後者の人の場合は、相手が分かりやすいようにと意識して話をしていますので、相手の話を聞くペースに自分の話すペースを合わせることができます。
また、常に相手の反応を見ながら話をしますので、相手がつまらなさそうにしていれば、直ぐに話題を切り替えるといった臨機応変な話し方をすることができます。
聞き手の立場からすれば、後者の人の方が断然話が聞きやすく、受ける印象も良いでしょう。
ただしリーダーシップを発揮するような場面では、少々強引にでも熱意を持って自分の話しを進めることで、周りの人を引っ張っていくことができますので、その場に合わせた話し方を身に付けられるのが一番理想的でしょう。
早口や小さい声はNG
人に話を聞いてもらう時には、早口や小さい声はNGです。
「聞いて欲しい」という気持ちをもって話しているのですから、なるべく相手が聞きやすいようにこちらが工夫して話す必要があります。
人前で話すことに抵抗がある人やあがり症の人の場合、緊張からつい早口になってしまうことがあります。
自分ではゆっくり話しているつもりでも、聞き手には早口に聞こえていることが多いため、「、」や「。」で話を区切る際には、いったん呼吸を整えてから話し出すようにすれば、多少は気持ちが落ち着くでしょう。
また、プレゼンなどの場で話す際には、毎回自分の発表の際にボイスレコーダーなどで録音しておけば、後で自分の話し方を反省することができます。
また、話し声がぼそぼそと小さいと、何度も相手に聞き直させなければならず、相手にとっても自分にとってもストレスになってしまいます。
大声で話す必要はなくても、相手がきちんと聞き取れる程度の声量を出すように常に意識して話すようにしましょう。
広くて騒々しい場所ではある程度の声量で、また電車内や店内のような静かな空間では周りの迷惑にならない程度に、その場に合わせて声量を加減出来るようになれると良いですね。
汚い言葉遣い、間違った敬語もNG
若者言葉や世代の流行り言葉などを使う人も多いですが、あまり汚い言葉で話をすると、その人の品格が疑われてしまいます。
とても親しい友人同士であれば、若者言葉や世代の流行り言葉で話しても通じますが、初対面の相手にいきなりそんな言葉を使ってしまうと、相手が話の内容を理解出来なかったり、「言葉遣いが悪い人だなぁ」と悪印象を与えてしまったりする恐れがあります。
略語や流行り言葉などは親しくなってから使うようにして、それまではきちんと標準語で話をするように心がけましょう。
とくに初対面の人の場合、相手がどんな人物なのかお互いに探り合っている状態ですので、品位のある姿を見せるように気をつけましょう。
また、間違った敬語で話してしまっている人は、敬語の間違いに気づいた時点で直ぐに直すようにしましょう。
人から指摘されればそれを「ラッキーだ」と感謝して、どんどん直すように努めます。
そうすることで正しい敬語で話すことができるようになるでしょう。
清潔感のあるファッション
爽やかな笑顔や、はきはきとした話し方でも第一印象は良くなりますが、それらと同じくらいに重要なポイントが清潔感です。
例えばどんなに笑顔が素敵でも、にこっと笑った歯の隙間がびっしりと歯石で汚れていたり、聞き取りやすい話しの合間に口臭が漂ってきたりしたら、誰でも一歩引いてしまいますよね。
また、ぼさぼさ頭やよれよれの格好では、どんなに素敵な笑顔を浮かべていても、印象が悪くなってしまうでしょう。
清潔感を保つことも、第一印象を良くするためには必須です。
さらによく勘違いされるのが、「清潔感」と、実際の「清潔さ」との違いです。
清潔さは実際に清潔かどうかということですし、清潔感は相手がこちらに対して抱く印象のことです。
例えばどんなにお風呂に入って自分では清潔にしているつもりでも、相手がこちらの雰囲気や服装などから「清潔感がない」と判断したのなら、それは清潔ではないということになってしまいます。
清潔感は、相手がいかにこちらに対して爽やかさや清潔さを感じるかということですので、相手が納得するようにこちらも努力しなければなりません。
そのため、極端に例えるなら、実際には何日もお風呂に入っていなかったとしても、きちんとしたおしゃれなファッションに身を包み、制汗剤で体臭を隠して相手がこちらに対して「清潔感のある人だな」と感じれば、実際は清潔でなかったとしても、人からの印象は良くなります。
感を感じさせるファッションを日々意識することで、相手の第一印象は良くなるでしょう。
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相手の話しをしっかり聴く
人は誰しも「自分を認めてほしい」という承認欲求を持っています。
その承認欲求は、主に話をすることで満たされますので、世の中には人の話を聞くよりも、自分が話したいという人の方が多く存在しています。
とはいえ、誰もが自分の話ばかりをしていては、まともにコミュニケーションなど取れませんよね。
ある程度人とのコミュニケーションの取り方を心得ている人は、自分も話をしながらも、相手の話しもしっかりと聴くことができます。