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「実は」の意味や正しい使い方、同義...(続き3)

現実的な状態でしばしば期待に反して

あなたは、現実的な世界で期待をしたことはありますか?

おそらく多くの方が毎日のように何かに期待して生きているのではないでしょうか。

そのような期待する気持ちがあるからこそ、「がんばろう!」という気持ちになれたり、誰かを信じることで幸せな気持ちになれるものです。

しかし、ときにはその期待していたことが裏切られてしまうこともありますよね。

そのような状況、心境を表す言葉としても「実は」という言葉を使うことができます。

「実は、あいつは仕事をさぼったんだ」という文章には「あいつはあの仕事をやってのけてくれると心のどこかでは期待していた。

でも実際はその期待を裏切るかのように仕事をさぼっていたんだ」というニュアンスが含まれているということになります。

そう“実は”という言葉には、「しばしば期待に反すること」というようなマイナスなことが起きているのを指しているということもあります。

この意味で類語にはどのようなものがあるというのでしょうか?

実情は

「実情は」というのは、「真実の心は」という意味になります。

実際の心のうち、実際の心境…というとわかりやすいのではないでしょうか。

そのような”実情”という言葉というのは、実際の心のうちを表しているので”現実的な心の状況”を示しているのと同じですよね。

つまり、「実は」という言葉の意味にあるように「現実的な目線」で物事を見ること、現実的に考えた結果の心の内を示しているということになります。

「実情は、あの人のことが好きだった」というのであれば、本当はあの人のことが好きだったけれどそれを伝えることができなかったというニュアンスになりますよね。

この文章の話し手はおそらく、その人に思いを伝えるはずだったのでしょう。

それにそのような幸せな日常がやってくるのではないかと心のどこかで期待していた、でもそれがかなわなかったんですね。

期待を反した結果になったということになります。

人は誰しもいつでも真実の心(実情)は話さないものです。

あとになって「実はね、あの時あのように感じていたんだ」と表現する人も多いのではないでしょうか。

そのような点から「実情は」というのと「実は」という言葉はイコールで結ぶことができるのです。

強意語として使われる


「実は」というのは、英語にすると「Infact」と示すことができます。

これは実際は、実は…という意味を持っていますね。

これって、その実際に起きていることを”強調するため”にも使われる前置用語になります。

つまり、「実は」という言葉は、しばしば強意語として、特定の文章や用語の意味を強めて送るために使われる言葉になるんですね。

これまでにお伝えしてきた「実は」の意味は、今起きている現実だとかこれまでの現実を示すための意味としての言葉のものでした。

しかし、そのほかにも現実に起きていることでさらに強めて相手に伝えたい場合に「実は」という言葉が使われるということも忘れないで知っておいてほしい点になります。

(ちなみに筆者はこの意味があることを知らずにとても驚きました)

至って

「至って」という言葉は、何か現実が起きた後にさらにその後に起きたことを示すために使われる言葉ですね。

「これにいたっては…」なんて使ったりします。

例えば、何か新しいプロジェクトが始まっているとしましょう。

そのプロジェクトを成功させたのであれば、その過程にはおそらくいろいろなことがあったことでしょう。

その過程を説明するときに「これにいたっては、このようなことがありました」というニュアンスで使われます。

これは「実はこういうことがありました」という文章で置き換えることができますね。

つまり、「実は」の類語であるということができるんです。

よくよく

「君はそれをよくよく考えてみたのか!」「よくよく考えてみると…」なんていう言葉で使われるのが“よくよく”ですね。