会社の飲み会や、年上の人と食事に行く際などに、相手が食事代を奢ってくれることがありますよね。

せっかく奢ってくれようとしているのですから、奢ってもらう側は支払う側が気持ちよく会計ができるように、最低限のマナーを忘れないようにしなければなりません。

しかし、奢ってもらう側に必要なマナーとは一体何なのでしょうか?

奢られる側のマナーと、また食事を奢ってもらうためにおすすめのテクニックについてもご紹介します!

奢ってもらう時に忘れてはいけない7個のマナー

例えば会社の飲み会の時に、社長や役職者が飲み会の料金を支払ってくれることがあると思います。

また、年上や目上の人と食事に行った際にも、相手が自ら一緒に食事代を支払ってくれようとすることがあるでしょう。

さらには、デートの際に男性が女性に奢ることも多いと思います。

そんなさまざまなシチュエーションで奢ってもらう時に、あなたは相手にどのように対応をしていますか?

男性や目上の人に奢ってもらうことを当たり前だと考えている人は、ろくにお礼を言わないかもしれません。

また、相手が奢ってくれるというのなら、有難くさらっと笑顔でお礼を言う人もいるでしょう。

もしくは、奢ってもらうのは申し訳ないからと割り勘を申し出たり、何度も「すみません」と恐縮な態度を取ったりと、その人の考え方によって様々な対応の仕方があるでしょう。

対応の仕方は人それぞれですが、その場や奢ってくれる相手に合った対応をしなければ、「当たり前という顔をしすぎ」や「遠慮しすぎ」など、相手を不快な気分にさせてしまうかもしれません。

奢ってもらう時にはある程度のマナーがありますので、それに相応しい行動や言動をとるように心がけましょう。

以下に奢ってもらう側のマナーについてご紹介していきます。

1.会計を気にする

相手が目上の立場の人間や、年上、男性に関係なく、自分が奢ってもらう立場になったなら、一度は必ず会計を気にしましょう。

もしも内心では「奢ってもらって当たり前」だと考えていたとしても、それをそのまま表に出してしまえば、相手は「何様のつもりだ」と不愉快に感じてしまいます。

奢る側も気持ちよく相手に奢りたいと考えていますので、まったくこちらが会計を気にしないでいると、奢ることが嫌になってしまうでしょう。

そのため、内心はどうであれ表面上は必ず会計を気にする素振りを見せましょう。

具体的には財布を出す素振りをしてみせたり、「お会計は・・・」と割り勘で払うような姿勢を見せたりすることで、相手にはこちらが支払う意志があると十分に伝わります。

その上で相手が奢ってくれると言うのなら、有難く笑顔でお礼を言いましょう。

代金を奢る側は、立場上奢るのが当たり前だと考えている人もいれば、見栄を張ってお礼を言われたいと考えている人もいます。

相手がどんな考えを持っているにせよ、相手の自尊心を満足させるような対応をすることが重要です。

財布を出そうとしないのはダメ


最初から財布を出そうとしないのはダメです。

もしもあなたが誰かと一緒に食事に行き、最初から相手の分も奢る気でいたとしても、いざ会計の時に相手がしれっとした態度で財布を一切出そうとしなければ、少なからず不満に感じることがあるでしょう。

自分が奢られる立場になった時にも、財布を出す素振りもせずに当たり前の顔をしていれば、相手は何かしら不満に思ってしまいます。

そしてそのことをもしも職場や仲間内で噂されれば、「あの人は奢られるのが当たり前だと思っている」と不名誉なレッテルを貼られてしまうことになるでしょう。

時々女性や、年若い男性で、異性や目上の人に奢ってもらうのが当たり前だと考えている人がいますが、そのような考えを持っていたとしても、一度は財布を出す素振りをするようにしましょう。

そのちょっとした素振りだけで、相手の自尊心を満足させることができるのですから、容易なことでしょう。

2.お礼を言う

誰かに親切にしてもらった時にはお礼を言うように、人に奢ってもらった時にも必ずお礼を言いましょう。

奢ってもらうことが当たり前だと思っている人は、ついこのお礼を忘れてしまいがちです。

しかし、たった一言「ありがとう」と言わないだけで、相手にはこちらの態度がとても横柄に感じられてしまい、せっかく奢ったのに不愉快な気分になってしまうかもしれません。

奢るのが当たり前だと考えている人の場合、「いちいちお礼はいらないよ」と返す人もいるかもしれません。

しかしそれでも一言お礼を言われるだけで、その人の自尊心は大いに満足できるでしょう。

また、奢る人によってはさもそれが当然だという態度をしておきながら、心の中では人一倍奢った相手に感謝して欲しいと考えている人もいます。

そのため、どんな相手であっても自分が奢ってもらったなら、必ず一言お礼を言いましょう。

お礼を言っておけば、奢られたことに対する感謝や申し訳ないという自分の気持ちを相手に伝えることができますし、相手も良い気分になりますのでお互いに良い関係を保つことができるでしょう。

「ありがとう」や「ごちそうさま」


奢ってもらった時のお礼の言葉は、「ありがとう」や「ごちそうさま」が一般的です。

相手が目上や年上であるなら、「ありがとうございます」や「ごちそうさまです」と丁寧な言葉でお礼を述べると良いでしょう。

奢ってもらうことに対して抵抗がある人や、極端に申し訳ないと感じる気持ちが強い人の場合、「ありがとう」や「ごちそうさま」ではなく、「申し訳ないです」や「ごめんなさい」と口にすることの方が多いです。

日本人はとくに親切にしてもらった際に、相手に対してつい謝罪を口にしてしまう癖がありますので、奢ってもらった時に「すみません」と口癖のように言ってしまう人も中にはいるでしょう。

しかし、奢った側の心理としては、謝罪の言葉よりも感謝の言葉の方を求めていますので、つい謝罪の言葉を口にしてしまいそうな人は、いったん心の中でそれを抑えてから、改めて「ありがとうございます」や「ごちそうさまでした」と感謝の言葉を口にしましょう。

またお礼を述べる際には、申し訳なさそうにするよりも、にこやかな笑顔でお礼をした方が相手には好印象です。

普段は自分が奢る側の立場の人ほど、奢られる際には申し訳ないという感情が起こりやすいですが、自分が奢られた時には有難くお礼の言葉を口にするように意識しましょう。

どんなに親しい間柄でも礼儀は必要

例えば家族で食事に行くと、大抵は両親のどちらかが食事代をすべて負担してくれることでしょう。

身内同士での食事の場合、自分が子どもの立場であれば奢ってもらうのが当たり前と考えている人も多いと思います。

しかし、当たり前のことであり、自分の身内だからこそ、食事に行った際にはきちんと「ごちそうさま」の一言を言えるようにしておきましょう。

「家族だから当たり前」という顔をしていると、両親は何も気にしなかったとしても、将来自分の家族になった人たちに対しても、同じような態度をとってしまうかもしれません。

例えば結婚したなら、自分の配偶者や義理の両親にも、奢ってもらって当たり前という顔をしてしまっていると、ひょっとしたら良くない感情を抱かれてしまうかもしれません。

身内や親戚、友人や恋人同士のように、どんなに親しい間柄であっても、最低限の礼儀は必要でしょう。

常に頭に「親しき中にも礼儀あり」という言葉を入れておけば、奢ってもらった際にも自然とお礼の言葉が口からは出てくることでしょう。

親しい間柄だからこそ礼儀を忘れなければ、知人や仕事上の付き合いの人たちに対しても、すんなりとお礼の言葉が出てくるはずです。

普段から自然にお礼が言えるように意識して言葉にしましょう。

3.態度に注意

人に奢ってもらった時、私たちはさまざまな対応をします。

申し訳なさそうに軽いおじぎをする人もいれば、爽やかな笑顔でお礼を言う人もいるでしょう。

また、会計時には黙っていて、店を出た後でこっそりとお礼を言う人もいれば、奢ってもらって当たり前だという態度の人もいるでしょう。

これらの態度の内、どんな態度が理想的で、どんな態度が悪いのかはわざわざ答え合わせをする必要もないでしょう。

どんな対応が良いのか分からないという人は、もしも自分が人に奢ってあげた時のことを想像してみて下さい。

爽やかにお礼を言われるのと、申し訳なさそうにされるのと、当然という態度を取られるのと、どの態度が嬉しくてどの態度が不快に感じますか?

自分がされたら嬉しいと思う対応は、大抵お礼を言われたり、恐縮されたりといったところでしょう。

奢ってもらって当然だという態度をとられたいと思う人がいれば、自分が実際に奢ってもらった時にもそのような態度をとってみて下さい。

相手の表情や反応で、その態度が果たして良いものかどうかがきっと分かるはずです。

奢ってもらって当然というのはNG

一般的に、奢ってもらって当然という態度はNGです。

感謝や恐縮の対応であれば、それを不快に思うような人はほとんどいないでしょう。

しかし、何もお礼を言うこともなく、財布を出す素振りも見せずに、自分が奢ってもらって当たり前だという顔をしていると、奢った側はきっともう二度と奢りたくないと感じることでしょう。

奢ってもらって当然だという態度を取りがちな人の中には、「自分は何も頼んでいないのに、勝手に向こうが奢ってきて、その上で『感謝しろ』という態度をされるのは心外だ。」という考えを持った人がいます。

確かに頼んでもいないのに奢っておいて、そのくせ恩着せがましい態度を取られては、こちらは理不尽に感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、そうであれば会計の時点で強引にでも割り勘にするなり、会計後に無理矢理にでも自分の分を相手に渡す必要があります。

相手が「奢ってやろうとしているのになんだ可愛くない。」と不満を覚えたとしても、こちらは自分の分をしっかり渡していますので、その分も堂々とした態度でいられるでしょう。

しかし、内心はどうであれ、相手に奢られたのであれば、きちんと一言お礼は言わなければなりません。

それが奢られる側のマナーというものです。

奢られておきながら「頼んでいない」と文句を垂れるのはわがままで大人げない対応なので気をつけましょう。

4.高い物ばかり頼まない

最初から相手の奢りだということが分かっている場合には、あまり高いものばかり頼まないように気をつけましょう。

日頃は贅沢な食事ができない人は、奢りの時には遠慮なく高いものを頼んでしまうことがありますが、相手にそれだけ高いお金を払わせることになると分かっている上で行うと、相手に対する印象が少なからず悪くなってしまうでしょう。

例えば会社の社長が一社員に「何でも好きなものを頼みなさい。」と言った場合には、あまり安すぎるものばかり注文するのも失礼になることがありますが、だからといってバンバン高いものを頼んでいいというわけではありません。

相手の地位が高く、金銭的にもそれなりに余裕があると分かっている場合には、中程度の値段のものまでは頼んでも問題はないでしょう。

もしそれで相手がもっと高いものをと勧めてきたなら、そこで初めて高い値段のものを注文しましょう。

また、奢ってくれる相手が自分と同程度の生活水準であれば、できるだけ安いものを注文すると、相手にもこちらの気遣いが伝わるでしょう。

もし最初から奢りだということが分かっていない場合には、ある程度高いものを注文してしまっても仕方がないでしょう。

しかし、例えば年上や目上の人と食事に行く場合には、何となく食事をする前から「奢ってくれそうな雰囲気」を感じられることがあります。

その際には注文内容を考えて頼むようにするのが無難でしょう。

5.料理にケチをつけない

一緒に食事をする相手が最初から奢ってくれそうな時には、料理にケチをつけないようにしましょう。

誰かの奢りの場合、大抵は相手のおすすめのお店に連れていかれたり、皆で決めた場所に行ったりすることが多いです。

そこで出された料理が仮に美味しくなかったとしても、それをそのまま口にしてしまうのはかなりのマナー違反です。

それは「奢ってくれる相手に失礼」というだけでなく、一緒に食事をしている人に対しても失礼に当たります。

自分の口には合わないと思った料理を、美味しいと感じている人もいるかもしれません。

もしそうなら美味しく食事をしている人の気分を台無しにしてしまいますので、例え料理が美味しくなくても、それを素直に口にはしないように気をつけましょう。

もし相手の方から「この料理、あんまりだね。」と言ってきたら、それとなく苦笑いで返すなり、あまり同意し過ぎないように相手に合わせておきましょう。

メニューの内容に文句を言わない

食事に行った先で、メニューの内容に文句を言うのもNG行為です。

「なんだ、あの料理はないのか」「メニューの内容がいまいちだなぁ」と文句を付けると、食事をする前から気分が台無しになってしまいます。

これから食事を奢ろうという側にとっては、「それなら食事をするのを止めればいいのに」と不愉快な気分になってしまうでしょう。

また、メニューにケチをつけるということは、間接的に店のスタッフにも文句をつけていることになりますので、店内の空気が悪くなることも考えられます。

そうなるとますます同席している人は食欲がなくなってしまいますので、内心で不満があったとしても、それを言葉や態度には決して出さないように努めましょう。

6.最初から奢ってもらう気でいる

図々しい人の場合、食事に行く際に最初から奢ってもらう気でいることがあります。

例えば店に入る前や、食事をしている最中に、「なんか悪いね、いいもの食べさせてもらって」や「今日金欠でさ~」とわざとらしく奢ってもらうことをアピールされると、相手は内心で「え?」と疑問に思ってしまうでしょう。

最初から奢ってもらう気でいる人の場合、ずる賢い人ほどいざ食事が終わった後でお金がないアピールをします。

もしくは、会計時になって席を立ってトイレに行き、他の人が支払いを済ませた後で、「ごめんね~今度払うから」と払う気もないのに口先だけでそう言う人もいます。

そういう人に対して、後からお金を回収しようとしてものらりくらりと交わされてしまったり、「たった数千円のことでいちいち細かいなぁ」と反対に文句を言われてしまったりします。

そうなると相手は最悪の気分になってしまいますので、もし普段からそのように奢ってもらいたいアピールをしてしまっているという人は、直ぐにその癖を直すように努めましょう。

奢ってもらう雰囲気を出さない

最初から奢ってもらう気でいる人は、食事を終えると奢ってもらう雰囲気をこれでもかというほどに出します。

例えばいざ会計になっても自分からはなかなか席を立たなかったり、伝票を相手に渡したり、または会計時にトイレに立ったりと、さりげなく自分は財布を触らないように行動します。

そんなあからさまな態度を出されてしまっては、大抵の人は「仕方がないな・・」と渋々奢ってしまうことでしょう。

しかし、そこで図々しさが露見しますので、二度と同じ相手に食事に誘ってもらえることはないでしょう。

奢ってもらいたいという気持ちがあると、自然と相手に奢ってほしいという雰囲気が伝わってしまいます。

そのため、その雰囲気を出さないように意識しましょう。

7.割り勘を強調しない

人から奢られることに抵抗がある人の場合、いざ奢られる時になってやたらと割り勘を強調します。

「悪いから」「自分も払いたいから」と相手の好意を頑なに拒否し、強引にでも割り勘にしようとします。

最初の内はそんな姿勢も、奢る人には好印象に映りますが、あまりに頑なでしつこいと次第に嫌気がさしてしまいます。

そして奢る人から「空気を読めよ」という不愉快なオーラが出てしまいますので、あまり割り勘を強調し過ぎるのは止めておきましょう。

奢る人によっては、見栄を張りたくて奢ろうとする人も少なくはありません。

そこで割り勘を強調してしまうと、その人の見栄やプライドを台無しにしてしまうことになります。

そのため、ある程度割り勘を主張して、それでも相手が奢るというのなら、渋々でも感謝の言葉を述べ、好意に甘えるようにしましょう。

奢ってもらえるテクニック

金欠で困っている時に誰かと食事に行くことになった場合、内心では「奢ってくれないかな~」と相手に期待してしまうことがあるでしょう。

食事の誘いがあった時点でお金がないとアピールをしておけば、上手くいけば相手が奢ってくれる可能性はあります。

しかし、あまりあからさまに金欠アピールをするのもいやらしいですし、奢ってほしいという分かりやすい雰囲気は、相手の気持ちを萎えさせてしまうこともあります。

そこで、実は奢ってほしいという下心を隠しながらも、上手に相手に奢ってもらえるテクニックをご紹介していきます。

奢ってもらうことは何も恥ずかしいことではありませんので、相手を満足させながら、上手に奢ってもらう術を身に付けましょう。

1.様々なリクエストは控える

最初から相手が奢ってくれそうな雰囲気がある時には、自分から様々なリクエストをするのは控えましょう。

「あの店でこれが食べたい」とアピールをすると、それで相手が割り勘の気になってしまうことがあります。

また、もしも相手が最初から奢る気でいた場合には、「あれこれとリクエストをするなんて図々しい人だな」と思われてしまう可能性があります。

そのため、奢ってほしい時には自分からリスエストをするのは避けましょう。

もしも相手がどんなものが食べたいかと聞いてきたなら、自分のリクエストはいったん抑えて、相手の好みや最近食べたものをリサーチしましょう。

もしも昨日相手が中華を食べたのなら、「じゃあ今日は中華以外にしますか?」と相手の希望を聞き出すのが理想的です。

もし相手が何でも良いと言ってきたなら、「和洋中ならどれが良いですか?」と具体的な選択肢を相手に聞いて、それから相手と行きたい店を決めると良いでしょう。

お店

相手によっては、こちらが明確にどんな店に行きたいかという回答を求めることもありますが、大抵の場合は相手の好みの店に合わせるようにしましょう。

奢ってくれそうな相手が洋食好きなら自分も洋食を誘い、また苦手な食べ物がある店は避けるようにしましょう。

相手にある程度気を遣わなければならないため、多少気疲れするかもしれませんが、こちらがきちんと相手を気遣っていれば、それだけ奢ってくれる可能性も確実なものになります。

また、相手のおすすめのお店や、行ってみたいお店に合わせた場合には、奢ってくれる可能性はかなり高くなります。

「今日は自分の好みに付き合わせちゃったから」という理由で相手も奢りやすくなりますので、相手の心理をよく観察して合わせるようにしましょう。

食べたいもの

自分の食べたいものはいくつかあると思いますが、それらはいったん抑えておき、相手の好きな食べ物や食べたいものがあるかどうかを確認しましょう。

質問したところで、相手が何でもいいと答えたのなら、和洋中と大まかなジャンルで店を分けて、それから相手と一緒にお店を選びましょう。

お店で自分の食べたいメニューがあったとしても、それが高い値段のものであれば頼むのは極力避けます。

値段の安いものや中程度のものにするか、もしくは相手のおすすめのものを一緒に食べることで、奢ってもらえる可能性は高くなります。

2.会計後の言動

会計時に、相手が奢ってくれようとしていたなら、その時のこちらの言動が重要なポイントになります。

最初から奢ってくれる雰囲気であったとしても、会計時になって奢る仕草を見せてくれたとしても、どちらの場合でも同じようにこちらが気を遣うことで、相手の自尊心を満足させることが出来るでしょう。

また、相手の見栄やプライドを満足させることができたなら、今後も同じように食事を奢ってくれる可能性は高まります。

そのため、どちらかと言えば相手に奢ってほしいというタイプの人は、この会計時、または会計後の言動にとくに気をつけるように意識しましょう。

自分の言動ひとつで、相手とのその後の関係も変わってきます。

お金を気にする

会計時、または会計後には必ずお金を気にしましょう。

例えふりだとしても、自分もお金を払う素振りを見せることで、相手はこちらの気遣いに納得し、また満足します。

そしてほとんどの場合「いいよ、また今度で」とこちらの素振りを先に制するでしょう。

この場合の「また今度」とは社交辞令や言葉遊びのようなもので、本気でそう思っているわけではありません。

そのため、「はい、ありがとうございます」と素直にお礼を述べておけばその場は丸く収まるでしょう。

お金を気にする素振りにはいくつかあります。

例えばレジに立った時に、隣で財布を出そうとしたり、会計が終わった後で財布を取り出しながら「いくらでしたか?」と聞いたり。

もしくは店の外に出た後で、いかにも財布からお金を出そうとする素振りをすることで、支払いを気にしているということが相手にも容易に伝わります。

最初から相手が奢るつもりであるなら、お金は頑なに受けとろうとはしないでしょう。

人によっては「じゃあ千円だけ」と少額受け取る人もいますので、いざ相手がお金を受け取ろうとしたら、「えっ、奢ってくれないの?」という顔をするのは絶対に避けましょう。

その顔をしてしまうと、相手には単なる素振りでお金を渡そうとしていたということがバレてしまいます。

感謝の気持ちを伝える

奢ってもらった時には、あまりしつこく自分の分を渡そうとするのは止めましょう。

一度お金を差し出すなり、金額を聞くなりした後で、相手が「いいよ」と断ったなら、有難くその好意を受け取りましょう。

相手にきちんと感謝の気持ちを伝えることで、相手の自尊心も大いに満足することでしょう。

感謝の気持ちを伝える時には、笑顔で「ありがとうございます」や「ごちそうさまです」とお礼を言うのがスマートな方法です。

人によっては申し訳なさそうに「すみません」と謝罪の言葉を口にすることがありますが、恐縮した態度よりも、戸惑いながらも感謝の態度をされる方が、奢った側も気持ちが良いものです。

奢る側の人によっては「恐縮しろ」という態度の人も時々いますが、そうした人の場合、見ていれば相手の態度でそれが分かりますので、その場合には感謝よりも恐縮すれば良いでしょう。

しかし、基本的には恐縮よりも感謝の気持ちを相手に伝えましょう。

また、感謝の気持ちは一度伝えたのであれば、その後も何度も言う必要はありません。

会社に戻ってからや翌日など、あまりしつこく言うと鬱陶しがられてしまいます。

謝罪も感謝も、相手が聞き入れたのなら一度だけで良いと覚えておきましょう。

3.その場を心から楽しむ

相手に気分良く奢ってもらうためには、こちらがその場を心から楽しむことが重要です。

料理に文句をつけたり、淡々とつまらないような態度で食事をしたりしていると、相手も「せっかく奢ってやっているのに」と気持ちが萎えてしまいます。

そして、自分の気持ちを萎えさせるような相手を、この先も同じように食事に誘うことはなくなってしまうでしょう。

一方で、食事の場を心から楽しんで、有意義なひと時を過ごしてくれる相手には、何度でも食事を奢っても構わないという気持ちになるものです。

それだけ楽しい時間を一緒に過ごしてくれたのだからと、奢る側も抵抗なく財布を取り出すでしょう。

食事の最中は、あまり相手におべっかを使い過ぎることもなく、とはいえ相手との会話を熱心に楽しむようにすれば、食事も美味しくなりますし、相手も気持ちよくその場を過ごすことができるでしょう。

しかしもし、自分が「二度と奢ってほしくはない相手」だと思ったのなら、あえて淡々と食事を済ませる方法もあります。

「この人とはまた食事がしたい」と思う相手とのひと時は、盛り上がるように自分もしっかりと気持ちを入れましょう。

きちんとしたマナーをもって感謝の気持ちを

食事を奢ってもらうということを、私たちは日頃あまり意識していないかもしれません。

しかし、実は奢られる側には最低限のマナーが求められています。

それは、例えふりだとしても金額を気にしたり、相手とのひと時を楽しんだり、感謝の言葉を伝えたりと、誰にでもできる簡単なマナーばかりです。

これらを面倒臭い、嫌だと思う人は、絶対に自分が奢られないようにすればいいだけのことでしょう。

例え相手に嫌がられたとしても、無理にでも割り勘にすることで、自分は相手に気を遣う必要はなくなります。

しかし時には素直に人の好意に甘えることが出来るというのも、大人には必要なマナーのひとつかもしれませんね。

人から食事を奢ってもらった時には、マナーや感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。