ある種のものの特徴・性格などをよく表しているさま
一つ目の意味として、“ある種類やジャンルの特徴や性格などをあらわしているさま”があります。
例えばの話をしましょう。
「遊ぼう!」と誰かに誘われたとしますよね。
その遊ぶ内容ってその誘ってくれた相手で変わったりしませんか?
オシャレ好きの人に遊ぼうと誘われていったら、一緒に“買い物”をしたりウィンドウショッピングをすることで遊ぶことになるでしょう。
また、子供に遊ぼうといわれて遊んだら、そのおしゃれ友達のような大人の遊びではなくて、公園などで鬼ごっこをしたり、一緒にイラストをかいたりするような遊びになるはずです。
それぞれの遊び内容は、それぞれの特徴を持っている人の性質をよく表しているんですね。
大人だから大人らしい行動をし、子供だから子供らしい遊びを好んでいます。
これだけではわかりにくいかと思うので、もうひとつの例をあげてみましょう。
この世界には、まじめなタイプもいれば、反対にふまじめなタイプの人もいますね。
まじめなタイプの人は挨拶もしっかりできるし、学生さんであれば宿題をこなしてくるし、遅刻もあまりしないような人が多いでしょう。
反対にふまじめなタイプというのは、挨拶もろくにできない、学生さんであれば宿題なんてやってきたことがない、そもそも学校にやってこない…なんていう特徴を持っていることでしょう。
それぞれに“それなりの特徴”というものがあるはずなんです。
「地味グループはああゆうものだから」「派手な人ってあんなものだ」なんて考えたりしませんか?
それこそが“ある種のものの特徴や性格などを表しているさま”になるわけです。
その類の特徴をよく表しているさま
ひとつ前である種の特徴や性格などが出ている様子という意味をお伝えしましたね。
「典型的」という言葉には、やはり特定の何かのそれしかない特徴を表現している、もしくは体からにじみ出ているような様子を意味するものです。
そのため、“その類の特徴をよく表しているさま”という意味もあります。
さきほどまじめな人とふまじめな人でそれぞれの特徴をあげましたね。
それぞれの特徴をあたかもその特徴を持っているかのような人がもっていたり、そのような行動をすると「ああ、やっぱりああゆうタイプの人はああなんだよな」なんて感じるものです。
それは、その類の特徴を表しているから。
そのため、その特徴とするものをもっているようなタイプの特徴を持っていることも「典型的である」ということができます。
反対にふまじめな人が急に学校にちゃんと来るようになったり、さらにはまじめな人がするような行動をするようになると多くの人は「らしくないな」と感じますね。
その“らしくない”というような特徴は、「典型的ではない」ということができます。
なぜならば、ふまじめだといわれる人が持っているような特徴を持っていないからなんです。
一般的によくある様子
さきほどの文章の中で「あなたって典型的にかっこいいよね」なんて相手に伝えると、それは相手に対して失礼なことになることもあるとお伝えしましたね。
それは、「一般的なレベルでかっこいいよね」という意味を持たせて相手に伝えてしまうということになるからということでした。
このように「典型的」という言葉には“一般的である”“誰もが共通しているもの・こと”などの意味を持っていることになります。
人によっては、そのように「人と同じことができている」と感じることで心から安心できることでしょう。
しかし、自立した考えをもっていたり、自分自身のなにかしらのこだわりを持っている人がそのようなことをいわれてしまうととても傷つくんですよね。
「自分はしょせんみんなの中に埋もれてしまうような個性がないのか」と。
一般的によくあるという点では、良い意味でも悪い意味でも捉えられることになるでしょう。
スタンダードな様子
これまでに基本的は3つの「典型的」という言葉の意味についてお伝えしました。
それらの意味をひっくるめて、さらに簡単に意味をお伝えしますと「スタンダートである」という意味になります。
スタンダードとは、日本語に訳すと“標準である”という意味になります。
そのジャンルのなかでも、良くも悪くもなく平均値をいっているということになりますね。