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「実は」の意味や正しい使い方、同義...(続き4)

これまた日常にありふれている言葉なので、人によってはあまり意味を理解せずに使っている方がいるかもしれません。

この言葉は、「よくよく」の後に続くことを強調しています。

ちょっと前にあげた例文であれば、「君はそれをよくよく考えたのか」というのであれば「君はそれを現実的に考えたのか」という意味になります。

このようにいわれてしまうということは思考がたりずに、何か失敗を犯してしまったのでしょうね。

「よくよく考えてみると~だった」というと、パッと見ではまったく気づかなかったものでもそれを凝視してさらに詳しく考えてみたら、現実的には○○だった、本当はこうだった…なんていう意味をなしています。

これらの文章では「実は」がさしている「現実的には」の意味に言い換えることもできますし、現実的に見ることである特定の部分を強調しているので、言い換えることができますね。

つまり、「実は」の類語として表現することができるということになります。

たいへん

「たいへん」というのは、何か特定の出来事や物事の度合いが多いこと、比重が高いことを示している言葉になりますね。

そのため、そのあとに続くものを“強調している”ということになります。

たとえば「大変その仕事は疲れました」というのであれば、「とてもその仕事は疲れた」と疲れる仕事だったことを強調していることになりますね。

それは思っていたよりも物事が大変だったということを示していますし、さらに現実的に疲れるものだったということを指していることにもなります。

そのような点から「実は」という言葉の意味と同じであることはお分かりいただけるでしょう。

よって、「たいへん」という言葉も”実は”の類語として認めることができるのです。

ずいぶん

「ずいぶん」という言葉も「たいへん」と同じく、言葉を強調する言葉になります。

「ずいぶん遅れたね」というのであれば、思っていたよりも遅刻してきたことを指しているのはお分かりいただけるのではないでしょうか。

そのように実際の状況では“遅れてきた”、それも想像していたよりも“かなり遅刻した”という意味で使うことができます。

「実は遅れてきたよね」というと、実際のところは遅れてきたということ、それに遅れてきた張本人はおそらく“遅刻なんてしてないぜ”という雰囲気を出していたのでしょう。

要するに実際の、現実の、真実というのはかなり遅刻してきたということになります。

完全に「実は」という言葉の意味と合致はしませんが、ニュアンス的に類語としてあらわすことができますよね。

「ずいぶん」という言葉も「実は」と同じように日常的に使われる言葉ですから、ぜひともその意味を覚えておくといいでしょう。

なにかを強調する言葉になりますね。

とっても

「とってもおいしかった!」というと、本当においしかったし、おいしかったという現実で起きたことを相手に伝えたいときに話す言葉になりますね。

「とっても」というのは「とても」という言葉をさらに強調したものであり、「とても」というのはそのあとに続く言葉などを強調する言葉になりますね。

つまり、「実は」が強調するように「とっても」も文章を強調する役割を持っているということになります。

「とってもおいしかった」というのであれば、「実はね、あれっておいしかったんだよ」と言い換えることができます。

それって、本当はおいしくないように見えるものでも、実際に口に入れてみたらとてもおいしかったということ、それももともと想像していたよりも周りの人がイメージしているよりもはるかに”おいしさ”が上だったということをさしていますね。

その点で、「とっても」「とても」という言葉と「実は」という言葉は意味合いが同じであるということができます。

「実は」よりも「とても」のほうが日常的に使う頻度が高いかもしれないですね。

はなはだ

「甚だ」と漢字でかくこともできる「はなはだ」というのは、指定している事柄の頻度が高いこと、想像しているよりも程度が大きいことを指す言葉になります。

「あの人は、いつもはなはだだらしないわ」というのであれば、あの人がとてつもなくだらしない人間であることを指していますね。

この言葉は、これまでにご紹介してきた類語・関連語のなかではとくに“マイナス要素”を含んでいる言葉になります。

「実は」という言葉でも、マイナスの協調をするときに使うこともあるので、「はなはだ」と「実は」という言葉は類語であるということができますね。

「あの人は実はだらしないんだ」といえば、本当はだらしなくない人に見えたものの、実際はだらしない人であったということ、それも思っていたよりも“ひどい”状態であったということを文章の中から読み取ることができるのではないでしょうか。

そうやって「実は」という言葉も、何かを強調するときに使われる言葉だということなんですよね。

連想される言葉

これまでに類語をご紹介してきました。