ずばり、この言葉を使っている地域は「宮城県」になります。
さきほど、東北地方では「こわい」という言葉が主に「疲れた」という気持ちを表すために使われているということをお伝えしましたよね。
もちろん宮城県でも「こわい」という言葉が使われています。
しかし、「こわい」という言葉と同じくらいに「がおる」という方言が使われているんです。
ちょっと「疲れた」という言葉につなげにくい言葉ですが、一応覚えておくといいでしょう。
方言は地域によってまちまち
これまでにいくつかの地域の「疲れた」という言葉の方言を伝えしてきました。
なかには、「この地域はさっきも出てきたのに、まったく出てこない地域もあるんだなぁ」なんて感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなんです。
方言というのは、すべての地域に必ず存在しているものではありません。
筆者のように生まれ育ちが東京都なんてなってしまうと、方言がないために少しでも方言を聞く機会があると違和感を感じてしまうんですよね。
とはいっても、方言を使って生活している人はこの日本にたくさん存在していらっしゃいます。
でも、その方言は地域によって使われている頻度が高いこともあれば、その地域の方言なのになかなか使われないなんてことも。
では、最終的に統計データからいえる「方言」とはいったいどんなことものなのでしょうか?
統計は地方で多いところはあるが、地域によってはまちまち
統計データを分析すると、地方それぞれに方言が存在していることはよく分かります。
あらゆる地域に旅行にいったりすると、いつもの生活では耳にしないような言葉を聴く機会があるはずです。
それが、地方によって方言が存在していることを示してくれています。
しかし、その方言がその地域で確実に使われているかというとそうではないんですよね。
昔から長くその地域に住んでいるご長寿の方たちであれば、普通に使用していることでしょう。
しかし、若者になればなるほど方言を使う頻度は下がってきているんです。
そう、地域によって方言の使用頻度が高いかどうかはまちまちといえます。
隣町では全然聞いたことのない方言もあることも
同じ地域・同じエリアの方言であるはずなのに、少し隣町にでるだけで「しらない方言」というのがあることもあります。
さきほどご紹介した北陸地方の方言である「だるい」「せつない」を例にしてみますと、ある人はずっと「疲れた」を「だるい」と表現していたかもしれません。
しかし、隣町に引越してそこで友人を作ると「疲れた」ということを「せつない」と表現していて会話がかみ合わなくなることなんてよくあることなんです。
方言はその地域を象徴するものとして捉えられがちですが、全員が全員使っているとみなさないほうがいいかもしれませんね。
まとめ
今回は、方言について特集してきました。
特に「えらい」から始まり、その意味である「疲れた」という言葉を表現するあらゆる地域の方言についてもふれてきました。
いかがでしたか?
どこかで聞いたことがあるし、日常的にも使っている言葉だけれどもある一定の地域ではまったく別の意味で使われていることに驚かれた方もいるはずです。
同じ日本国民だからといって、相手の言葉をすべて理解できるといったらそうではないってことなんですよね。
それに方言というのは昔から伝えられている”国宝”そのものといってもいいはず。
ある地域を象徴する方言でも使わない人が出てきてしまっているいま、自分の地域に方言が存在しているとわかったのであればどんどん使い、後世に残していきましょう!