仕事仲間三人で、ある秋の休日にドライブに出かけたのでした。

男ばっかり三人でした。

これといった目的もなく、単に気分転換とでもいいますか日頃の仕事のストレス発散の目的もあったと思います。

三人とも当時は彼女もいなくて、暇だったこともあります。

景色が良いところを巡ろうということで、伊豆半島を目指して走ってみることになりました。

横浜方面から熱海を抜けて伊東方面に行くことにしました。

熱海までは渋滞もあって時間がかかったのですが、そこからはあえて海岸沿いにドライブすることにしたのです。

みんなは時間に余裕があるので、ゆっくり走ることには抵抗はありませんでした。

同じような海岸線なのですが、景色に飽きることはありません。

いろんな会話を楽しみながら走り続けたのです。

伊東を過ぎると、下田まで行ってみようということで下田を目指しました。

下田は遠いと思っていたのですが、みんなで行くとすぐに着いた感じでした。

下田には綺麗な海水浴場(白浜大浜海水浴場)があります。

車を駐車場にとめて海岸に降りて行ったのです。

青い海と白い砂浜!まるでどこかのリゾート地に来たようです。

男だけ三人でも、気分はウキウキして来るのが不思議なのです。

人が多い夏場を過ぎていたので、静かで心が癒されるようです。

運転手も休憩が必要で、缶コーヒーを買って雑談がてらに休憩しました。

すると、一人がタバコを吸いながら無口になったのです。

何かを思い出しているかのように感傷に浸っているように思えました。

そこで、改めて確認すると、「実は、先週にこっそりと付き合っていた彼女と別れてしまったんだ」「彼女は海が好きで、こういうところで波の音を聞きながらふたりで話していたのを思い出したよ」というのです。

何かのきっかけで、懐かしい出来事を思い出し、物悲しい気持ちに包まれる時に感傷的になるようです。

普段は朗らかで楽しい奴なのですが、ふと無口になって感傷に浸っていたのです。

懐かしい景色に、センチメンタルな気分になったようです。

もちろん、彼には頑張れよと激励したのですが、気が付くと三人共に頑張らなくてはいけないことに気付いて笑ったのでした。

感傷とは?


感傷とはどういう状態なのでしょうか。

「感」に「傷(きず)」がついていますから、傷ついた気持ちということは分かります。

何かに感じて心を痛めることなのです。

喜怒哀楽が激しい人に対しては、「あの人は感情的な人だ」と言いますが、「あの人は感傷的だ」という表現はあまり使わないようです。

感情的だと表現する時には、大声で怒ったりわめいたり、すぐに喧嘩腰になってしまうタイプの人対して使うことが多いようです。

もちろんそんな人も、心に傷を負ってみんなの前で大泣きすることもあるのです。

しかし、感傷的な人だとは言わなくて、やはり感情的だと言ってしまいます。

これは、感情的な人という時には喜怒哀楽の全てを感じやすい人のことなのですが、感傷的な人とは心を痛めたり悲しんだりすることに限定して感じやすい人のことだからです。

怒ったり笑ったりしやすい人に対しては、ちょっと使いづらいようなのです。

感傷とは、心を痛めたり悲しんだりするような、限定された感情のことなのです。

物事に感じて心をいためること

感傷とは、物ごとに感じて心をいためることです。

ワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメントに、日本サッカーチームも進出することができました。

この大会の2ヶ月ほど前に、ハリルホジッチ監督から西野監督に変更するというドタバタ劇の末の大会だったのです。

直前の練習試合も負けてしまい、上手くチームがまとまっていないようにも見えるので、ファンや関係者からはさんざん批判を浴びた上でのトーナメントへの進出でした。

トーナメントの初戦は強豪のベルギーチームで、圧倒的な強さでトーナメントに進んできたのです。

さすがの日本チームも太刀打ちできないと想像されたのですが、長谷部主将を先頭にしっかりとまとまって戦い、何と後半には2点を先行して頑張ったのでした。

しかし、無情にも同点に追いつかれたあと、最後の最後で1点を奪われて負けてしまったのでした。

ここまでの戦いぶりは世界の称賛を浴びて、日本チームは堂々と日本に帰国したのでした。

帰国後の記者会見で、長谷部主将は今回の大会で代表を引退しようと心に決めていたそうで、ベルギー戦の終了後にはグラウンドに寝そべってしばらく雲を見ていたと明かしました。

その時の気持ちを「代表を引退することは決めていたので、喪失感はすごい。

雲を見て感傷に浸っていた」とも明かしました。

ここまで一生懸命に頑張ってきたが、長くやっていた日本チームの主将を降りることに感じて心を痛めたようです。

物事に感じやすく、すぐ悲しんだり同情したりする心の傾向、またその気持ち

「年を取ると涙もろくなる。

ドラマを見ていて、悲しい場面になるとつい涙が出てくる」という人がいます。

確かに、齢と共に涙もろくなったと実感するという人は多いようです。

しかし、そんな疑問に対してかかりつけのお医者さんは、「そんな事はないですよ。

確かに年を取ると様々な部分に「緩み」は生じます。

口元が緩んで食べこぼしをしたり、尿漏れを起こしたり、身体の皮膚も緩んでたるんだりと変わってきます。

これは筋肉の低下や皮膚の弾力の低下によって起こるもので老化現象と呼ばれるものです。

しかし、涙腺と言うのは涙を作る器官で涙を流すための腺ではないそうです。

むしろ、高齢者は涙を作って分泌する機能が低下してドライアイになりやすい」とのことでした。

しかし、年を取ると感傷的になり涙を流しやすくなると信じていたので、さらに食い下がると、「齢と共に涙もろくなるのは、涙腺ではなく脳の老化によるもの」だと聞きました。

年を取るにつれて前頭葉などの脳の機能が低下して、感情を抑制してコントロールすることが難しくなるためだそうです。

だから、涙もろくなったり怒りっぽくなるのです。

だから、人身事故で遅れている交通機関で、駅員に食って掛かって喧嘩しているのは高齢者に多いそうです。

ともかく、物事に感じやすく、すぐに悲しんで涙もろくなったり同情したりするのは、年を取った証拠でもあるようです。

感傷に浸るのが好きな人の6個の特徴

ちょっと姿を消すと、どこかでひとりで感傷に浸っている人がいます。

後ろからその姿を見ていると、物寂しげにも見えるし休息をしているようにもみえるし、おとなしくしていることは間違いありません。

男性なら、タバコをふかしながら時には深呼吸をしたり空を仰いだりしています。

女性なら、静かなところに座り込んで、ジッと目の前の何かを見つめて時折りため息をつくようです。

みんなで何かをやっている時に、ふといないことに気付いて探すと、ひとりで感傷に浸っているのを発見するのです。

あまりにもたびたび自分の世界に入り込んでしまってはこちらも困るのですが、誰もがふと自分の過去を振り返ってみた時に、後戻りできない傷跡があるものです。

そんな事を振り返る時に、感傷的になるようです。

1.ロマンチスト

もともと「ロマンチスト」とは、浪漫主義(ロマン主義)を信奉する人のことですが、これは「現実離れした甘美な空想を好む空想家、夢想家」のことです。

常に希望や理想を追い求めるのです。

つまり、現実的ではない空想を好むのです。

だから、現実的な人からは「夢ばかり追いかける人」と揶揄されることも多いのです。

ややもすると理想ばかりを主張するので、「あいつはロマンチストだから」と皮肉を言われてしまうこともあるのです。

「夢見る少女」というようにロマンチストは女性に多いと思われがちですが、実は男性の方がロマンチストが多いようです。

特に結婚に関しては、男性は夢を追いかけるロマンチストですが、女性は現実を直視したリアリストが多いと言われています。

このように結婚でも仕事でも、ロマンチスト独特の考え方や生き方があるようで、リアリストとは真っ向から衝突することもあるのです。

悲しさや寂しさが好き

ロマンチストは、理想を追い求める行動をとって夢に向かって突き進むのです。

ロマンチストは、単なる空想家と思われがちですが、実際は自分の持つ能力を最大限に発揮して、理想に近づきたいと頑張る人なのです。

しかし、一般的な人から見るといかにも理想が高すぎるので、側で見ていると理想と現実のギャップが深くなっていくのがよく分かるのです。

ロマンチストはそのギャップが大きくなりすぎて到底無理だと自覚した時に、「それでもあくまで理想を追いかけるか」「このあたりで諦めるか」と大いに悩むことになるのです。

そして、理想は遠いのかと自覚し始めた時に、これまで頑張ってきたことに対して悲しさや寂しさを感じてしまうのです。

この姿を見ていると、ロマンチストは悲しさや寂しさが好きなように見えてしまうのです。

感受性の豊かな自分が好き

ロマンチストは、いい加減な夢を創造して理想を追いかけている訳ではありません。

これまでに経験した様々なことを元に、夢を創り上げるのです。

誰よりも世の中の動きを先読みして、未来を予測する能力も持ち合わせているのです。

普通の人には見えない、感じないものを、しっかりと捉えているのです。

それをもとに理想の姿を追いかけるのです。

時には、直感や霊感など五感を働かせた夢を語ることもあるのです。

すなわち、非常に感受性も高いと言えます。

ロマンチストが持つその鋭い感受性に付いてこれないので、彼らはできもしない夢ばかりを追いかけると揶揄するのです。

ロマンチストはそのように揶揄されても、自分の感受性に自信を持っているので、むしろ感受性の豊かな自分が好きなのです。

感傷に浸るのが好きな人は、ロマンチストなのかも知れません。

ムードを重視している

その時の空気を大事にしている人は、ロマンチストと言えるかも知れないのです。

常に相手のことを考えて、理想の空気を創り上げたいと思っているのです。

つまり、その場のムードをとても大切に考えています。

しかも、何事にも繊細であることと、些細なことにでもすぐに感動してしまうのです。

その時のムードを重視しているからすぐに感動してしまうのです。

悲しいムードを感じると、すぐにそのムードを感じて感傷的になってしまうのです。

悲しさや寂しさを感じやすいということは、悲しむことに、その時のムードに親しんでいるのかも知れないのです。

2.繊細


感傷的な人は、非常に繊細であると言われます。

そして、それは他人のことでも自分のことのように敏感に感じてしまうのです。

「他の人の気持ちを、いつまでも考えてしまう」「自分のことよりも、他人のことを考えてしまう時間が多い」「このまま見過ごしていると、きっと困ることになる」などと感じてしまうのです。

さらには、感傷的な人は直感と共感力に優れているとも言われています。

並外れた感性を持っている人も多いのです。

並外れているので、普通の人には理解できない時も多いのです。

繊細だから分かる直感なのです。

繊細過ぎると、突然にみんなの前でも泣き崩れたり狼狽したリ、感じた気持ちをストレートに表す時もあるのです。

周りの人は、あまりの豹変ぶりに狼狽えてしまうのです。

これも繊細過ぎるために起こることなのです。

小さなことにも感動

「ほら、あそこにも芽が出ている」と散歩の途中に道端の草むらを指差す時があります。

凍えたような大地にひっそりと突き出た芽を見つけるのです。

ジッと目を凝らさないと分からないような繊細な芽をすぐに見つけるのです。

そして、「もう春がそこまで来ているんだ!草花の命を感じる!」などと感動しているのです。

「厳しい冬の寒さに耐えて芽を出したんだよ!」と土の中で耐えて頑張ってきたことを、自分のことのように自慢しているのです。

そんなことなど、自然現象だからそんなに感動することでもないのにと思うのですが、感傷に浸る人というのは見逃さないのです。

小さなことにもこだわって、感動するのです。

よく感情が込み上げてくる

よく感傷に浸る人は、脳の働きが活発ではなく感情の抑制やコントロールがあまりできなくなっている人もいるようです。

年を取ると老化現象で感情のコントロールが上手く出来ないようになりますが、それと同じように感傷に浸りやすい人もそのような傾向があるのです。

だから、突然に悲しみが溢れてきたり涙ぐんだりしてしまいます。

感傷に浸るのが好きな人は、よく感情がこみあげてくるようです。

傷つきやすい

感傷に浸りやすい人は、繊細で感じやすい性格だと書きました。

ほんの些細なことでも気になるのです。

周りの音にも敏感です。

普通の人なら気が付かないのですが、蛇口からポトポトと落ちる水滴の音、カチカチと小さな音を立てている時計の音、話をしている時にボールペンの先を出し入れするカチカチという音、などが異常に気になるのです。

そんな音だけでもフラストレーションが溜まってしまうのです。

時計の音などは耳を澄まさなければ聞き取れませんが、感傷に浸る人には耳障りな音なのです。

ちょっと陰口を言っただけなのに、妙に聞かれてしまうのです。

感傷に浸るのが好きな人は、周りの人のことが気になって知らず知らずのうちに聞き耳を立てているのかも知れません。

そして、目に見えないようなところで非難されていると直感で感じて、傷つきやすいのです。

3.時間がある

ちょっと考えてみると、感傷に浸る人はいつどこでも関係なく浸っているようです。

ちょっと仕事の合間に、友人と遊んでいる時にも、家でゆっくりと休養している時や何かをしている時などです。

そして、感傷に浸る時には自由に使える時間が必要でもあります。

例えば、みんなで一斉に作業を行う流れ作業などに従事している時には、ちょっとその場を抜けて感傷に浸っている光景は見たことがありません。

そんなことをしようものなら、みんなからゴウゴウの非難を浴びるはずです。

感傷に浸る気分にもならないはずです。

ということは、感傷的になる瞬間は、ゆったりとした時間がある時なのです。

日々の仕事に忙殺されているような現場にいると、無理なのです。

目の前に今日中に処理する必要がある仕事が山のようにある時には、感傷に浸るどころではないのです。

感傷に浸るには、自分のために使える自由な時間がある時なのです。

逆に考えると、自由な時間が十分にある時に感傷に浸れるのです。

「感傷に浸っている暇があるなら、サッサと仕事を片付けろ!」と上司に怒鳴られそうです。

職場では、感傷に浸ることは少ないと思います。

時間に余裕があり過ぎると、浸ってしまいそうです。

自分のために使える時間が必要

感傷に浸るには、時間の余裕が必要と思います。

朝職場に出かける時に、急いで家を出て急いで電車に飛び乗り、混雑した車内で人ごみにもまれて目的の駅まで移動し、また急いで会社に入るというような忙しい時間帯では、感傷に浸る気分にもならないはずです。

しかし、お昼休みに屋外に出て行って、どこかの片隅で自由な時間ができると、つい感傷に浸ってしまうこともできます。

つまり、自分のために使える時間が必要なのです。

4.ヒロインが好き

感傷に浸る時の気持ちは、何か今の自分に満足していない時が多いようです。

つまり、何かしらの悩みを感じている時なのです。

自分は不幸な境遇に置かされているとか、不利な目に合っていると思っている時なのです。

こんな時に、感傷に浸って自分の悩みを自覚し、悲しみや寂しさと向き合うことができるのです。

悲しみや寂しさに耐えている姿を夢見ているのです。

つまり、ヒロインを夢見ているのです。

苦難を乗り越えて活躍するヒロインを追い求めているのです。

感傷に浸るのが好きな人は、ヒロインも大好きなのです。

ナルシストのような一面も

感傷に浸ってしまう人は、自分のことばかりを考えてしまうように見えます。

自分の時間を使って、自分だけで自分の世界に入り感傷にふけるからです。

その瞬間は、自分のことで頭がいっぱいになって締まって、周りが見えなくなっているようです。

自己中心で、自分のことだけを気にする人を「ナルシスト」と呼びます。

自分のことが可愛くて、街角でも必死に自分の髪型を直したり、スタイルを気にしたリして満足している人のことです。

自分のことしか考えないので、周りの人からは非難的に「あいつはナルシストだから」と呼ばれてしまうのです。

つまり、自己愛が強すぎるのです。

このことは、自分に時間を使って感傷に浸って満足している人も、ナルシストのように思われているかも知れなのです。

ナルシストのような一面も持っているのです。

5.自己肯定感が強い

あなたは上司に何かを褒められたときに、素直に喜ぶことができますか?

それとも、褒められたときに何か思惑があるのかな?嫌味で言っているのかな?

などと疑ってしまいますか?

このような質問をした理由は、素直に喜ぶと答えた人は自己肯定感が強いのです。

逆に、素直に喜べないと答えた人は、自己肯定感が弱いといえます。

自己肯定感とは、自己を肯定する感覚のことで、自分は大切な存在だと感じる心の感覚なのです。

だから、上司に褒められたときに嬉しいと素直に喜んだ人は、自己肯定感が強くて自分は大切な存在なのだ、価値のある存在なのだと感じているという事です。

先ほどのナルシストと同じような感覚だと説明したように、感傷に浸りやすい人と言うのは、自己愛つまり自己肯定感が強いということなのです。

自分のミスも素直に認めて落ち込むこともありません。

そして自分の能力を高めたいという気持ちも強いのです。

自分が好き

自己肯定感が強い人は、強い自己愛を持っていて、自分が好きなのです。

そして、周りの人に愛されていると思い、他人から批判されても平気なのです。

人からどのように見られようとも、気にしない性格なのです。

感傷に浸る人は自分が大好きで、他人がどう思おうと、気にならないのです。

自己肯定感が強い人間なのです。

6.考えるのが好き

感傷に浸りやすい人は、考える時間を十分に持っているのです。

忙しい時には、感傷に浸る余裕がないからです。

考える時間を十分に持っていると、さまざまなことを考えてしまいます。

それは、今のことだけでなく、何十年も前のことも将来のことも、時間に関係なく考えることができます。

考える内容も、人生のこと、仕事のこと、家族のこと、運不運のこと、恋愛のこと、いろんなことを考えるのです。

頭の中にはいっぱい引き出しがあって、気分によって引き出しをすぐに変えることもできます。

その中から、一番心に敏感なことを取り出しては感傷に浸るのです。

感傷に浸りやすい人は、以外にも考えるのが好きなのです。

常に物事を深く捉えている

何か心に届くものを思い出すと、それに関するいろんなことを時系列に並べながら思い出していきます。

そして、あの時に感じたように行動していたら、きっと今頃は上手く行っていたとか、今の自分に足らなかったものはあの時の決断だったとか、常に物事を深く捉えているのです。

考察を好む

物事を深く捉えて考えるのですが、その時の判断がどうだったかと反省もします。

つまり、その時の行動と結果の考察をするのが得意なのです。

思い通りの現在になっていないなら、その時の判断が間違っていたとか、反対の行動をとっていたらもっと素晴らしい現在になっていなかっただろうか、などと考察することも好きなのです。

「あの時、〇〇をしていたら」とか「〇〇を止めていれば」などと仮定のことも考えてしまうのです。

分析思考

昔の苦い体験や失敗談を思い出したり、それを考えてちょっと物悲しい気分になる時がありますが、これこそ感傷に浸る時の思考なのです。

その時の結果が現在に繋がっているという分析もしています。

過去に戻ることはできませんが、思考で昔に戻ることはできます。

だから、あの時に、YESと言っていればもっと素晴らしい現在になっていたのではという感傷なのです。

過去にタイムスリップして、現在の流れを変えるという映画がありましたが、現実ではそれはあり得ません。

しかし、その当時を分析して考えることはできるのです。

それも一つの感傷にふける理由なのです。

感傷に浸るのが好きな人の心理

感傷に浸る時には、その人はぢんな心理状態なのでしょうか。

どのようなことに影響されているのでしょうか。

どのような心理の時に感傷に浸るのかを知ることができれば、感傷に浸るという経験もできるし、感傷に浸りたくないと思う人には、それを防ぐ効果にもなります。

感傷に浸りやすい人は、ある意味で感性が強い人でもあります。

普通の人が見過ごす様な繊細なことにも、心を奪われるようなのです。

そこで、感傷に浸りやすい人の心理を調べてみたいと思います。

1.寂しい

ふと感傷にふけってしまう時は、ちょっと感傷にふけるだけの時間の余裕がある時で、そして何かの拍子に感傷に浸ってしまうようです。

ひとりで仕事帰りに通おりがかった地下街のイタリア料理店は、よく彼女とふたりで食事に出かけたお店でした。

シンプルな内装のお店で、一番奥の席を指定して座りました。

ふたりで最初に注文したのが「アクアパッツァ」という料理。

料理の内容が分からずに注文したけれど、魚貝類をトマトソースで煮込んだようなもので美味しかった。

それ以降は、ずっとその料理ばかりを頼んで食べたことを思い出したのです。

店の前を通った一瞬に、そのことを思い出したのです。

そして、最寄りの駅から自宅まで徒歩で帰る10分ほどの時間に、彼女と別れたことが寂しくなって、感傷に浸ったのでした。

楽しい思い出を思い出すと、寂しさを感じてしまい感傷に浸るようです。

2.不安である

何かに不安を感じている時にも、感傷に浸りやすくなります。

というのも、不安によって何か不幸なことが起こるのではと思っているからです。

何が起こるかは漠然としているのですが、今よりももっと悪い未来がやって来るのではと悲観してしまうのです。

それをもっと考えようとすることで、感傷に浸ってしまうのです。

最悪な未来にならないようにしようとする心の防御反応なのです。

過去にも、同じようなシーンがあって、自分には耐えっれないような辛い経験をした記憶があるかも知れません。

そんな辛い過去を繰り返さないようにと、心が自然に防御するようになったのです。

些細な不安も大きくならないようにと願い、それを感じて感傷的になってしまうようです。

感傷に浸りやすい人というのは、非常に慎重な人でもあるはずです。

目の前の些細な問題も、幅広く考える能力も備えていると思われるのです。

チームの中には、このような人が加わっていると、ある意味で安心できるかも知れないのです。

3.悲しい

悲しみを感じることは、感傷に浸りやすい心理になりやすいと言えます。

繊細な性格であるがゆえに悲しみを感じることも多いと思われます。

悲しい出来事が蘇った時に、人は感傷に浸りやすいのです。

以前には、「いつもめそめそ泣いている」と言われたことがあるはずです。

他人が気付かない悲しみも感じるようです。

悲しみに敏感に反応して感傷に浸ることもあるのですが、このことは何も恥ずかしいことではありません。

どんな人でも、普段は明るく振る舞っている人でも、どんなに楽しそうに生活していても、時には何かに悩んだり悲しんだりして落ち込むことがあるはずです。

まったく落ち込むことがない人なんているはずがありません。

落ち込むことがない人の方が、どこかおかしいとも言えます。

落ちくむような悲しいことを経験して成長していくのですから、時に悲しくなって感傷に浸っても、許されることなのです。

4.懐かしさ

ともかく、時間があった時にはよく昔のことを思い出すようです。

あの時は誰と何をしたとか、その時に何を感じたとかもハッキリと思い出せるのです。

映画を見に行っても、自分が青春時代を生きてきた時代のシーンには、ことのほか懐かしさを感じてしまいます。

もうそんな日は、時間があれば懐かしい時を回想して感傷に浸るのです。

感傷に浸りやすい人は、ロマンチストでもあります。

5.現実逃避

感傷に浸りやすい人は、いろんな悩みを抱えていることが多いようです。

これも繊細な性格のためで、人よりも感性が高いので、何でもないことまで心に留めてしまい、心の中には小さなストレスをたくさん溜めているようです。

そこで、一時的にでも良いのでこの現実から逃避して気を楽にしたいと思ってしまうのです。

今は、これ以上悩みを抱えたくないという心理かも知れません。

感傷に浸りやすい人は、現実逃避をしたがるのです。

自分と向き合いながら精神的な安定を

今の時代は、インターネットでいろんな情報を簡単に見つけることができるし、いろんな情報を盗まれたり悪い情報を拡散されたりすることもあります。

予期せぬことで過去の出来事が知られてしまったり、SNSで悪口を告げられたりと気が休まらない時代だと言えます。

だから、心が痛むようなことはよく起こってしまいます。

どうすればよいのか、悩むことも多いようです。

仲の良い友人や先輩がいると、悩みを聞いてくれるのですが、一人暮らしで孤独を感じてる時には簡単に解決できないのです。

そんな時に、時間ができるとつい感傷に浸ってしまうのです。

悩みは解決できないけれど、しばし現実を離れて自分の世界に戻るのです。

この傾向が強くなると、「落ち込んでいるのでは?」と心配されるようになります。

この厳しい時代をしっかりと生き抜いて行くには、多少の問題が起こっても心を落ち着けて自分と向き合うのです。

そして、できるだけ前向きに考えることで精神的に落ち着かせることです。

これも、自分が成長していくための通過点なのです。

時には、感傷にふけって現実逃避も良いのですが、自分を見失わないように精神的に強くなってください。

感傷に浸りやすい人は、感性に優れて繊細な性格なのですから、人にはできないこともできるはずなのです。