心に浮かんだこと、考えていること、思っていることを逐一誰かに報告するのは、小さな子供くらいですよね。
大人になるにつれて、私たちは「これは相手に伝えるべきものだけれども、この気持ちは伝えるものではない」なんて相手に何を伝えるのか、何を表現するのかを考え抜いているはずです。
伝えることが出来ないもの、わざわざ相手に伝えないようにする考えは”心の中に秘めているもの”として表現されることがあります。
例えば、なにか目標に向かっているときの情熱的な本当の自分の姿、周りの人は真実を知らなくて自分を悪者にしているけれどもそんな悪者ではないと自分でわかっている気持ち・・・などになります。
そのように誰かに伝えることもなく、胸の中に秘めているものも心情ということができるんです。
心情と感情の違い
心情というのも感情というのも、心の中で抱いている点ではまったく同じものになります。
しかし、心情と感情には”絶対的な違い”といわれているものがあるんです。
さっそく、意味の違いについて勉強していきましょう。
感情とは
感情とは、簡単にお伝えすると「快か不快かを感じる気持ち」「何か物事に対して価値づけをしたり、それに対する態度」「好き嫌い」などを意味します。
「ああ、なんだかこの部屋は嫌な空気がするな」と感覚的に感じたものでも感情として処理されるんですね。
しかし、学者によっては”感情”と”感覚”は一緒にするべきではないと主張する人もいます。
そのような意見がありますが、ここでは何か身体的に感じたことによって得られた気持ちのことも「感情」としてお伝えしています。
好悪
あなたには好きなものはありますか?また、反対に嫌いなものはあるでしょうか?
それらをどうして、そのように感じていますか?
好きになったものに対しては、好きな理由があるはずですし、嫌いになったものには嫌いな理由があるはず。
そのように何かにたいして”好きか嫌いか”と判断することを感情といいます。
あなたの感情が「これは好き」「あれは嫌い」と判断しているんです。
物事に感じて起こる気持ち
なにか物事が起きたとき、私たちはそれを目撃したり聞いたりすると、なんらかの気持ちを感じます。
例えば、「大好きな人が交通事故にあった」という情報を耳にしたらあなたはどのような気持ちになると思いますか?
抱く気持ちは人それぞれですが、それまでなんとも思っていなかったところに”ある出来事”が起きたことによっておきた感情ですよね。
その出来事(大好きな人が事故にあう)がなければ、あなたは何も感じずに私生活をのうのうと暮らしていたことでしょう。
つまり、感情というのは、何か物事が起きたことに対して感じることのできる気持ち、その出来事が起きたからこそ感じることのできることをさしているんです。
さきほどもお伝えしましたが、私たちはロボットではありません。
そのため、何か出来事がおきたときには冷静に対処しつつも、心のどこかでその物事にたいして何かを感じているんですよね。
そんな揺れ動かされた気持ちが感情ということが出来るんですね。
感情は心情の基本的な要素
感情は「心情の基本的な要素」と捉えることができます。
先ほど「心情」という言葉の意味についてお伝えしましたが、その中に”心の中にある思いや感情”という意味がありました。
つまり「感情」というのは、「心情」として感じるもののひとつのものになるわけです。
それも「感情」というのは、「心情」というものの基本的な要素となっています。
感情を感じることが心情ということなんです。
感情があるからこそ、私たちは心情として物事を捉えることが出来るということになります。
少し複雑ですね。
心情とは七色の感情である
「心情」とは「七色の感情」なんていわれていることもあるんです。