まさにずうずうしい表現をするような人です。
本来であれば、「それって伝えなくてもいいよね?」と思われるようなことでも主張するようすのことをさしています。
例えば、人のために何か行動をしたとしましょう。
そのような慈善活動というのは、心の中に秘めておくべきもの。
しかし、”えげつない人”というのはそうはしません。
自分がしたことを、したこと以上に話を盛って相手に伝えます。
本当はお年寄りに席を譲ってあげただけなのに、そうではなくその年配の方を降りる駅まで案内してあげた、なんてウソを交えて話してしまうんですよね。
しかし、聞いているほうは「すごいなぁ」と感心することになるので、何も疑うことはありません。
しかし、そのようなえげつない発言が度合いをましてくると疑われる対象にもなりえます。
また、誰かの悪口など評価におけるのも同じことが言えます。
少しだけミスをした人が目の前にいたら、あなたはどうしますか?
普通の考えをお持ちの方であれば、励ましてあげたり、またはそっとしてあげるはずです。
でもえげつない人はそうはしません。
そうやってミスをしたことを周りの人に言いふらし、その人がした以上のあたかも起こしてしまったかのように周りの人に伝えるんです。
いわゆる噂話ばかりしている人には、えげつないと呼ばれても仕方のない人がたくさんいるんですね。
あなたはどうでしょうか?
なんでも真実よりもおおきく見積もって誰かに伝えたりしていませんか?
もしもそれをやっているのであれば、あなたは誰かからか「えげつない人だなぁ」なんて思われているかもしれません。
えげつない人って自分が話した”度を越したこと”が誰にもバレていないと信じてやまないのですが、周りの人からしたら見え透いたウソなんですよね。
そんなにいやらしく表現したところで他人の目をひくどころか、ドン引きさせることになります。
思いやりや人情味がないこと
「えげつない」という言葉の二つ目の意味は、思いやりや人情味がないようすをあらわしています。
あなたの周りには、相手の気持ちを考えずに相手に対して悲しくなるような言葉をかけている人はいないでしょうか。
そう、節度をわきまえることができず、相手に対して無礼な態度をとったり、そのような口の利き方をしてしまう人のことをいいます。
その遠慮のない性格はさぞかし自分に自信をもっているのでしょうが、周りの人にとっては迷惑でしかないんですよね。
それも思いやりがないこと、そして相手の気持ちになって考えることが出来ないので人として認めることが出来ません。
人というのは、例外なく心を持っています。
その心があるからこそ、相手の立場になって物事を考え、相手のために行動することが出来るわけです。
しかし、えげつない性格をしている人というのは、その正反対で相手の気持ちなんてまったく考えることもありません。
そのため、「あの人は人間らしくない」と言われたり、その冷たさから「関わるのはやめよう」なんて思われていることも。
当の本人は、相手が傷つくこともまったく予想だにしていないのでかまわずに何歳になっても、相手が傷ついてしまう言葉を発したり、態度をとってしまうんですよね。
人情味がないというのは、人としてとても悲しいこと。
それに自分のことしか考えていないような利己主義的な考えを持っていることもあるので、さらに人が周りから離れていってしまいます。
また、「あくどい」という意味合いとしても使われるのが「えげつない」です。
あくどいというのは、やり方や方法がとても汚らしいということを示していますね。
これもまた、相手の立場になって考えることが出来ればあくどいやり方になんて手が出せるはずないんです。
でも相手の気持ちになって考えることが出来ないので、そうやってえげつない汚いやり方でも物事を通してしまいます。
まぁいってしまえば、低いレベルの人間ということでしょう。
「えげつない」は方言?
「えげつない」という言葉がより身近に感じられる人というのは、まさかそのような言葉が方言なんて信じることが出来ないかもしれないですね。