しかし、現実的な世界では本当はあまり知らずに“知ったかぶっていた”というのをカミングアウトしていることになります。
このように、「本当はこのようにしていたけれど、本当はこうだった」と真実を伝えるために使う言葉になります。
実は彼は今日は来ない
この文章を言われた人はどのような気持ちになったでしょうか。
おそらくショックをうけたでしょうね。
なぜならばこの文章からは「(彼がやってくるといっていたけれども)実際のところは彼は今日は来ないんだよね」という意味になるからです。
これは「期待していたことが裏切られた」という意味で「実は」という言葉を使うことができます。
実際の様子と相手に伝えていたことに相違の点がみられたというのは、この文章を読んでなんとんかくわかるのでしょうか。
それにこの話し手は、相手が自分の話したことで期待していたことまでもわかっているように感じられます。
私も実はこちらを拝見するのは初めてです
この文章は「実際のところ、私もこれを見るのははじめて」という意味になります。
会話をしていて、知ったかぶりをしてしまうようなことってありますよね。
見たことも行ったこともないのに、相手の会話にあわせているうちにそのようにふるまってしまうこと。
この文章ではそのようにふるまっていたものの、実際のところは見たことがなかった、あなたと同じく今この瞬間に見るのがはじめてであるということを示しています。
そう、”カミングアウト”するときにも「実は」という言葉を使うことができるんですね!
あまりカミングアウトなんてするものではありませんが、その際にはだれしもなんとなく「実は」という言葉を使っているものなのです。
実は大目に見逃した
本当は見逃したくなかった、でもそうせざるをえなかった…というニュアンスをもち「実際のところ大目にみて見逃してあげた」という意味になります。
本当のことを言えば見逃してはいけないことってありますよね。
でも、それをいちいち注意していても何も変わらなかったり、物事が前に進まないこともあるものです。
そのため、大目にみたのでしょう。
「実は」という言葉はこのように過去にあった出来事を説明するためにもつかわれます。
「実は」はよく使う言葉!正しく使おう
今回は「実は」という言葉について特集してきました!
いかがでしたか?
「実は」という言葉は、誰しもその言葉の意味を知らなくてもなんとなく使うことができてしまう言葉になります。
そのようになんとなく使える言葉ほど、間違った意味で使ってしまうものはありません。
特によく使う言葉だからこそ、「ちょっと怪しいな」と思った時にはもう一度この記事を見直し、正しく使えるようになりましょう。
もしかしたらあなたの身近にいる人は、間違った意味でその言葉を使っているかもしれないのですから。