適切な距離感でコミュニケーションが取れるので、相手からの信頼を失うことなく着実に信用を積み重ねていくことができるのです。
信用してもらえていて良い関係が築けていることは、ビジネスの関係ではそれだけで成果に直結する可能性の高い非常に重要な要素となります。
たとえば大事なプレゼンに遅刻してしまったとしても、日頃の行いがひどいものでクライアントに全く信用してもらえていなければ、たとえ天災や人身事故などのどうしようもないアクシデントで遅刻したとしてもネガティブなイメージに取られがちです。
しかしながら、良好なコミュニケーションを取れている関係であれば「○○線止まっているって言ってたよね。
ニュースで見たよ。
大丈夫、プレゼンの順番繰り下げておくから」と言ってくれることもあるでしょう。
ライバル社の提案と自社の提案でクライアント企業のみなさんが迷っているときに、良好な関係を気づいていたなら「○○さんの提案だから、○○さんに今回は任せてみよう」という話になることもあります。
普段から相手に興味を持ってきちんと話を聞き、相手の言いたいことを汲み取って理解し、かつ自分が伝えたいことも分かりやすく丁寧に話して伝えることができていれば、相手との信頼を築いていくことができるのです。
3.基本的なパソコンスキル
基本的なパソコンスキルは、大抵の仕事で必須事項になってきています。
業種によってはほとんど使わないことも多いでしょうが、必要な職場ではパソコンとパソコンスキルがないと全く仕事にならないほどです。
一昔前には『パソコンスキルがある』というと、今でいうシステムエンジニア・プログラマのような専門的な難しいスキルを求められることが多かったものですが、現代で求められているパソコンスキルとはそこまで専門的で高度なものではありません。
職種にもよりますが、なんらかの事務作業がついてまわる仕事についている場合は、MicrosoftのExcel、Word、PowerPointの3つがある程度使えれば、パソコンスキルがあると言って差し支えないのではないでしょうか。
文書作成
文書作成は、主にMicrosoftのWordやJustSystemsの一太郎、グーグルのGoogleドキュメントなどに代表される文章作成ソフトを用いて行うことがほとんどでしょう。
基本的にはまず文字入力をすることができればある程度ソフトを使うことはできるはずです。
ただ、単純に文字入力をするとは言っても、1分で10文字程度の入力ができる人と、1分で100文字程度の入力ができる人では、同じ時間をかけて作業をしても入力できる文字数に10倍もの開きがあることになります。
タッチタイピングができて入力ミスが少ないに越したことはありません。
さらに、単に文書を入力するだけでなく、それは議事録だったり企画書だったりとなんらかの書類であるケースがほとんどかと思われますので、それぞれの用途にあったみやすさやわかりやすさを兼ね備えた文書を作成する必要があります。
改行の位置や選択するフォント、フォントの大きさや色などに加えて、テンプレートを利用したり行間を整えたりセンタリングをしたりなどのレイアウト調整をする能力も必要でしょう。
内容によっては表を作成して挿入したり、画像を挿入したりする必要も出てくるはずです。
箇条書きやインデントなどを加えて見やすくすることも大切ですね。
相手に要点を的確に伝える文章力
また、文章能力も必要でしょう。
たとえば社内用の文書で議事録を作るとしても、話された内容をただただ羅列するだけではいけません。
要点を的確に、わかりやすく箇条書きにしてまとめるなどの能力も必要です。
話した人の話した順番のとおりにまとめるだけではなく、よりわかりやすいように構成を変えて整えたり、ケバ取りと呼ばれる無機能語の削除も必要です。
無機能語とは、たとえば「えっと」「あの」のような言葉のような発言者の口ぐせなどを違和感のないように省いていくことを言います。
「えっと、昨日の会議で決まった、いやおとといですね。失礼。一昨日の会議で決まった議題について再度検討する必要がでてきました」
と発言者が発言したとして、これをそのまま
「えっと、昨日の会議で決まった、いやおとといですね。失礼。一昨日の会議で決まった議題について再度検討する必要がでてきました」
と記してはいけません。
「本日は、一昨日の会議で決まった議題についての再検討をする」
というように文章を整え再構築することが望ましいのです。
パソコン自体にトラブルが生じた際に対処する操作スキル
またそれだけではなく、パソコン自体にトラブルが生じた際に対処する操作スキルもあるに越したことはありません。
たいていの企業ではIT担当部署や担当者がいるはずですので、不具合は担当者に問い合わせて解決してもらうことができます。
しかし出張中に会社支給のノートパソコンで作業をしているときにトラブルが起きることもあるでしょう。
会社によってはIT専用の担当者が配置されていないケースもあります。
そんなとき、ある程度の簡単なトラブルなら自分で対処できることが望ましいです。