古い表現で最近は使っている人は、一部年輩の人くらいではないでしょうか。
「しこるな」は「はしゃぐな」という意味です。
これは大阪弁特有の言葉で、他の関西人は使わない、わからない人が多いでしょう。
今では年輩の人しか使っていないと思います。
ある中学校で、クラスの生徒が騒いでいるのを見た年輩の教師が「しこるな!(騒ぐな)」と言ったところ、クラス全員が爆笑したということがあったとのことです。
めばちこ
大阪弁でめばちこは「ものもらい」のことです。
「めばちこができたから病院へ行く」戸か普通に皆が会話で使っています。
もともと「めばちこ」と言っていたのは摂津、河内、和泉、紀伊、播磨地域のみだったのことで、京都などは「めぼ」や「めいぼ」といった言い方をしていたということです。
昔、小学生の授業で水泳があり、プールなどに入った後に「めばちこ」になった生徒がよくいたものです。
「めばちこ」になると人に感染するので、学校を休んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
ほかす
ほかすは「捨てる」という意味です。
これは大阪人ならみんな使う言葉です。
「これちょっとほかしてきて」は「これちょっと捨ててきて」という意味で、よく母親などに言われた人も多いのではないでしょうか。
関西圏以外の人が「ほかす」と聞くと「放っておく」という意味と捉える人が一番多いのかもしれません。
ですから「それほかしといて」というと、何もせず放っておくので、大阪人からすると捨ててきて欲しいのになぜ放っておくのかと思うことでしょう。
「ほる」というのも「ほかす」と同じ意味で使います。
「ほる」というと穴を掘るとイメージする人が多いでしょう。
大阪弁でもほるを掘ると考える人もいるので、ほかすと言う人のほうが多いと思います。
大阪弁を東京で使うとどうなる?
最近は東京でも大阪弁を話す人が増えてきました。
数十年前には、東京に出たら大阪弁を封印して標準語を覚えて話すのが当たり前でした。
特に就職する時に大阪弁のままではなかなか厳しかったようです。
しかし、今はテレビなどで大阪のお笑い芸人などが活躍したりしていることから、大阪弁が一般的に広く認知されるようになりました。
今現在、東京で大阪弁を使うと人々はどういった反応をしているのでしょうか?
極端に気に入られるか、嫌われるか
関西への憧れや、珍しさから大阪弁を話すととても気に入ってくれる人がいます。
大阪人、関西人というだけで仲良くなれたりするケースがあるのとは反対に、大阪弁が聞こえただけで機嫌が悪くなるという人もいます。
とにかく関西人、関西弁に対して非常に悪い印象を持っている人も結構いることは覚えておくべきでしょう。
特に東京の人はプライドが高く、関西人をどこか下に見ているような人もいます。
ですから、大阪弁が聞こえただけであからさまに敵意を示してくる一部の人がいることは覚えておいたほうがいいでしょう。
特に江戸っ子気質の強い人は、大阪、関西に否定的な感情を持つ人が多いです。
江戸っ子気質というと、「粋でいなせ」という考え方があります。
粋でいなせとは気風があり態度がかっこいいといった意味ですが、そういった美学と、大阪の文化の美学とは相容れないところがあるようです。
大阪人の人懐っこさを、東京の人は厚かましいと感じるのかもしれません。
地方の人に好かれる
東京といっても、東京には全国各地から人が集まっています。
東北や北陸、四国や九州の人もいるでしょう。
地方から出てきた人々は、地方の人間同士意気投合することが非常に多く、同郷の知り合いを東京で見つけた時はとても嬉しいものです。