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えげつないとはどういう意味?方言な...(続き3)

しかし、「えげつない」という言葉は正真正銘の”方言”になります。

方言というのは、ある一定の地域でしか使われることのない言葉ですね。

昔はあらゆる地域にその方言がありましたが、全国統一をする際に”標準語”が普及し、どんどんと消えてゆきました。

そのため、今現在でも使われている方言というのは歴史の産物であり、大切に残していくべきものなんです。

「えげつない」という言葉はマイナスの意味を持っていますが、同じ様に後世に語り継がれるべき言葉なんですよね。

では、いったいこの言葉ってどの地域の方言なんでしょうか?

また、これまで標準語だと思って使っていた方はどうしてその言葉を使うようになってしまったのでしょうか。

それらを確認していきましょう。

標準語ではない

ずばり「えげつない」という言葉は、標準語ではありません。

標準語というのは、方言などを使わずに日本全国で共通する言葉のことをさしていますね。

主に地方出身者の方が都会などに出てくると、生まれ育った地域の方言やなまりが消えることがないので標準語になれるのにとても苦労することでしょう。

しかし、その標準語といわれる言葉の中には「えげつない」という言葉は存在しないんです。

節度がない人には「節度がない」というし、思いやりがない人には「思いやりがない」と伝えます。

それでもなかには、標準語を使うエリアで生まれ育ったにも関わらず「えげつない」という言葉を使っている方もいらっしゃるはずです。

何を隠そう、東京出身の筆者であっても「えげつない」という言葉を日常生活で当たり前のように使用していたからです。

きっと他にも、標準語使用エリアで「えげつない」という言葉を使われている方はいるはず。

では、そんな標準語のなかで暮らしてきた人がどうして「えげつない」という言葉を使ってしまっているのでしょうか。

考えられる要因は、3つあります。

1つ目は、テレビや雑誌などのメディア媒体の影響です。

幼い頃からテレビや雑誌を読んだり見たりする機会が多かった人って関わる人よりもメディア媒体からの影響を強く受けているもの。

その際に「えげつない」という言葉を使う人がいたのであれば、なんとなくの意味でその言葉を使用するようになるんですよね。

特にアニメなどの影響は大きいです。

2つ目は、親戚などに関西出身の人がいるということ。

「えげつない」という言葉は、大阪や京都などの関西地域で使われている方言になります。

そのため、大阪や京都出身のご両親や親族がいたりすると、自然と耳に入るので覚えるようになります。

それに自分の信じている人が使っている言葉って身につきやすいものですから、そこで「標準語」と勘違いしてしまったのかもしれません。

3つ目は、周りの友人・知人などからの影響によるものです。

標準語を使うエリアで生まれ育ったそこのあなた!周りに「えげつない」という言葉を使う人はいませんでしたか。

もうはるか昔のことで忘れてしまったかもしれませんね。

人って新しく聞いた言葉ってなぜだかすぐに覚えてしまうんですよね。

そのため、知人・友人が一度でも「えげつない」と使えば、それもまたなんとなくのニュアンスで遣うようになってしまったのでしょう。

大阪や京都での方言

大阪や京都での方言
ひとつ前の項目で少しお伝えしましたが、「えげつない」という言葉は大阪や京都で使われている方言になります。

そのため、大阪や京都エリアにお住まいの方であれば、日常的に「えげつない」という言葉を使用されているのではないでしょうか。

また、その言葉は当たり前のように使われているので方言というよりかは、標準語である意識をお持ちの方がとても多いようです。

そのような考えでいるために、標準語を主に使うエリアに足を運ぶ機会があったりするとその土地の人と会話がかみ合わなくなってしまうんですよね。

「え!?まさか”えげつない”という言葉は方言だったなんて…!」なんて驚かれることでしょう。

大阪や京都弁といとかわいい”関西弁”というイメージをお持ちの方がとても多いのですが、「えげつない」というようなマイナス要素を持っている方言もあるということを忘れないでおいてくださいね。

「えげつない」の他の言い回しは?