いい人が我慢しすぎるという傾向は、いいことでもなんでもなく、逆に危険なことではないでしょうか。
人間にはいろんなタイプがあり、とことん冷静にドライに考えることができる人もいます。
例えば、これ以上頑張ったら身体を壊す可能性があると察知したら、どんなに組織で動いていたとしても休むことを優先させることができます。
これを自分勝手と言うのは間違っています。
自分の身体は自分にしかわからないので、自分の身体が悲鳴をあげているときには我慢せずにドライな決断をすべきなのです。
頼まれたことを断れない
いい人の最大の特徴として「NO」と言えないというのがあります。
その昔「NOと言えない日本人」というベストセラーになった本がありましたが、人に頼みごとをされると嫌なのにもかかわらず「NO」が言えないのがいい人です。
ですからいつも無理をしていないといけないし、いつも人よりもしんどい思いをしていないといけなくなるのです。
これも上記の我慢しすぎるのと同じことで、どこかでちゃんと自分の線引きをして、そこを越えれば、上司であろうが仲の良い同僚であろうが「NO」と言えるはずなのです。
何に対しても「NO」を言えない人というのは、「いい人」という一言で片付けるのは問題から目を逸らしていると思います。
そういう人は自分というものを持っていない、自分の基準やポリシーというものを持っていない他人任せの人間なのではないでしょうか?
いい人のやめ方
いい人でいることがどれだけ自分にとって無駄でしんどいということがよく分かったと思います。
もうこれ以上いい人を続けることによって自分の大切な人生を浪費させてはいけません。
これ以上自分の心身を疲弊させるだけの生き方をしてはいけません。
さて、ここからは、どうすればいい人をやめられるか。
いい人のやめ方を具体的に見ていきたいと思います。
1.人と比較しない
社会において、どこで多くのストレスを感じるのかというと、圧倒的に人と自分を比べて物事を考えるところにあると思います。
自分はあの人より給料が上なのか下なのか、地位が上なのか下なのか、どんな家に住んで、どんな車に乗り、どんな妻をもらい等々、全てを比べて優劣をつけ、優越感に浸ってみたり、嫉妬したりして疲れているのです。
もう人と自分を比較するのを今後一切やめてしまうことです。
そんな暇があるならば、自分の価値を少しでも高めるための努力をすべきであると思います。
人は人
1人1人が世界に一つだけの人生の道を歩んでいるのであって、誰1人として同じ道はありません。
ですから、他人と同じでなくては恥ずかしいとか、あの人より劣っていることが許せないとか考えること自体が間違っているのです。
自分にしかない、たった一度の素晴らしい人生を自分で作っていくんだという気持ちを持っているなら、他人の顔をうかがったり、他人と比べて一喜一憂するようなこともなくなるでしょう。
あくまでも人は人という考えを常に持っておくべきです。
偏った考え方しかできない人は、人生の成功者にはなれません。
人生は自分一人で何かを成し遂げることなどできないので、多くの人と関りながら作っていくものであるけれども、あくまで個人個人の考えを持った人が関り合うことでWIN-WINの関係が築けるのであって、誰かの言いなりになるのならそれは奴隷と同じです。
個人と集団のバランス感覚を持って人と関わっていける、柔軟な対応ができる人でなければ成功は難しいでしょう。
劣等感を感じない
他人と自分を比べて負けたと思ったとき、劣等感を感じて落ち込んでしまう人がいます。
同じ時期に入社したのに同僚のほうが早く出世してしまったとか、自分は経済的にまだまだ余裕があるとは言えない状況なのに、友人は家を買い、車を買い、次々と物質的に差をつけられていると感じたりと、全てを他人と比べて勝手に劣等感を味わって落ち込んでいます。
そう感じるのが嫌ならば、もっと自分の成長に目を向けるべきだと思います。
自分がやるべきことをやらずに、他人の成功に嫉妬していても、これはナンセンスです。
自分がやるべきことをしっかりとやっている人というのは、他人の成功が気にならないし、逆に祝福してあげられる余裕があります。
自分も成功して大きな人間になりたいならば、それくらいの器の大きな人間にならないといけないと思います。
2.自分を肯定する
エゴイストやナルシスとはダメだとよく言われますが、いい人から抜け出したい人はもっとナルシストになればいいと思います。