それだけでも「実は」という言葉について詳しくなれたような気持になっている方もいるかもしれないですね。
しかし、それだけでは筆者はとても不安です。
というのも、日本語というのはとても複雑でいろいろな角度からその言葉について知っておくべきだと感じているからです。
ということで、あなたが本当に「実は」という言葉について詳しくなれるように、ここでは「実は」という言葉から連想される言葉いわゆる関連語をご紹介しています!
さきほどの類語でも「実は」に言い換えることができる…ということでお伝えしましたが、これからご紹介していく連想される言葉も言い換えることができるものになります。
ちょっとした例文を交えていますが、ぜひあなたの想像する文章でも言い換えてみてくださいね。
ダイレクトに
「ダイレクトに」というのは「直接的に」という意味になります。
間接的になにかをするのではなく、直接的にその対象とするものにかかわったり、そこにくっついたりすることを指していますね。
「ダイレクトにいうと・・・」「ダイレクトにあなたに近づいた」というような形で使います。
ずばり「直接的(何もオブラートに包まないで)にいうとね」「直接的にあなたに近づいた」という意味になります。
「実は」というのも現実的なことを率直に見つめている意味を持っているので、「ダイレクトに」という言葉で言い換えることができます。
端的に言って
何かを話しているときに、ひとつ前の項目でもお伝えしていますが“オブラートに包まない”で相手に話すことってありますよね。
日本人は相手の気持ちを考えて行動してしまうので、どうしてもオブラートに包んで話してしまいがち。
でもそれをしていては時間の無駄にも相手に伝えたいことがしっかり伝わらないなんて言うのもよくある話です。
そうしないことを「端的に言って」と表現することができます。
率直的に、ダイレクトに伝えて…という意味になります。
「端的に言うと、私はあなたが嫌いだ」といえば、率直になにもアブラートに包むことなく“嫌いである”ということを相手に伝えていますね。
「実はあなたが嫌いだ」というのも、本当はあたかも好きなようにふるまっていたものの、それはウソであり、本当は好きではなかったということを伝えていることになります。
この二つの文章は言い換えることが可能なので、「端的に言って」という言葉は「実は」の関連語としてあらわすことができます。
率直
ひとつ前の項目で少し登場しましたが、「率直」という言葉も「実は」という言葉に言い換えることができます。
率直的=直接的…ようするに何度もお伝えしていますが、何か伝えたいことをそのまま相手に伝えることをさしています。
あなたは、自分の思った気持ちをそのまますぐに相手に伝えることができるでしょうか?
ほとんどの日本人というのは相手の気持ちを考えたり、自分と相手とのこれからの関係を考えることによってなかなか云い出せないんですよね。
しかし、時には心を鬼にして本当の気持ちを相手に伝えなくてはいけない時があります。
それこそ“率直に相手に伝える”ときですね。
ずばり「率直」というのは、ダイレクトに、直接的に、何も包み隠さずに相手に伝えるということになります。
「実は」という言葉には、「ダイレクト・端的・率直」なんていう言葉が関連しているように“現実的にまっすぐ見る・伝える”というニュアンスが含まれているということになるのですね。
「実は」の使い方・例文
「実は」という言葉の意味をしっかり知ることができたのであれば、次はその使い方について確認していきましょう!
「実は」という言葉は、日常的に誰もが簡単に使うことのできる言葉ですよね。
そのため、せっかく意味を確認したとしてもその言葉を間違ったニュアンスで使ってしまう人ってとても多いのです。
それじゃあこれまで学んだことがむだになってしまいますね。
そのようにならないように、ここでは「実は」の使い方を例文によって確認していきましょう。
それぞれの意味とそれぞれのアドバイスポイントを記しています!
実はこう話す私も事実はあまり知らなかった
この文章はどのような意味を持っているでしょうか?「実際のところ、こう話す私でも本当は事実をあまり知らなかった」という意味になります。
この話し手はおそらく“あたかも自分がその事柄について知っている”かのようにふるまっていたのでしょう。