ここまで読んでいただくと、親切とお節介は全然同じものではないということがわかってもらえたかと思います。
一見見ると、簡単にお節介人間から離脱できそうな感じさえします。
しかし、お節介と親切とはそこまで単純なものではなく、実は迷惑がられる行為の前に、絶対に頭に入れておかなければいけないことがあるのです。
お節介から抜け出して真の親切を提供できるようになるためには、まずはこの二つを理解してからトライしてみるようにしましょう。
お節介は無自覚なことが多い
注意すべきこと一つ目、それはお節介は無自覚なことが多いということです。
本人は本当に親切心から相手を助けたい一心でやっていることでも、相手を傷つけてしまったり迷惑だと思われてしまったりするのです。
自分が感謝されたいからという理由で人に親切にしている人は、それが相手のお節介になっているかどうかに関係なく自分の意思で行動します。
言い換えれば、それが相手のためにならなくとも自分の利益のために故意的にお節介をしていることだってあるのです。
しかし、そんな人はごくわずかでほとんどは無自覚にお節介をしてしまっている人の方が圧倒的に多いでしょう。
心当たりのある人は、まずは何か行動をする前に相手の気持ちを考えてみるようにしてください。
すぐに口に出すのではなく、一旦自分の中で「本当に相手はそれを望んでいるのか?」ということを考え直してみましょう。
または、相手に一言「こうしようか?」という風に断ってから行動すると良いでしょう。
親切でさえ、相手のためにならないことも
お節介の一番怖いところは、親切でさえ相手のためにならないことがあるということです。
親切心でやったことも思いがけず相手を傷つけてしまうことがあるのです。
これはどっちも幸せな気分にならず、一番最悪な結末ですよね。
やった側も助けてあげるどころか逆に迷惑をかけてしまって辛い、やられた側も迷惑をかけられるし相手にも申し訳ないという気持ちで辛い、両者が悲しくなってしまいます。
そして、100パーセントお節介ではなく完璧な親切というのはほぼ無理な話です。
先ほども言った通り、人間はそれぞれ価値観も違えば求めるものもその場その場で全く違います。
そこを無理に理解しようとするのではなく、できるだけ相手の気持ちを聞いてあげて意思疎通することが大切なのです。
相手からしっかりと希望を聞き出すことで、お節介にならずにちゃんと「親切」に対応してあげることができるのです。
受け取り方はひとそれぞれ(まとめ)
親切とお節介、似ているようで全然違うこの二つ。
あなたは自分が本当に人に親切にしていると感じましたか?
それとも、もしかしたらお節介になっているのかもしれないという心当たりがありましたか?
迷惑に感じられる行為というのは確かにいくつかありますが、それも人それぞれなのです。
それを有難いと思う人もいれば、本当の親切を迷惑だと思う人もいます。
結局はその気持ちを受け取る人次第ということです。
親切というものに、こうするべきだという完璧なマニュアルは存在しません。
相手としっかり向き合って、毎回新しい道を見つけるのがその人にとって一番の親切を導くことでしょう!