良い人の振りをする人
もうなんとなく察していらっしゃる方もおられるかと思いますが、偽善者とは良い人のフリをする人のことをいいます。
本心では本当はそんなことを思ってもいないし、できればそんな行動もしたくないと考えているのにそれをするんですよね。
そのため、偽善者がやってのける行動というのは、どこか”心がこもっていない”ように感じられるものです。
かなりのレベルの高い偽善者ですと、まるでそのように思っていることまでも周りの人に感じさせないために気づけないこともありますが・・・。
では、”良い人”ってあなたにとってどんな人でしょうか?
人によっては、”都合の良い人””都合よく動いてくれる人”なんて表現しますよね。
たしかにそうかもしれません。
良い人とは、相手がもとめていることをたくみに読み取り、それをやってくれる人のことをいいますよね。
例えば、誰もやりたがらない仕事を率先してやってくれる人、お手伝いしてくれる人、相談に有無をいわずに乗ってくれる人でしょう。
しかし、なかには”いい人”になるために本心ではそのようなことをしたくないと感じているのにそのような行動をする人がいるんです。
心から相手のことを思って毎回のように行動している人にとっては、少し信じられないことかもしれません。
しかし、それって良い人のふりをしているということ。
本心はそこにはないんですよね。
良い人だと思われたい人
では、どうして偽善者はわざわざ良い人のフリをしているのでしょうか?
多くの場合、”周りの人に良い人だと見られたい”からなんです。
自分をよく見せるためなら手段を選ばない人っているでしょう。
そのなかの一人が偽善者といってもいいかもしれません。
偽善者は、自分をどうにかしてでも良い人に見せたいんです。
周りから良い評価を得ることだけしか考えていません。
それって人によっては「汚らしい考え」とか「腹黒い性格」なんて感じるんですが、本人は一切そのようなことを感じてもいないし、考えてもいないし、むしろそのように考えるのが当たり前だと感じていることも。
自分自身を認めることが出来ていれば、誰になんと思われようが気にしないもの。
もしかしたら、偽善者になってしまう人というのは、なにかしら自分にコンプレックスを感じている人なのかもしれないですね。
本人はあまり自覚していない
これまでの文章のなかでも少しふれましたが、本物の偽善者というのは自分が”偽善者である”ということに気づいていません。
それどころか偽善者とはいったいどんな人のことをいうんだろう、とかそんな人はこの世の中にいないし、ましてや自分がその偽善者であるわけがない!なんて感じているんですよね。
そのため、偽善者が自分が偽善者であるにはかなりの時間がかかりますし、それなりの大きなきっかけがなければなりません。
この記事を読んでいるあなたは、もしかしたら筆者のように誰かから「君って偽善者だよね」なんていわれたことで少しずつ偽善者であることに自覚しているのかもしれないですよね。
でもどうしてそのように思われてしまうのかも、どこか偽善なのかもまったく分からないために”偽善者”であることに納得できないのでしょう。
また、自分のことっていちばん分かっているようで分かっていないものでして、それでいて自分が偽善者であるということはさらに自覚しにくいものになっています。
それに誰かに「君って偽善者なんだよ!」なんていわれたとしても、その言葉を鵜呑みにすることなく「あんなこと言っている人がいたけど、気にしなくていいよね~ひがみだよね~」なんて考えることの出来るポジティブ思考を持っていることも。
そう思うと、身近な人に偽善者がいる場合にはその人のことを変えたり、その人に偽善者であることを伝えるのは難しいとお分かりいただけるでしょう。
自覚すれば自分が嫌いになる
どんなにポジティブ思考をもっている偽善者であっても、自分が偽善者だと分かり、さらにそれを納得するような事件がおきるとなると自分のことが嫌いになります。
自覚をしたとしても、偽善者がどのような人のことをさしているのかまでも分からないのであれば、納得できないものです。
でも、周りの人から「偽善者とはこういう人のことをいう」とかこの記事でのちほどご紹介しているような”偽善者の人の特徴”なんかを読むことによって自覚が進みます。
そこで「気にしなくていっかぁ~」と前向きに考えられるかといったらそうではないんです!
なんと、鋼の心を持っている偽善者であっても自覚すれば「こんなことをして周りの人を傷つけていたのか」とか「自分ってこんなにも無礼な行動をとっていたのか」なんて自分の”マイナス部分”を認めることになり、最悪の場合ショックで立ち直れません。
だからこそ、早いうちに偽善者であることに気づき、そして自分のことを嫌いにならないようにしていかなくてはいけないんですよね。