ビジネスマナーのスキルを習得しようと考えるなら、意識してするのではなく、なにも考えなくても自然に行動ができてしまうところまでレベルアップさせるのが良いでしょう。
自分が習得することをゴールにするのではなく、習得して部下など他人に教えることができるレベルにまで高めることをゴールにすると、より高いレベルでスキルアップすることができます。
意識的有能(知っていて、考えるとできる)ではなくて無意識的有能(知っていて、考えなくてもできる)という状態が良いですし、無意識的有能に意識的有能(知っていて、考えなくてもできる。
人に教えることもできる)になるのがベストですね!
ここまでいけば、気が緩んだ時にうっかりマナーにはずれた言動をしてしまうというようなこともなく、ナチュラルにマナー通りの言動をすることができるでしょう。
「ビジネスマナーが身についている」と言えるでしょうね。
ビジネスマナーで資格を取りたいと考える場合は、『ビジネス実務マナー検定』『ビジネス電話検定』『秘書技能検定』などがあります。
『ビジネス実務マナー検定』も『秘書技能検定』も、どちらも『公益財団法人 実務技能検定協会』が実施している検定試験となっています。
ビジネスマナーは資質や実務、コミュニケーションなどの能力が試される検定内容となっています。
1~3級まであり、3級は基本的に選択問題なので、過去問題集を勉強してチャレンジがてら3級から受けてみるのも良いでしょう。
1~2級だと穴埋め問題や箇条書きで回答する記述式の問題が増えてくるので少し難しくなってきます。
1級ではビジネスマナーがきちんとした話し方ができているかをチェックするために、スピーチテストもあるので更に難易度はあがってきますね。
秘書検定も資質やコミュニケーション能力が必要とされます。
ビジネスマナーと比較すると、職務についての知識やマナー、接遇態度なども出題範囲になっているところが少し異なってきます。
準1級から面接試験もありますし、対人マナーだけではなくお礼状の書き方や敬語の使い方などの実務能力が必要です。
どちらの検定もマナーという点では内容はかぶっていますが、検定の名前のとおりビジネスマナー検定は「ビジネスマン全般」が対象であり、秘書検定では「企業の役員秘書」に見合った内容となっています。
職場内での協調性や訪問先でどのように振る舞うかなどが重要になるのがビジネスマナー。
それに対して秘書検定では、役員宛てのお客様に対する対応や役員に対しての対応が注目される検定内容となっているところが大きな違いです。
社会人としての基礎知識を学び資格をとりたいというときには、まず『ビジネス実務マナー検定』から始めるのがおすすめと言えるでしょう。
長くひとつの企業にいる人だと、自分ではできているつもりでもそれはその会社独自のカルチャーであり、世間一般では通用しない知識であることもしばしばでてきます。
今後転職や独立を考えている人など、一般的な広く使える知識が必要な方は、こうした資格試験の習得を通じて一般常識を改めて学び直すというのも大切なことではないでしょうか。
更に一歩すすめて、VIP対応も自信を持ってこなせるようにしないという方は、秘書検定も受けてみると良いでしょう。
検定の知名度からいうと秘書検定の方が比較的名前を知られており、秘書検定を持っていればある程度「すごい」と思ってもらえそうです。
知名度が高い分秘書検定の受験者素はビジネスマナー検定の受験者の約12倍もいる年もあったほどだそうですよ。
その他日本教育実務協会による『ビジネスマナースペシャリスト』、職業教育・キャリア教育財団による『ビジネス能力検定』などもあるので、自分に合った検定を探してみてください。
2.コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、相手とコミュニケーションを図り円滑な意思疎通を行うためのスキルです。
ビジネスではもちろん、プライベートでも日々必要とされるスキルですね。
対人関係を円滑に
コミュニケーションスキルがあれば、周囲の人との対人関係が円滑に運びやすくなります。
相手の話しをよく聞き、自分の意見を話す。
この、『聞く』と『話す』が基本のスキルとなります。
現在では実際に会って話したり電話で話したりすることだけでなく、EメールやFacebook、InstagramなどのSNS、LINEなどのチャットツールやSlackのようなコミュニケーションツールなどが普及しているため、『読む』や『書く』などのスキルも重要になってきました。
お互いの意思疎通を図りやすくする
コミュニケーションは大きく分けてふたつにわけられます。
言語(バーバル)コミュニケーションといって、言語を使って聞いたり話したりすることでコミュニケーションを行うやり方と、非言語(ノンバーバル)コミュニケーションという言語に頼らずに相手の表情や目の動き、態度を視覚から、話し方や声の抑揚、トーンやテンポ、発声の仕方などを聴覚からそれぞれ情報を得ることで、コミュニケーションを図るやり方とがあります。
メールやチャットなどで文字情報でやり取りしているときには聴覚情報はお互いに使えませんが、メールの文章の書き方、記号や改行の使い方などの視覚情報は参考にすることができます。
お互いにこうした多くの情報をやり取りすることで、相手のことを理解し意思の疎通を図りやすくするのです。
相手が発している情報だけにとどまらず、こちらから質問することで相手の情報を更に引き出すことも、コミュニケーションのひとつです。
成果に直結する重要な要素
コミュニケーションスキルが高い人は、相手が考えていることや相手の立場を思いやってコミュニケーションを行うことができるため、相手と良い関係を築くことができます。