また、「あっかんべー」の語源には諸説あるんですよね。
ひとつまえにお伝えしたように“落語”から発生したものだという人もいれば、なかには「あっかん」という言葉の「赤目」がなまることによって「あっかん」になったという人もいるのです。
この説をご紹介しますと「赤い目」、「赤目」、「あっかめ」、「あっかんめ」そして「あっかんべー」になってということですね。
昔はなにかと言葉をなまらせていたというのは、昔の時代劇や映画・ドラマなどを見ることで理解できるのではないでしょうか?
特に東京の“江戸っこ”とよばれるような人たちは、なまっている言葉を使っていますよね。
日本で広く使われているような“標準語”であっても、なまりから誕生したり、派生した言葉ってたくさん存在するのです。
あっかんベーをする時の状況とは?
これまでに「あっかんべー」という言葉の由来だとか、その動作をどのようにするのか・・・なんていう“あっかんべーの基本的情報”についてお伝えしてきましたよね。
しかし、そのような意味を知ったところでこれまでに「あっかんべー」をしたことがない人にとっては、「いつどんなときにあっかんべー」という言葉を使うんだろう?という疑問を持っているような人もいるのではないでしょうか。
たしかに、どこでこんなことをするのかなんてわからないですよね。
人によっては恥ずかしい気持ちにすらされてしまうので、進んでこのような動作をしたいと感じるような人はいないはずです。
では、実際に「あっかんべー」を私生活の中でやっている人、取り入れている人というのは、いったいどのようなときにそれをしているのでしょうか?
ここでは、実際にあっかんべーをするときの状況の例をいくつかお伝えしています。
相手をバカにしている
ずばり「あっかんべー」というのは、誰かをバカにしているとき、ちょっと見下したときにするものとされていることが多いです。
というのも、片目の下瞼のほうの白目部分をだして、さらにベロをだすなんて目上の人にはどうしてもできないですよね。
あなたにはできるでしょうか?
もしも、このような動作を目上の人にできるなんて、たいした度胸の持ち主でもあり、どんどん出世していくのは間違いないでしょう…。
とおっと話しがずれてしまいましたね。
話を戻しますが、相手をバカにしているからこそ、ベロをべろべろと相手にすることができるわけです。
子供は大人をばかにしたり、ちょっとしたいたずらで友達を困らせたりしますよね。
それって相手をばかにしているからできることであり、相手のことを見下しているということになります。
相手に怒りを感じている
相手に怒りを感じているときにも「あっかんべー」をすることがあります。
主に「あっかんべー」というのは、相手のことを馬鹿にしているときに使われる動作なのですが、あまりにも心の中の怒りの感情を抑えることができなかったり、さらにはどうにかしれでも相手にその気持ちを伝えたくなった時に衝動的に「あっかんべー」をしてしまう人がいるんですよね。
大人であれば、その怒りの感情をコントロールすることができるのですが、まだ子供だと怒りの感情がでてきたところでそれを抑えるようなコントロールを働かせることもできませんし、それに心に抱いてしまった怒りの感情にどのように対処すればいいのかすらもわからなくなってしまうものです。
そのため、怒りの感情を少しでも消化するために相手への侮辱した気持ちを示すために“あっかんべー”をするんですね。
おどけて見せている
相手をからかったりするときにも「あっかんべー」をすることがあります。
あなたは、相手のことを面白おかしく感じて、もっとからかってやりたい!なんて気持ちになったことはありませんか?
会話がもりあがって、相手とのコミュニケーションを楽しむことができているときに、おどけて「あっかんべー」をするんですよね。
相手にとっても、その圧巻ベーをした人が怒りを感じているとか、何か自分を馬鹿にするような気持ちを持っていないこともわかるので、あっかんべーをされても大して嫌な気持ちを感じることはありません。
それどころか自分も一緒になってあっかんべーをして楽しんでいることも…。
とはいってもそのように楽しんでいるのは子供が多いですネ。
照れ隠し
あなたは、人にも褒められたりして素直に喜ぶことができますか?
そのように素直に喜ぶことができるような人もいれば、なかにはこれまでに褒められた経験があまりないために照れ隠しをしてしまうこともあります。
本当は「ありがとう」なんていう気持ちを伝えたいのにそれができないんですよね。
そんなときにも「あっかんべー」をしてあたかもほめてもらったこと、うれしかったという感情を隠すためにそのような行動をする人もいます。