたりといったところでしょう。

奢ってもらって当然だという態度をとられたいと思う人がいれば、自分が実際に奢ってもらった時にもそのような態度をとってみて下さい。

相手の表情や反応で、その態度が果たして良いものかどうかがきっと分かるはずです。

奢ってもらって当然というのはNG

一般的に、奢ってもらって当然という態度はNGです。

感謝や恐縮の対応であれば、それを不快に思うような人はほとんどいないでしょう。

しかし、何もお礼を言うこともなく、財布を出す素振りも見せずに、自分が奢ってもらって当たり前だという顔をしていると、奢った側はきっともう二度と奢りたくないと感じることでしょう。

奢ってもらって当然だという態度を取りがちな人の中には、「自分は何も頼んでいないのに、勝手に向こうが奢ってきて、その上で『感謝しろ』という態度をされるのは心外だ。」という考えを持った人がいます。

確かに頼んでもいないのに奢っておいて、そのくせ恩着せがましい態度を取られては、こちらは理不尽に感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、そうであれば会計の時点で強引にでも割り勘にするなり、会計後に無理矢理にでも自分の分を相手に渡す必要があります。

相手が「奢ってやろうとしているのになんだ可愛くない。」と不満を覚えたとしても、こちらは自分の分をしっかり渡していますので、その分も堂々とした態度でいられるでしょう。

しかし、内心はどうであれ、相手に奢られたのであれば、きちんと一言お礼は言わなければなりません。

それが奢られる側のマナーというものです。

奢られておきながら「頼んでいない」と文句を垂れるのはわがままで大人げない対応なので気をつけましょう。