自動車教習所の例でいえば、運転技術を覚えるためには実技を習わなくてはなりません。
教習車に乗り、助手席に教官に乗ってもらって実際にハンドルを握りながら、ブレーキのタイミングやウィンカーの出し方などを教官の指示に従い実際にやってみながら少しずつ覚えて身につけていきます。
修得は学びながら
こちらは修める、得るという意味ですから、学んで得るということになります。
もちろん自動車教習所で実技をしながら教官から習いつつ得るということで、この場合は習得で正解なような気がしますよね。
しかしたとえば学科の方なら、修得の方が正しそうです。
先生から教えてもらうのだからこちらも習得かな?と思うかも知れませんが、学問であり習うというより学んで得る場合には、修得の方がぴったりです。
2.学業を指すかどうか
漢字の意味から考えて『修得』と『習得』のふたつの言葉は似てはいますが意味は微妙に異なる言葉です。
ただ、厳密な使い分けは現代ではだいぶあいまいになってしまっています。
基本的には、学業であるかどうかがポイントになるでしょう。
学校の単位や科目などは修得になります。
自動車免許を取るために自動車教習所に通って習うという場合でも、運転技術を習うというときは習得を使うことがほとんどです。
ですが、一部では『修得』が使われていることがあります。
これは、学科であり試験もあるために学問とみなされているということなのです。
他にも、医療技術を習う場合はたいていが『修得』です。
技術ですし実習などもありますから習う方の『習得』が正しいようにも見えますが、基本的には医療技術は大学の医学科へ進むなどして学校で学ぶ学問なので、修得の方が使われることが一般的なのでしょう。
学生ではなく既に医師免許を取得して医師として働いている人が、なにかの研修で最先端技術を学ぶなどという状況では、逆に『習得』が使われることが一般的になります。
習得は全般的なもの、実務・技術・操作方法など
使い分けについて絶対的な決まりはなく、漢字の意味を考えて使い分けるということも現代ではだいぶ薄れてきていますが、基本的には「習得」は、習って得る技術などに使われるものです。
車の運転や飛行機の操縦、最近ではドローンの操作方法などもこれに含まれるでしょう。
カメラの使い方やパソコンの操作方法なども「習得」です。
その他、ギターの弾き方やカリグラフィーの書き方などの技術も「習得」ですね。
修得は学業・学問、教科・科目・知識など
学問や学業、学校で習うような、国語や体育、法律、医学などといった教科や科目などは「修得」を使うことが一般的です。
単位の履修、修学旅行など、学ぶという場面では「修」の漢字が使われます。
学校以外でも、個人的に勉強をして得た知識などについても「修得」を用いることが多いでしょう。
「弁護士になるために勉強をして知識を修得する」「資格試験のためにテキストを購入して知識を修得する」などといった使い方をすることもあります。
「修得」という漢字の性格上、「学ぶ」という意味あいが強くなるためです。
ビジネスマンが習得しておきたい4個のスキル
さて、ではスキルについては主に「習得」を使うというところを解説いたしましたが、ここからはビジネスマンが「習得」しておくと役に立つおすすめのスキルについてご紹介していきます。
どんな業界で働いているか、どんな部署で働いているかなどによって必要なスキルは異なってきますが、一般的にどんな業界や部署でも役に立つようなスキルなら、習得しておいて損はないですよね。
お仕事によっては、30代を過ぎると管理職を任されてより多くの人と接したり、部下をもって管理指導したりする必要も多くなってきます。
お仕事の幅が広がったり、会社からかけられる期待も大きくなったりもするのではないでしょうか。
より上を目指すためのひとつの方法として、スキルアップはとても大切です。
お仕事以外の部分でも役に立つこともあるはずなので、ぜひ身につけてみましょう。
1.ビジネスマナー
ビジネスマナーとは、ビジネスで求められるスキルの中でもっとも重要なスキルである、と言っても過言ではないかもしれません。
まず初めに身に付けておきたいスキルですね。
新入社員にもまずビジネスマナー研修を受けさせるという会社も多いでしょう。