これらの文化が日本に入ってきて「ツーブロック」という名前で広まったと考えられます。
ちなみに、日本でツーブロックが流行したのは1980年代で、吉田栄作さんが人気の火付け役でした。
今の女子のツーブロック人気は木村カエラさんで、2000年代に入ってからのことです。
ツーブロックと似ているけど違う名前の髪型
男性のヘアスタイルとして広まっているものが主流ですが、日本人から見ると全部ツーブロックに見える髪型にも違う名前がついているものがたくさんあったのでご紹介しておきます。
女性でも取り入れられるものがある…かもしれません。
プレジデンシャルカット
サイドと襟足の刈り上げに、トップを七三にしてポマードでなでつけたスタイル。
アメリカから流行が始まり、1950年代に日本でも流行しました。
当時はバリカンではなくカミソリで剃っていたようです。
アイビーカット
アメリカの名門私立8大学をアイビーリーグといい、その大学生たちの間で1960~70年代に流行したヘアスタイルです。
アイビーカット自体は七三に分けたショートヘアで、前髪を上げて後ろとサイドに流してなでつけたヘアスタイルですが、サイドの刈り上げを伴うこともあり、プレジデンシャルカットとの線引きは曖昧です。
ヨーロピアンリーゼント
もみあげから耳の中間~後ろあたりまでのサイドを刈り上げ、トップを長め、後頭部を短めにカットしたスタイル。
リーゼントはなでつけることを指すため、トップの長い髪を後頭部側になでつけ、ポマードでかためます。
現代でも流行の兆しがあり、スーツを好む男性の間ではトラディショナルな髪型として愛されています。
現代ではポマード特有の臭いが嫌われる傾向にあるためジェルが主流です。
テクノカット
襟足を刈り上げて揉み上げを鋭角に切りそろえたものがテクノカットです。
日本人がテクノカットというと、オードリーの春日さんが以前していたような髪型を思い浮かべますが、あれはテクノカットとボブとツーブロックをミックスした形なので、普段私たちがテクノカットと呼んでいる髪型はツーブロックも含んでいるのです。
テクノカットのツーブロックは襟足も刈り上げています。
モヒカン
一般にはモヒカン刈りのことで、トップだけ残して左右の髪の毛を刈り上げたスタイルなです。
トップの髪をツンツン立てることはマストではないため、ツーブロックよりも刈っているかどうかという差しかありません。
ベリーショートのツーブロックはほぼモヒカンです。
ソフトモヒカンもあり、両サイドの毛を刈るよりは長めにカットし、中央にボリュームを出したヘアスタイルを呼びます。
女性でも中央にボリュームを出してアップにするとモヒカン風などと呼びます。
周囲とは一味違う髪型を楽しもう
難易度が高そうに思えたツーブロックも、ロング、ミディアム、ボブでできる隠れツーブロックなら初心者でも抵抗なくできそうです。
その快適さがわかったら、やみつきになってショートやベリーショートにする人も少なくありません。
ツーブロックからまた髪を伸ばしていくのが大変だったり、キープするためのお手入れを定期的にしなければならないというデメリットはあるものの、日々のシャンプーやドライヤーが楽になることを考えるとどっちもどっちかもしれないですね。
ツーブロックの人気が徐々に上がってきているとはいえ、まだ少数派ですから、周囲とは一味違う髪型で差別化することが可能です。
夏に向けてツーブロックのメリットを取り入れ、スッキリ涼しく過ごしてみてはいかがでしょうか。