感傷に浸るのが好きな人の心理
感傷に浸る時には、その人はぢんな心理状態なのでしょうか。
どのようなことに影響されているのでしょうか。
どのような心理の時に感傷に浸るのかを知ることができれば、感傷に浸るという経験もできるし、感傷に浸りたくないと思う人には、それを防ぐ効果にもなります。
感傷に浸りやすい人は、ある意味で感性が強い人でもあります。
普通の人が見過ごす様な繊細なことにも、心を奪われるようなのです。
そこで、感傷に浸りやすい人の心理を調べてみたいと思います。
1.寂しい
ふと感傷にふけってしまう時は、ちょっと感傷にふけるだけの時間の余裕がある時で、そして何かの拍子に感傷に浸ってしまうようです。
ひとりで仕事帰りに通おりがかった地下街のイタリア料理店は、よく彼女とふたりで食事に出かけたお店でした。
シンプルな内装のお店で、一番奥の席を指定して座りました。
ふたりで最初に注文したのが「アクアパッツァ」という料理。
料理の内容が分からずに注文したけれど、魚貝類をトマトソースで煮込んだようなもので美味しかった。
それ以降は、ずっとその料理ばかりを頼んで食べたことを思い出したのです。
店の前を通った一瞬に、そのことを思い出したのです。
そして、最寄りの駅から自宅まで徒歩で帰る10分ほどの時間に、彼女と別れたことが寂しくなって、感傷に浸ったのでした。
楽しい思い出を思い出すと、寂しさを感じてしまい感傷に浸るようです。
2.不安である
何かに不安を感じている時にも、感傷に浸りやすくなります。
というのも、不安によって何か不幸なことが起こるのではと思っているからです。
何が起こるかは漠然としているのですが、今よりももっと悪い未来がやって来るのではと悲観してしまうのです。
それをもっと考えようとすることで、感傷に浸ってしまうのです。
最悪な未来にならないようにしようとする心の防御反応なのです。
過去にも、同じようなシーンがあって、自分には耐えっれないような辛い経験をした記憶があるかも知れません。
そんな辛い過去を繰り返さないようにと、心が自然に防御するようになったのです。
些細な不安も大きくならないようにと願い、それを感じて感傷的になってしまうようです。
感傷に浸りやすい人というのは、非常に慎重な人でもあるはずです。
目の前の些細な問題も、幅広く考える能力も備えていると思われるのです。
チームの中には、このような人が加わっていると、ある意味で安心できるかも知れないのです。
3.悲しい
悲しみを感じることは、感傷に浸りやすい心理になりやすいと言えます。
繊細な性格であるがゆえに悲しみを感じることも多いと思われます。
悲しい出来事が蘇った時に、人は感傷に浸りやすいのです。
以前には、「いつもめそめそ泣いている」と言われたことがあるはずです。
他人が気付かない悲しみも感じるようです。
悲しみに敏感に反応して感傷に浸ることもあるのですが、このことは何も恥ずかしいことではありません。
どんな人でも、普段は明るく振る舞っている人でも、どんなに楽しそうに生活していても、時には何かに悩んだり悲しんだりして落ち込むことがあるはずです。
まったく落ち込むことがない人なんているはずがありません。
落ち込むことがない人の方が、どこかおかしいとも言えます。
落ちくむような悲しいことを経験して成長していくのですから、時に悲しくなって感傷に浸っても、許されることなのです。