かかるお金のシミュレーションをしてみましょう。
30歳で結婚、一軒家かマンションを購入し、子供は2人、大学まで出して老後も2人で不自由のない暮らしをすることが理想とします。
マイホームは中古マンションのリノベーションで3,000万円のものを購入するとして、頭金200万円を納めると仮定します。
その条件で30歳から35年間のローンを組むと、なんだかんだで4,000万円以上になります。
育児費用は大学卒業までの子供1人に対して4,000万くらいかかるとして2人なら8,000千万です。
そこに定年退職後20年間を二人で暮らすには毎年200万円くらいは必要なので4,000万の貯金が加わります。
もちろんそこに至るまでの生活もありますから30歳で結婚して35年間毎年200万円くらい使うとすると7,000万円です。
上記までを合計すると2億3,000万円です。
ちなみに平均年収は男性で520万円くらいですから手取りを8割の416万円とすると、55年以上520万円を稼ぎ続ければ足りるレベルです。
女性の平均年収280万円の8割を合算したとしても36年必要です。
理想像が高く現実と見合っていないと到底無理なのです。
結婚してみると、そんな理想に到達できなくたって幸せだと思えたりするものですが、ハードルとしては非常に高いと言わざるをえません。
家族をもつことに不安がある
離婚理由1位は性格の不一致です。
2位以下は男女で別れますが、男性が理由とするのは異性関係、精神的虐待、家族や親族との折り合いの悪さ、性的不調和、浪費と続きます。
これは最高裁が開示している司法統計データからの参照であり、性格の不一致がダントツに多くて男性が2万件以上、2位の異性関係では3,000件なので大きな差があります。
2位以降は微々たる件数差です。
性格が合うから結婚したはずなのに性格の不一致により離婚がここまで多いとすれば、人は変わるものだという結論に至ります。
それを考えると家族を持つことに当然不安が出るでしょう。
子供と折が合わないということも考えられます。
4.結婚に向いていないと思う
恋愛と結婚は別物なので、恋愛は楽しめても結婚は向いていないと思う人は少なくありません。
上記までの理由を含んでいることもあれば、単に同じ家で暮らすことの窮屈さが無理だという人もいます。
子供が欲しくない
子供に興味がない男性からすると結婚する必要はないと思っているかもしれません。
子供がいないなら恋愛と結婚を分ける必要がない、お付き合いを長年続けるだけでもいいのではないかと考えたりします。
しかし「今は」子供が欲しくないというだけの人もいるのでやっかいです。
結婚していて、妻は子供を欲しがるものの「俺はいらない」と言い続けてきたくせに、40代あたりになって急に「子供が欲しい」と言い出す男性はわりといます。
女性は30代あたりでホルモンバランス等により子供が欲しくなるそうですが、これも似たようなものでしょう。
最悪の場合、妻がもう妊娠できない年齢になっているからと離婚を迫るケースもあります。
こういった考え方の変化があるので、「子供はいらないから結婚したくない」と言っていた男性と別れて数年後、別の女との間に元カレが子供を設けているということがあるのです。
彼が変わるのを待ったとしても、生涯子供はいらないと思い続ける可能性も高いため「子供が欲しくないから結婚しない」という男性とは結婚を諦めた方がよさそうです。
他人と暮らすのがストレス
どれだけ性格や生活リズム、家事の頻度が合致していても他人と一つ屋根の下にいること自体が耐えられないというケースです。
こういった人は交際自体もそんなに真剣ではないし、同棲も拒否します。
自由が減るとかそういった具体的な理由でもないのです。
誰かと暮らすことが無理なので、血のつながった親や兄弟でも無理だったり、友達や恋人との旅行ですら気が立って寝れないこともあります。
5.お金がかかる
年功序列の出世方式と終身雇用が機能していた時代は、毎年給料が上がっていきましたし、結婚すると会社からご祝儀が出たり、結婚式も上司などを大勢呼んで華やかにできたりもしました。
子供を産めよ増やせよと言われていた頃は子供の数に応じて手当もつき、結婚していると遠方へ転勤させることも少なかったのです。